kyupinの日記 気が向けば更新 -6ページ目

CPAPの継続率の話

 

 

過去ログには睡眠時無呼吸症候群とCPAPについて触れた記事がある。

 

CPAP(持続性気道陽圧療法)は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の代表的な治療法で、現在、中等症から重症のSAS患者の第1選択の治療法である。睡眠時無呼吸症候群は薬物療法はなく、CPAPで治療を行う。

 

しかしながら、鼻を覆うマスクに違和感を感じることもあるのか継続率はあまり高くない。僕の患者さんでもN数が少ないが、半分弱は止めてしまっている。

 

ある日、CPAPについて大学時代の同級生と話す機会があった。彼はCPAPをしている患者さんを持っており内科医の中でも詳しい方である。彼によると約3分の1の患者さんはCPAPを止めてしまうと言う。

 

特に是非続けた方が良いと思われるまだ30歳代の若い患者さんが受診しなくなることを心配していた。その若者は肥満し体型的な要因が大きいタイプだったらしい。

 

しかしCPAPは任意の治療なので強制はできない。来なくなればほぼ放置するしかないのである。

 

本人が自ら止めたと言うことは、CPAPのメリットが感じられなかったのかもしれない。

 

到底止めることなどできないと言う人は、睡眠の質の改善、日中の眠さの減少、夜間頻尿の減少などの実感を持つ。

 

睡眠の質の向上とは、熟眠感や中途覚醒の減少などである。ここで言う中途覚醒は、一般的な精神科の中途覚醒とは異なり、夜間頻尿による二次的な中途覚醒も含まれる。

 

30歳くらいの若者がCPAPを続けることの面倒さを考えるに、気持ちはわかるような気がする。

 

なぜならほとんどの若者は、CPAPなど受ける必要がないのである。機器の大きさはそこそこあるし、重さもあり、例えば旅行などに持っていく際も荷物になる。患者さんの友人がその機器を付けたのを見た時、重病感を抱くことも本人は嫌だと思う。

 

また費用的な問題もある。メンテナンス(機器のリース費用)の1か月の受診費用は若者にとってそう安価ではない(健康保険が適用されて1万円未満だが)。

 

ほぼ毎日CPAPをしていても受診がおろそかになり、3~4か月に1度しか受診しない人もいるらしい。

 

何歳であれCPAPの適応レベルの人は、CPAPを中止することはメンタルヘルスへの悪影響も含め、非常に良くないことだと思う。

 

なぜなら、睡眠時無呼吸症候群は、身体的ダメージが蓄積する疾患だからである。

 

参考

 

 

コーヒーと老化の関係

 

 

あけましておめでとうございます。今年も無理しない程度にぼちぼち記事をアップする予定です。今年の最初はコーヒーと紅茶の話。

 

僕はコーヒーより紅茶派で、どちらか選ぶ時は必ず紅茶を希望する。嫁さんは100%コーヒーを選ぶが、なぜか逆に持って来られることも多いので、漠然と男性はコーヒー、女性は紅茶と思われているのかも?と思ったりする。

 

紅茶は大抵、アールグレイを選ぶが、それがない時はダージリンでもイングリッシュ・ブレックファーストでも何でも良い。煎茶だって構わない。ハーブティーが選べる時は、ハーブティーにすることもある。

 

かと言って、コーヒーが嫌いと言うわけではなく全くコーヒーを飲まないわけではない。コーヒーは多分、1ヶ月に1〜2杯程度は飲んでいると思う。

 

有楽町のペニンシュラホテルの24階にPeterというレストランがある。そこでのダージリンティーは香りや味が素晴らしく最高の紅茶であった。さすが香港系のホテルだと思った。

 

 

なお最高のハーブティーは、今は日本人があまり行かなくなったグアムのウェスティンリゾートグアムのアフリカンネクターである。アフリカンネクターは、日本に取り寄せて飲むと、そこまで素晴らしくない。ワインと同じくこのようなものは旅をさせると味が落ちやすいのだろう。

 

オーストラリアではT2という紅茶、ハーブティーの専門ショップがある。以下の写真のT2teaと書かれているショップである。この店にはたくさんの種類の紅茶、ハーブティーが売られており、僕はマンゴークリームという銘柄が好きだった。日本で飲む限り、アフリカンネクターよりマンゴークリームの方が遥かに良い。

 

T2teaショップとコナー、フォーエバーニューなど

 

T2マンゴークリームフレーバーティー

 

この写真は何を買えば良いか忘れてしまうので、記録のためのものである。ところが、このハーブティーは人気がなかったのか、今はもはや売られていない。買おうにも買えなくなったのである。

 

最初に挙げたXのリンクは、コーヒーは適度に飲むとアンチエイジングにも良いという話。特に重い精神疾患を持つ人を対象にしているのがポイントである。

 

精神科の患者さんたちは、結構、タバコとコーヒーにハマっているが、コーヒーに関して言えば、コーヒーそのものより、缶コーヒーに入っている膨大な砂糖と、家で飲む際に砂糖を入れ過ぎることが問題だと思う。

 

砂糖を入れ過ぎることは糖尿病のリスクを高めるし、ひいては血管がくたびれて老化を早めることにもなる。

 

真にコーヒー好きの人は砂糖を入れるとコーヒー豆の自然の甘さがわからないので、そのまま無糖で飲むことが多い。

 

この飲み方で適量を飲むなら、健康にも良いと言うことなんだろう。

 

参考

 

 

Square Wave (The Voidz)

 

 

 

上は、The VoidzによるSquare Wave という楽曲のライブ演奏。前回、音楽のテーマでJulian Casablancasについて紹介している。今回はその続きである。

 

 

前回の記事の中でJulian Casablancasは類まれな才能を持っていると記載している。最初に挙げたSquare Waveは、なんと2024年に発表されたLike All Before Youに収録されている。このアルバムのデザインは上に挙げた2曲目と同じである。AIにより描かれているらしい。

 

Like All Before You
1. Overture
2. Square Wave
3. Prophecy of The Dragon
4. 7 Horses
5. Spectral Analysis
6. Flexorcist
7. Perseverance–1C2S
8. All The Same
9. When Will The Time of These Bastards End
10. Walk Off (Outro)

 

Julian Casablancasは1978年生まれでまだ47歳。40歳代後半でこれほど創造性豊かで、これほど人の心を揺さぶる楽曲を作れる人がいる?

 

日本のミュージシャンを思い浮かべても、この年齢で、1曲だけではなく、多くの素晴らしい楽曲を作れる人はほどんどいない。

 

Square Waveは誰にでも比較的聴きやすい楽曲だと思う。また、Square Waveは歌詞は(いつものように難解だが)、自分の子供に向けたメッセージであることに気付く。

 

彼の母親は離婚後、再婚しているが、いくつかの楽曲で、Julian Casablancasと義父との心理的葛藤を思わせる歌詞が出てくる。しかしJulian Casablancasは自らも離婚しており今は逆の立場になっていて、彼の二人の子供への思いがこの楽曲に込められている。

 

以下は、The Voidzの2014年のデビューアルバム、Tyrannyに収録されているDare I Careである。The Voidzの楽曲では名曲の1つでライブでも必ず演奏されている。

 

 

 

The Voidzのライブ演奏を観ていると、ドラマーが凄いことにすぐに気づく。まるで数人のドラマーで演奏しているのでは?と思うほど。

 

このドラマーはいったい誰なのかと思い調べてみると、Alex Carapetisと言うオーストラリア、アデレード出身のドラマーであった。彼はオーストラリアのエルダー音楽院でジャズを学び2005年23歳の時にアメリカに移住。その後、ロックミュージシャンとして成功している。まだ43歳である。

 

Dare I Careは、実はAlex Carapetisが関係している楽曲である。Dare I Careの歌詞は、KeshaがDoc Lukeから性的虐待を受けていたことに対するJulian Casablancasのメッセージである。WikipediaのKeshaに以下の一文がある。

 

2014年1月、プロデューサーのドクター・ルークから薬を盛られてレイプされたり、心理的虐待を受けたとして告訴。その後、ドクター・ルークから名誉棄損で反訴されたが、2023年6月に示談によって和解した

 

KeshaはAlex Carapetisと付き合っていて、Julian達がシングル制作を手伝ったこともあったのである。

 

Julian Casablancasのヴォーカルはノイズが乗っていて全然上手くないじゃないか?と思うかもしれない。しかしロックを聴く人はそういう評価はしない。彼のヴォーカルはおそらくヴォコーダーか何かでわざと歪ませている。ちょっと粗くなっている部分が、かえって魅力的であり彼のヴォーカルは「あたかも楽器のようだ」。

 

The Voidzの楽曲は実験的にグランジを発展させている音楽である。特にDare I Careは、東洋的(特に中近東)な音楽やKurt Cobainにも影響を受けている。

 

ロックのヴォーカルは情熱がいかに込められているかが重要で、単に上手い下手の評価とは異なる。

 

The Voidzは、スタジオアルバムよりライブ演奏の方が遥かに良い。ライブ演奏はスタジオアルバムよりミスが出るし粗い演奏になっているわけで、ライブ演奏の方が良いと言うのは、つまりそういうことなんだろうと思う。

 

パーフェクトに近い上手い演奏を聴きたいなら、ロックよりジャズやクラシックを聴いた方が良い。

 

 

この楽曲はQyurryusと言う造語のタイトルが付けられている。QyurryusはもともとCuriousと言う、奇妙な、風変わりな、興味をそそるの発音をJulian Casablancasがスペルを変えたものだ。まさに実験的な楽曲で、素晴らしさを超越している。

 

彼のある種の叫びと言うか唸りのようなヴォーカルは、サッカー日本チームが中東に行った際、スタジアムで聴こえてくる宗教的な祈りに似ている。

 

Qyurryusの歌詞は抽象的で難解だが、社会や教育システム、メディアにより提供される情報やプロパガンダに対する批判が根底ある。この批判は他の楽曲でも時々言及されるテーマである。

 

この記事で今年は終わりです。みなさん良いお年をお迎えください。

 

参考

 

Dare I Care 

13:30〜

Qyurryus

30:52〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本を除く先進国で認知症の発症率が低下していること

日本では認知症が増加しており、今後、高齢者の認知症の有病率(65歳以上、12%~13%)が高くなっていく見通しである。これは日本国民の高齢化が今後一層進んでいくことも反映している。

 

一方、欧米の調査では近年、認知症の発症率の低下が起こっているらしい。

 

基本、ほとんどの精神病は「老化」ではない。精神病は老化とはほとんど関係していない。

 

これを精神疾患にまで広げると、僅かに老化が関係している疾患もある。

 

まず神経症は老化ではない。ASDやADHDも生来の疾患なのでもちろん老化とは関係しない。高齢になるとASDやADHDの症状に変化が生じることがあるのは、脳の老化により制御する(抑制系)が衰えていくからだと思う。

 

脳動脈硬化症は明らかに血管系の老化と関係している。これを精神疾患に含めるなら、脳動脈硬化症は老化をパラメータとしている。アルツハイマー型認知症は、直接、老化ではないが、若い人には極めて稀なので、老化による脳内環境の悪化が影響していると言える。

 

このようなことを記載した理由は、この考え方をすれば欧米の認知症の発症率の低下傾向がなんとなく理解できるからである。

 

認知症は生活習慣病を放置すれば罹患しやすい。上に挙げた脳動脈硬化症から発展する脳血管性認知症は特にそうである。ここで言う生活習慣病とは高血圧や糖尿病などである。

 

日本人は数千年、穀物を主食としてきた歴史がある。日本人が米を食べ始めたのは縄文時代の約3000年前らしい。その後、弥生時代に本格的な水田稲作が始まったと言われている。このようなこともあり、日本人はいわゆる高脂肪、高カロリーに耐えられない遺伝子を持っていると思われる。

 

日本人の食生活が次第に欧米化し糖尿病の罹患率が増加している。糖尿病は肥満と関係が深いが、それほど肥満していない人でも、日本人は欧米の人よりインスリン分泌能が低いとされている。また、デスクワークが増えて、運動不足になりやすいことも関係している。

 

欧米で認知症が減少している要因の1つは、これら糖尿病や高血圧の治療が進化していることも大きい。特に糖尿病薬は僕が学生時代の医師国家試験のヤマどころではないほど、斬新で画期的な薬が開発されている(例えば心血管保護作用も持つSGLT-2阻害薬など)。

 

血圧の薬も昔のように直線的に下げるだけではなく、組織の保護作用もいくらか併せ持つ降圧剤も処方されるようになった。実際、高血圧のために降圧剤を服薬している人は、服用していない人より認知症の有病率は低くなると言われる。

 

他、認知症減少をもたらす医療として、睡眠時無呼吸症候群のCPAP療法も挙げられる。睡眠時無呼吸は脳の低酸素状態を来たすため脳には明らかに有害である。これは脳血管性認知症と言うより、むしろアルツハイマー型認知症の抑制効果があると思われる。

 

また帯状疱疹ワクチンも認知症発症に抑制的に作用する。日本は、かつてあったHPVワクチンのマスコミによるネガティブキャンペーンも影響し、このワクチンも含め接種率がかなり低い。酷い話である。

 

 

帯状疱疹ワクチン接種は水痘、帯状疱疹ウィルスの再活性化を抑制し、脳内炎症や微細な脳血管障害を軽減することにより認知症を発症しにくくさせる。

 

アメリカの高齢者の接種率は約50%に対し、日本では10%に過ぎない。

 

ただし新型コロナパンデミックにより、日本に比べ先進国で高齢者がかなり亡くなっていることもいくらか統計に関係しているかも?とも思っている。

 

 

 

幸運を呼ぶ鍵しっぽのネコ

 

 

先日、ネコの写真をアップしたところ、読者の方からこのような尻尾は鍵しっぽと教えて貰った。確かに鍵の形状の尻尾である。

 

 

このネコはまだ1歳に満たないメスネコで、この辺りのノラネコの中でも極端にヒトに慣れている。すぐに持ち帰りできるほど。

 

 

なお、兄弟のネコたちは慣れてはいるが、このネコのように凄い勢いで走って来るほどではない。ネコおばさんから既に避妊手術受けさせてもらっている。

 

 

鍵しっぽは、縁起が良い幸運のネコらしい。

 

 

 

この写真のように左耳がカットされている。鍵しっぽを知って以降、ネコのしっぽをよく観察している。しっぽの変形?はそこそこあり、単に短いしっぽのネコもいる。しかし、このネコのように見事な鍵しっぽは意外に少ない。

 

 

このネコは、お顔も端正だし、性格もめちゃ良いし、かなり可愛いネコだと思う。先日、家ネコと思われるネコがこの辺りに紛れ込み、さんざん追いかけまわされていた。鍵しっぽネコは、その家ネコは嫌いだったらしく大変な数日だったと思う。

 

その家ネコは飼い猫なので耳がカットされていないため、雄雌がわからなかった。ネコは見かけ上、ヒトほどの雌雄の差がない動物だと思う。

 

その後、その家ネコはオーナーが見つけて持ち帰ったようである。一般にいなくなった飼い猫はあまり遠方には行かないと言われる。迷子になった飼い猫を見つける業者の人は比較的近い場所を探すらしい。

 

先日、ミノムシなどを見なくなった話をしている。

 

 

その後注意していたが、なんと駅に近い庭に木々が生い茂っている民家の壁に、小さなミノムシを2つだけ発見。

 

 

とても小さなミノムシであった。

 

 

上は拡大写真。

 

 

もう1つもかなり小さなミノムシだった。木々が生い茂る民家とは言え、滅多にミノムシを見ることがない。少なくとも市内では、絶滅はしていなかったのである。

 

カタツムリも見なくなったと言うコメントがあったが、先日、温泉に行った時、人口4万人クラスの田舎でかなり大きいカタツムリを見た。

 

 

 

 

こんな風である。カタツムリも地方大都市ではほとんど見なくなったが、田舎に行けば普通に生息している。