山形県 酒田 本間美術館 2025.7
夏の庄内漫遊3日目。11年振り3度目の酒田へ。<旅の行程>1日目:羽黒山→湯田川温泉2日目:鶴岡→あつみ温泉3日目:遊佐→吹浦→酒田4日目:酒田時刻は14時過ぎ。最初に訪問したのは、日本最大の豪商と謳われた本間家の旧別荘地に建てられた美術館。酒田駅から北へ徒歩5分で到着です。◆本間美術館◆*入館料¥1,100(旧本間邸共通券¥1,700)元は文化10年(1813)、本間家4代当主・本間光道が建てた別荘と庭園でした。昭22和年(1947)に本間家から提供を受けて、戦後初の私立美術館として開館されました。以来、本間家が運営をしています。今も私立というのが凄いですね。鳥海山を望むロケーション。微笑しい少女像に出迎えられて、館内へ進みます。本間家が代々受け継いできた美術品や工芸品の数々が展示されています。文化財指定の絵画や焼き物も多数。その収蔵数、約3,000点。右上の茶杓は小堀遠州作のもので、米沢藩上杉家から贈られたそうです。他にも千利休や沢庵の茶杓も展示されていて、本間家の繁栄振りが窺える内容。続いて、庭園を巡ります。本間氏別邸庭園・鶴舞園(国指定名勝)文化10年(1813)に本間家4代・本間光道が築造した、鳥海山を借景とする池泉回遊式庭園。池の小島に鶴が舞い降りた事が名の由来。高低差のある庭園で、まるで大名庭園。高台から池へと続く風流な石畳。茶室 六明盧*読みは"ロクメイロ"木の根が張った先に佇む茶室。清遠閣*読みは"セイエンカク"庭園と同じく、文化10年(1813)の築造。藩主・酒井氏が領内を巡視する際の休憩所として建てられたもので、大正時代には東宮殿下(後の昭和天皇)もご宿泊されたりと、酒田の迎賓館としても使用されました。言ってみれば、本陣兼迎賓館。まさに、"本間様には及びもせぬが、せめてなりたやお殿様に"ですね。上座敷庭園パノラマビューな座敷。係の方お薦め、椅子から眺める庭園の図。四季折々の風景を拝んでみたいものです。大正ロマン溢れる造りにうっとり。洋風感香る釘隠し。他になかなか類を見ない階段の欄間装飾。梅の透かし彫りですが、影で鶯が浮かび上がるという不思議な造り。丁度、影の中央辺り。たまたまか意図的かは知る由は無いのだとか。階段のむくった天井の造りも秀逸です。座敷(御座所・控室)2階に広がる大正ロマンの世界。照明がTHE大正ですね。金粉が吹き付けられている壁は、見る角度で微妙に変化する事から"浮雲"と呼ばれています。庭園を見下ろす。ここから鳥海山を眺めていたのでしょうね。ただ、日本海側の気候ゆえ、なかなかクリアには拝めないのだそうです。違い棚のような窓装飾が面白い。光と影、和の佇まいを楽しむ。1階に戻ります。喫茶室往時の雰囲気そのままに、家具も受け継いで使っているそうです。晩秋の風景は最高でしょうね。庭園から眺めた清遠閣。日本一の地主、豪商として栄えた本間氏。かつての王者が今に伝える文化と風景。連綿と受け継がれるべきものの素晴らしさ。時刻は16時過ぎ。3日目の漫遊を終え、宿へ向かいます。