皆さま、おばんです!
【WARNING!画像超多めです!】
今週火曜日から3日間、四国を中心に旅してきました。
秘境駅で有名な坪尻駅に向かったを一昨日のブログで書きましたが、
もう1ヶ所、今回の旅で絶対に訪れたい駅があったのですよ。
牟岐線・阿波中島(あわなかしま)駅です!
なぜ阿波中島駅に訪れたかったのか、
その理由は後ほど書くことにしまして…
阿波中島駅は牟岐線の開通に併せ、昭和11年に開業した駅でした。
駅の周囲は住宅地で埋め尽くされ、
一見するとかなりの数の乗降客が見込まれる駅と思いましたけど、
平成22年に無人駅化されたらしく。
また、かつては頻繁に列車の行き違いが行われていた構内ですけど…
昭和9年2月のダイヤ改正で牟岐線内の貨物列車が廃止された結果、
列車本数は大幅に削減され、行き違い設備も撤去されましたの。
元は島式ホームだった単式ホーム、明らかに屋根の向きがおかしい。

構内踏切を廃止するには駅舎側の線路を撤去すればいいわけで、
そんな阿波中島駅ですけど、
戦前に建てられた駅舎が残っているので、やっぱり魅力的です。
阿波中島駅設置に尽力した山田隆二さんの碑もありますので
こちらも要チェックですよ。
牟岐線は当初、現在の阿波中島駅がある海岸沿いではなく、
内陸ルートを辿る敷設計画だったらしい。
この計画を覆して現ルートに誘致したのが山田隆二さんだそうです。
さてさて、自分が阿波中島駅に来たかった理由ですが、
阿波中島駅から600メートルほど南東にある
那賀川に架かる那賀川橋梁でした。
那賀川は今から10年前、
突如出現したアザラシの「ナカちゃん」で有名になった川ですよ。
皆さん、覚えてます?
実はこの鉄橋にはとても悲しい過去がありまして…
今から70年も前、昭和20年7月の出来事です。
国内は戦況が悪化していく中で徳島も度重なる空襲を受け、
市内は焼け野原と化していきました。
そんな中で迎えた7月30日午後4時のこと。
満員の乗客を乗せた牟岐駅行きの列車が
阿波中島駅を出発して那賀川橋梁に差しかかったところ、
2機のグラマン機が列車めがけて機銃掃射したそうです。
戦闘機は、大破して動かなくなった列車をなおも攻撃を続行。
この攻撃によって市民30余人が犠牲になり、
20余人が重軽傷を負いました。
そして、この時に出来た銃痕が鉄橋に今でも残っているのですよ。
故に歩道から銃痕を間近で見ることが出来るのですが、
見ての通りこの鉄橋は結構長いの。
しかも高いときた。
鉄橋の近くで草を刈ってるおじいちゃんがいましたので
銃痕の在処について訪ねてみたところ、
銃痕が多く残っているのは
鉄橋の海側か山側かはあまり覚えていないとのこと。
「飛行機が飛んでくるならきっと海側だろう」
心臓バクバク、脈拍ドクドク、チン○ン縮みまくりです。
ん?
JKがチャリで暴走、めっちゃ怖いわ!
気を取り戻して再び歩道を歩きます。
目の前を特急が爆走、やっぱりここ怖いわ!
高所恐怖症の自分にとって那賀川横断はハードルが高すぎました。
あれっ?
わーきゃーしながら那賀川橋梁を渡っていたら、
銃痕を確認することなく橋の反対側まで来ちゃいました。
仕方がないので、今度は反対側の山側の歩道を歩くことにしました。
…といいますか、
自分の余りにものビビリ加減に見ていてイラついたのか、
先ほどのおじいちゃんが
銃痕がある場所まで自分を案内してくれることになりました。
分厚い鉄板が貫通してるじゃないのよ!
実はこのおじいちゃん、幼少の頃に
列車襲撃の様子を避難していた防空壕から見ていたそうです。
その日の話をいろいろと聞かせてくれました。
鉄橋で止まった列車の上空を
戦闘機は攻撃しながら何度も旋回していたらしく…
「この碑に書いてあることを最後まで読んで欲しい」
といって、橋の袂に立てられた「平和の碑」のことを教えてくれました。
「その動かぬ標的に(戦闘機は)容赦なく機銃掃射を繰り返す。
鉄橋の線路つたいに逃げまどう者、
たまらず川にいくつもの悲鳴が落ちてゆく。
車内は一面肉片が散乱し血の海と化す…」(碑より抜粋)
この時、碑の周りの草刈りをしていたおじいちゃんでしたが、
きっと今でもあの日のことが鮮明に残っているんでしょうね。
自分は耐えられません。
最後にこんな話も聞かせてくれました。
那賀川橋梁に歩道が出来たのは比較的最近のことで、
わぉ!
橋を歩いている最中に列車が来た時は、
橋の途中に設けられていた待避所(小さな出っ張り)に避けて
列車にぶつからないよう、体をすごめていたとか。
自分、こっちの方がもっと耐えられませんわ。
…以上、戦争遺産が近くに残る阿波中島駅の訪問記でした。
今回は偶然であったおじいちゃんに、本当に感謝です。
牟岐線(阿佐室戸シーサイドライン)
↑(徳島駅方面)
阿波中島駅(平成27年9月2日)
(臨)田井ノ浜駅(平成27年5月20日) ・営業日の様子(令和元年8月4日)
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