2020年10月に南九州の温泉をレンタカーで一人巡った話は5日目の最終日まで達しており、そろそろ大詰めも近い。
宮崎県えびの市の京町温泉郷の宿の湯を順に立寄っているところ。
まずはこれまでの行程リンク集から。
<初日>
<二日目>
<三日目>
<四日目>
<五日目>
三角屋根の玉泉館のあとに向かったのは、京町温泉の中では大きな宿、京町観光ホテル。
通常ならお昼頃は立寄り入浴可能なのだが、この日は対コロナウイルスの消毒作業で立寄り入浴は16時以降とのこと。
その頃にはもう鹿児島空港を目指すエリアに行っておかねばならないため、京町観光ホテルは諦めた![]()
予定を変更して向かったのが、近くにある「湯の宿 周山」。
以前は月見荘という旅館だったが廃業。
しばらく手つかずだったが、当時の浴場をリニューアルする形で2016年12月に周山としてオープン。
そう、まだ新しい宿なのである。
外観もリニューアルされており、昔の面影があるのかどうかはぼくにはわからなかった。
月見荘時代の名物がジャングル風呂。
窓の中の緑を見る限り、それはどうやら活かされているようである![]()
京町温泉 湯の宿 周山
看板に和料理とあるように、料理にも力を入れている。
「和料理 周山」という別の建物があるのだ。
何やら敷居が高そうで中まで入らなかったのだが、ランチならわりと手軽に食事ができたようだ。
ラーメンも美味しかったが、こちらを逃したのもちょっと惜しかった。
浴場の入口は別棟。
近くに飲泉ができるところがあった。
詳しくは後程見ていくが、月見の湯という源泉名が前旅館の名前をそのまま次いでいる。
この湯も期待できそうである![]()
では館内へ。
受付は無人だった。
靴箱にサンダルを入れたのだがすっかり失念し、帰りに玄関に置いてあったよく似たサンダル(クロックス)を見て「間違えられた~」と慌てたことは内緒(^-^;
立寄り入浴料は500円。
12時~21時半(入館は21時まで)の営業時間。
年中無休とのこと。
別に家族湯もあり、1時間1200円らしい。
無人だったため透明の箱に入浴券を入れ、先へ進む。
料理宿だけあって総菜も売っていた。
ラーメン、焼き飯、餃子で満腹だったため残念ながら今回は見送った。
鮮魚も販売しているようだ。
しっかり食を回していく気概が見れるのがよい。
それでは浴場へ。
ジャングル風呂が2つあり、10日おきに男女で入れ替わるとのこと。
この日は向かって右側が男湯。
サウナは平日は15時からだったので訪れた際はやってなかったが、元よりぼくは必要ない。
広い脱衣所は浴場の広さを想起させる。
ぼく以外に常に2~3人の入浴客が居る状況だったので、撮影は限られた。
温泉への出入口より浴場内へ~。
最初に明かすと、こちらは2本の源泉を所有している。
それらがどのように使われているかの明記がなく、宿の人にも会えなかったので確かなことは確認できなかった。
ジャングルといえるほどの緑の量かどうかは別として、浴場はとても広い。
浴槽も複雑な形をして、やはり広い。
天井も高かった。
奥の洗い場エリアは常に誰かがいたため写真は撮れず。
ただしカランからは源泉が出た。
この源泉はご覧のように無色透明。
浴槽の湯が少し色づいていることと比べると、明らかに違う源泉。
ぼくの予想だが、こちらが「月見の湯 2号泉」ではなかろうか。
だとしたら、源泉温度47.3度、pH7.1の単純温泉。
成分総計は0.5126g/kg。
湧出量は84リットル/分。
炭酸水素イオンが195.4mg、86.96ミリバル%の重曹泉系の単純温泉で、メタケイ酸も同じく195.4mgと多い。
風味ではほぼ無臭だが甘味を感じた。
では浴槽へ戻る。
淡い黄色透明の湯は、やはり「月見の湯 1号泉」であろう。
源泉温度55.1度、pH7.8のナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩温泉。
成分総計は1.816g/kg。
湧出量は59リットル/分。
陽イオンはナトリウムが322.6mg、63.77ミリバル%と一番多く、カルシウムの86.9mg、マグネシウムの31.0mg、カリウムの22.2mgと続く。
陰イオンは炭酸水素が732.1mg、52.68ミリバル%と一番多く、塩化物208.7mg(25.86ミリバル%)、硫酸234.8mg(21.47ミリバル%)と続く。
メタケイ酸は133.1mg。
この湯を基本的に完全かけ流しで使用している。
ただし浴槽内には写真にあるように境があり、奥(湯口から遠く)のエリアはセルフで加水も可能。
温度計を持ち込めなかったが、熱い方で43度ぐらい、ぬるい方で40度ぐらいだったか。
湧出量がとても多いわけでないのに循環しないでも賄えるということは、数百リットル/分の湧出量がありながら循環している施設は一体どういう見識なのか。
まあそれはさておき、湯口で風味チェック。
湯口は浴槽の向かって右端にある。
湯口からは50度以上の状態で源泉が投じられていた。
ごく僅かなアブラ臭と、淡いモール臭があった。
淡い甘味も感じられる。
しっかりとしたツルスベ感があった![]()
最後に水風呂もチェック。
残念ながら少し消毒の塩素臭があったが、かけ流し。
温泉の方は全く消毒の風味などは感じられなかった。
こちらにてこの旅の京町温泉巡りは終了。
入れてない宿がまだあるため、いつか再訪することになるだろう。
本来なら帰途に就くため鹿児島空港方面に戻るわけだが、ちょっと離れたところにどうしても寄っておきたい湯が1つあった。
前日に行ったら休業日が増えていてフラれたため、出直すことにしたのだ。
結果的にこのちょっと無理な行程が功を奏したことになったのだが、詳しくは次回に。
京町温泉 湯の宿 周山
宮崎県えびの市大字向江736
0984-37-0930
立寄り入浴料 500円
12:00~21:30 (最終入館 21:00)
年中無休
※ほかに家族湯が2つあり(1200円/h)
<源泉名:月見の湯 1号泉> ※浴槽で確認
ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩温泉 (低張性・弱アルカリ性・高温泉)
55.1度
pH7.8
成分総計 1.816g/kg
59リットル/分(動力揚湯)
淡黄色透明
微々アブラ臭、淡モール臭あり
淡甘味あり
しっかりとしたツルスベ感あり
<源泉名:月見の湯 2号泉> ※カランで確認
単純温泉 (低張性・中性・高温泉)
47.3度
pH7.1
成分総計 0.5126g/kg
84リットル/分(動力揚湯)
無色透明
ほぼ無臭
甘味あり
完全かけ流し(一部セルフ加水可能)
※それぞれの源泉使用状況は予想なので違っていたら悪しからず
2020年10月入湯
※数値はH28の分析書より






























