阪急六甲駅からバスで六甲ケーブルへ。トロッコのように開放的な車両で六甲山上へ向かい、レトロな駅舎や神戸の絶景、独特な車両構造を観察します。関西ケーブル旅らしい“地味だけど濃い”回。
前回までのお話
六甲ケーブル下駅
前回は、阪急六甲駅から神戸市営バスに乗り、六甲ケーブル下駅までやってきました。
六甲ケーブル
そして、トロッコ列車のように開放的な六甲ケーブルに乗車し、山上を目指すところまでをお届けしました。
六甲山上駅
駅名標
乗車時間は約10分。
あっという間に六甲山上駅に到着しました。
これで、六甲ケーブル(六甲ケーブル下〜六甲山上)を完乗です。
車両前面
六甲ケーブルの車両を間近で見ると、かなりレトロな仕様であることが分かります。
重厚感のあるライト、そして「RC」と組み合わされたロゴ。
これはRokko Cable(六甲ケーブル)の頭文字でしょうか。
鉄道会社のロゴというより、どこかアパレルブランドのロゴのようにも見えるデザイン。
このあたり、さすが神戸と感じてしまいます。
駅舎
駅舎の看板には「ケーブル山上駅」、一方で駅名標は「六甲山上駅」。
呼称が混在しているのも、この路線らしいところです。
駅舎はさらにレトロな雰囲気。
ここはゴールというより、六甲山観光の中継拠点といった位置づけで、到着後すぐに移動する人が多い印象です。
ここから向かえる主な観光地は――
六甲ガーデンテラス
アクセス:六甲山上駅前から六甲山上バス
所要:約10分
六甲山牧場
アクセス:六甲山上バス利用
所要:約15分
六甲高山植物園
アクセス:六甲山上バス利用
所要:約15分
いずれも、六甲ケーブル+山上バスでアクセスできる定番スポットです。
山上からの眺め
山上からは、神戸の中心市街地を一望。
さきほどまでいたポートアイランド、神戸大橋、三宮はもちろん、ハーバーランド、その先の和田岬まで見渡せます。
夜に来たら、これは間違いなく神戸屈指の夜景でしょう。
駅舎内
次のケーブルカーを待つ人たちで、平日にもかかわらず利用者は多め。
観光地のイメージより、実際の利用はずっと多い印象です。
そして目に入るのが、駅舎内に点在する謎の展示物たち。
なんやこれ?
……芸術、ですよね?
頭では分かっているけれど、個人的にはちょっと受け止めきれない系のアート。
まだあります
こういうところも、ある意味神戸らしさなのかもしれません。
有名な作品なのかどうかは分かりませんが、強烈な印象だけは残ります。
改札
11時ちょうど発車の便の改札が始まったので、下山することにしましょう。
ケーブルカー観察
往路と同じ車両
滞在時間が短かったため、往路と同じ六甲ケーブル車両にそのまま乗車し、下山します。
運転台
黒電話のような受話器。
今でも鉄道車両で見かける、いかにも業務用な装備です。
銘板
製造は「武庫川車両」の文字。
聞き慣れない名前なので、少し調べてみました。
武庫川車両について
武庫川車両工業は、かつて関西を拠点に活動していた鉄道車両メーカーで、主にケーブルカーや特殊軌道向け車両を手がけていました。
現在はすでに解散・消滅していますが、六甲ケーブルのように、今も現役で走る車両を残していることから、当時の技術力の高さがうかがえます。
六甲ケーブル下駅に戻ります
六甲山上駅
結局、子どもの頃の記憶はまったく蘇らず。むしろ、初めて訪れたかのような新鮮な気分で楽しめました。
ターンアウト
ケーブルカー最大の見どころ、行き違いポイント(ターンアウト)。
乗っている車両によって、左右どちらに分岐するかが決まります。
分岐部分
片側の車輪にだけガードのような出っ張りがあり、もう片方は平面。
この構造によって、自然に進路が振り分けられる仕組みになっています。
麓のトンネル
往路でも「新しい」と感じたトンネル。
実際、比較的新しく整備されたもののようで、六甲ケーブルが今も現役の観光インフラであることを実感します。
六甲ケーブル下駅到着
これで、六甲ケーブルの乗り潰し旅は完了です。
ここにも芸術作品があります。
こっちのほうが私にとっては受け止めやすい作品でした。
再び神戸市営バス
駅前から再び神戸市営バスに乗車。
さて、次の目的地はどこでしょうか。
――お楽しみに。
(令和5年9月撮影)
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