2020年10月末~11月頭、仕事で行った熊本県は阿蘇界隈のお話シリーズ。
3日目の午後、残された少ない時間で阿蘇内牧温泉の町湯を巡り始めた。
最初にこれまでの行程リンク集から。
<初日>
<2日目>
<3日目>
阿蘇内牧温泉にある町湯はこの時点で6湯が立寄り可能だったが、時間的に巡れるのは3湯と計算。
雲海薬師温泉の後に向かったのは、「大阿蘇」という名の共同浴場。
本業は温泉宿(民宿大阿蘇)で昭和29年より営業しているが、その浴場を広く開放している。
逆に宿の浴場には見えず、どう見ても共同浴場だ![]()
阿蘇内牧温泉 大阿蘇
入口から男女別だが、こちらは有人の受付は無し。
なお休憩は宿でできる(かもしれない)。
こちらにも温泉の説明と他の浴場一覧パネルが掲げてあった。
立寄り可能時間は7時半~22時。
定休日はやはり不定休となっている。
浴場の前に車がとめてあったが男湯は先客、後客なし。
終始独り占めで入ることができた![]()
壁には温泉の分析関係の他にも掲示物あり。
そして料金は壁に埋め込まれた料金入に投入する方式。
入浴料は200円。
町湯によって料金にはかなり差がある。
浴場は左いっぱいの長細い浴槽が1つに小さなかけ湯槽が1つ。
こちらでも随所茶色や黒っぽい沈着が見受けられる。
洗い場は極めてシンプル。
カランが2つのみだが、出るのは真水。
湯はかけ湯から汲む。
そのかけ湯は常時ドバドバ投入の源泉![]()
温度を測ると。。。
41.8度とまさに理想的な温度。
浴槽は手足を伸ばすとなると3~4人ぐらいの規模か。
ほぼ無色から微黄白色透明な湯は、源泉名は空欄になっていた。
参考にしたのは現在掲げてあるH28の分析書。
古い分析書(S61)だと源泉名が「阿蘇温泉(大阿蘇旅館)」だが、湧出量や総計などにわりと差があるのでここでは空欄のままにしておく。
源泉温度43.9度、pH7.0のナトリウム・マグネシウム・カルシウム-硫酸塩温泉。
成分総計は2.601g/kg。
掘削自噴で386リットル/分の十二分な湧出量がある。
この湯を完全かけ流しにて使用。
浴槽にもしっかりした量が投入されているため、オーバーフローはドバドバ![]()
かけ湯のオーバーフローと混じり、相当な量が流れている。
全量が床に流れ出しているわけではなく、浴槽縁に沿った溝で排湯孔に渦を巻きながら吸い込まれる。
ドバドバかけ流しはずっと見ていても飽きない風景だ![]()
当然溢れ出しの多い部分の沈着は濃くなっている。
湯は1時間半で完全に入れ替わるらしい。
ぼくが訪れたときももちろんのごとく非常に新鮮な状態で入ることができた。
源泉の成分を抜粋してみる。
陰イオンではナトリウムが328.4mg、41.13ミリバル%。
マグネシウムが131.6mg、30.45ミリバル%、カルシウムが169.9mg、23.84ミリバル%。
陽イオンでは硫酸イオンが1318mg、71.12ミリバル%となっている。
メタケイ酸は147.7mgとなかなか多め。
遊離二酸化炭素は54.3mgと多くはない。
浴槽の温度を測ると。。。
41.7度とこれまた理想的。
湯口は先述通りしっかりドバドバ投入。
淡い金気臭と僅かなタマゴ臭あり。
淡い鉄味、僅かなタマゴ味、そして淡い甘味があった。
この甘味は雲海薬師温泉の酸味に通じる甘味だが、こちらの甘さは明確。
湯口の温度を測ると。。。
42.1度と浴槽とあまり変わらない。
そして源泉温度とも違いは少ない。
新鮮な状況で浴槽の隅々まで達していることがよくわかる。
しっかりとしたスベスベ感があった。
複雑で新鮮な湯のドバドバを独り占めできる贅沢![]()
時間が許せばもう少し過ごしたかったがそうも行かず、次へ。
阿蘇内牧温泉 大阿蘇
熊本県阿蘇市内牧135
0967-32-0157
入浴料 200円
7時半~22時
不定休
ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-硫酸塩塩泉 (低張性・中性・高温泉)
43.9℃
pH7.0
成分総計 2.601g/kg
掘削自噴 386リットル/分
ほぼ無色透明~微黄白色透明
黒茶色の沈着あり
淡金気臭、微タマゴ臭あり
淡鉄味、微タマゴ味、淡甘味あり
しっかりとしたスベスベ感あり
完全かけ流し
2020年11月入湯
※数値はH28の分析表より



















