関西ケーブル旅、最後にご紹介するのは六甲ライナー。
住吉から魚崎までの短い区間ですが、住宅地を走る新交通ならではの工夫や、住吉川と灘の酒造りの歴史など、神戸らしさがぎゅっと詰まった路線です。5年前の写真とともに、静かな沿線風景を振り返ります。
ラストの旅は?
関西各地に点在する、少しマニアックなケーブルカーや索道を乗り潰す旅。
派手な観光路線だけでなく、「なぜ、ここに?」と思ってしまうような存在感控えめな路線にも、ちゃんとした理由と物語があります。
関西ケーブル旅のラストを飾るのは、六甲ライナー。
六甲ライナー、前回までの旅では現地訪問していないため、令和2年(2020年)に撮影した写真でご紹介します。
六甲ライナーとは
六甲ライナー(正式名称:神戸新交通六甲アイランド線)は、JR住吉駅と六甲アイランドを結ぶ新交通システムです。
沿革
- 平成2年(1990年)2月
神戸市が開発した人工島・六甲アイランドと市街地を結ぶ路線として開業。 - 平成7年(1995年)
阪神・淡路大震災で全線不通となるも、同年8月に全線復旧。
現在では、通勤・通学・生活移動を支える地域密着型の足として定着しています。
主な特徴
- AGT(新交通システム)
ゴムタイヤ走行で、騒音・振動が少ない静かな乗り心地。 - 完全自動運転
無人運転のため、先頭席からの前面展望が楽しめます。
ポートライナーとの違い
同じ神戸新交通が運行するポートライナーと似たシステムですが、六甲ライナーの沿線は住宅地が中心。
そのため、全国的にも珍しい「瞬間くもりガラス(液晶調光ガラス)」を採用。
住宅に近づくと、窓ガラスが一瞬で白く曇り、沿線住民のプライバシーに配慮されています。
六甲ライナー住吉駅
ホームドア完備、コンパクトな構造はいかにも新交通システムらしい造りです。
住吉を発車すると、すぐには浜手へ向かわず、しばらくはJR神戸線と並走します。
住吉駅から魚崎駅へ
住吉川と魚崎の歴史
六甲ライナーは、住吉川を渡る手前で、浜手へほぼ直角に進路を変えます。
神戸は山と海の距離が短く、川の流れがとても速いのが特徴。
この急流こそが、灘の酒造りを支えた原動力でした。
川沿いに水車を並べ、その動力で酒米を精米できたことが、灘が日本有数の酒どころとなった理由のひとつです。
住吉駅の駅名標に描かれた「水車」は、この歴史に由来しています。
魚崎駅
改札の先はとても広く、阪神電車との乗換動線を意識した造りです。
阪神電車乗換
魚崎駅も約20年前に訪問していて、この食パンみたいな自動改札機を撮影していました。
(平成18年2月・令和2年8月 撮影)
**********

↓
関西ケーブル旅 記事リスト
嵯峨嵐山駅から嵐電嵯峨駅へ|トロッコ列車に乗れなかった寄り道旅
ポートライナー完乗の瞬間へ|計算科学センターから神戸空港駅舎まで海を渡る旅
ポートライナー完全乗り潰し|神戸空港〜三宮の車窓と駅を徹底解説
※お越しになった日にちによっては、公開前の記事があります
これまでの乗り鉄ブログ
当ブログをご利用される際は、必ずこちらの記事「免責事項について」をお読みの上、ご覧くださいね。
では,ごゆっくり!

















