皆さま、おはようございます!
今朝は、2年前に楽しんだ四国旅で訪れた
土讃線・繁藤(しげとう)駅の訪問記です。
こちらは土讃線(当時は高知線)が開通した昭和5年に開設された駅で、
線内では最も高い位置(標高347.4メートル)にある駅だそうですよ。
繁藤駅を語る上で絶対に外すことが出来ない
過去の忌々しい災害があるのですが、
それは後ほど触れることにしまして…
実は、過去にそんな災害があった駅だったことなど知らなかった自分。
訪れた時、大好きな木造駅舎があって思わずはしゃいじゃいました。
駅舎はおそらくは開業当時から使われているモノ。
無理くり今っぽく改装されてる点にツボりましたわ。
各部に三角屋根が取り付けられ、
えらくカワイイ仕様に変わってましたけど、
このハリボテ感が堪らなく良いですな。
繁藤駅は駅舎だけではなくロケーションも魅力的なのですよ。
香美市北部の山間にある繁藤駅。
すぐそばを穴内川が流れていて、大自然が満喫できる駅なのですよね。
居心地が本当に良くて思わず長居しちゃいました。
こんな感じで
この日は浮かれ気分で繁藤駅で過ごしていたのですけど、
帰宅後に繁藤駅の歴史を調べてみたら、
悲しい過去を持った駅だったことを知り驚愕したのです。
昭和47年に発生した「繁藤災害(もしくは繁藤大災害)」のこと、
皆さまはご存知でしたかね?
「繁藤災害」でネット検索すると
当時の写真や被害状況が沢山出てきますので、
詳しくはそちらを見て頂くことにしまして…
昭和47年は台風の当たり年で、7月には
日本列島を同時に4つの台風が直撃したそうです。
三江線が水害に遭い、
長期に渡り不通区間が発生したのもこの年でしたね。
繁藤地区は元々、降雨の多い地域で知られていて、
この年の7月4日~5日も集中豪雨に見舞われたとのこと。
7月5日早朝に繁藤駅の駅前で発生した小規模の山崩れによって
生き埋めになった消防団員さん(1名の)捜索活動中、
更に巨大な山崩れが発生して、
合わせて60名の尊い命が奪われたそうです。
こちらは災害が発生してから3年後の繁藤駅の航空写真。
崩れた山肌の様子がハッキリとわかりますよね。
流れた土砂は繁藤駅の構内の約半分を埋め尽くしたそうですよ。
跨線橋の上から見えるこの景色のほとんどが
土砂で埋まったのだとか。
跨線橋の上から見る島式ホームです。
災害当時、川側にある3番線ホームにはDF50(45号機)牽引の
4両の客車列車(高松駅行き普通列車だそうです)が停車してましたが、
列車も一部が押し流され機関車は穴内川の対岸に到達。
土砂に埋没してしまったそうですよ。
その後、機関車の車体の一部は回収され、
銘板が今でも多度津工場で保管されてるそうですけど、
エンジンを含む機関車の多くの部品は未回収のまま、
現在も穴内川に沈んだままになっているんですって。
繁藤駅はとても長閑な駅なために、
そんな惨劇が起きた現場だったとは知る由もありませんでした。
災害が発生後、懸命な復旧活動によって
土讃本線23日後に復旧したそうです。
こちらは現在の構内の様子、
駅前のこの箇所だけ住宅が疎らなのは災害の影響なのかもしれません。
ここで改めて繁藤駅の構内をチェック。
繁藤駅は列車の行き違いが可能な、
相対式&島式ホームを持つ2面3線構造の駅でした。
時刻により、特急列車同士の交換も行われているそうですよ。
特急列車は客扱いをせず運転停車扱いです。
お次は繁藤駅の駅舎。
現在は無人駅の繁藤駅、平成11年までは簡易委託駅で
出札窓口で営業も行っていたそうです。
窓口が当時のままであるの、ファンにとってはありがたいですよね。
土讃線の駅でよく見かける「高知線の歌」の歌碑。
天坪(あまつぼ)村はこの地の旧地名で、
繁藤駅も昭和38年に改称されるまでは
「天坪(あまつぼ)駅」という駅名だったそうですよ。
雨が多い地域なので「雨坪」とも呼ばれていたとか。
かつて、黒滝鉱山で産出されたマンガンを輸送するための鉄道が
繁藤駅から伸びていたそうです。
奥に見える空き地がその遺構だそうですけど…
廃線跡巡りまで手を付けたら
1日じゃとても見終えそうでありませんでしたので、
この日は駅構内を眺めて退散しましたよ。
実は、繁藤駅に廃線跡があったのを知ったのも、
後日の話だったりして。
水害による鉄道被害が、
ここ最近は多く発生してるように感じていた今日この頃。
二度とこのような被害が起こらぬことを願いたいですね。
↑(多度津駅方面)
阿波川口駅(平成27年10月6日) ・改装後(令和2年2月1日)
繁藤駅(平成27年10月6日)
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