夏の3泊4日庄内漫遊最終日。

 

本編はこれが最終話になります。

(明日はまとめの酒田ラーメン記事)

 

<旅の行程>

1日目:羽黒山→湯田川温泉

2日目:鶴岡→あつみ温泉

3日目:遊佐→吹浦→酒田

4日目:酒田

 

訪れたのは、"本間様には及びはせぬが、せめてなりたや殿様に"と謳われた大豪商、本間氏の旧宅。

 

◆本間家旧本邸◆

(山形県指定有形文化財)

*拝観料¥900(別館共通)

 

本間氏の源流は源氏の流れを汲む海老名氏で、その名は神奈川県央の愛甲郡本間に由来します。

 

平安時代後期に形成された武士団、武蔵横山党に属し、鎌倉時代には佐渡の守護代に就きます。

 

その佐渡本間氏の分家が酒田の本間氏。

 

因みに、本間氏ではなく、通称で本間"家"と呼ばれる事が多いそうです。

 

長屋門

 

酒田本間氏は元禄2年(1689)に新潟屋を開業した本間久四郎原光を初代とし、三代当主・光丘は庄内藩の財政再建に取り組み、飢餓対策として備蓄米策を打ち出すなど、名主たる地位を築きます。

 

そして、北前船や金融業で莫大な富を築き、その利益で土地を購入して、戦後の農地解体まで"日本一の地主"と称される大地主となりました。

 

*館内撮影禁止

 

現在の建物は明和5年(1768)に三代・本間光丘が幕府の巡見使一行を迎え入れる為に建てたもの。

 

巡見後に本間氏が拝領して、昭和20年(1945)まで居宅としました。

 

その為、武家屋敷と商家造が融合した珍しい建築様式となっています。

 

その後、公民館として使用され、昭和57年(1982)に一般公開となります。

 

七社ノ宮

 

さすが本間家、邸内社も立派。

 

伊勢・春日・天満・住吉・熊野・八幡・浅間の7神が祀られています。

 

庭園

 

庭の石は船体を安定させる海神石。

 

臥龍の松

 

玄関前にそびえる赤松は樹齢400年、"門かぶりの松"とも呼ばれます。

 

 

この日、ほぼ貸切だった事もあり、係の方が色々見せて下さり、とても特別な拝観となりました。

 

薬医門

 

長屋門は藩主ら賓客専用門で、この薬医門が家族が日常使用した門でした。

 

 

続いて、通りを挟んで建つ別館へ。

 

本間家旧本邸別館(お店)

 

本間家初代が酒田で始めた新潟屋以来、代々、商売を営んできた場所です。

 

 

立派な向拝屋根が2つ並ぶ巨大な町家建築。

 

 

代々の本間家が営んできた商いの軌跡を窺う事が出来る展示がされています。

 

 

重厚な金庫に巨大な家紋入りの鬼瓦など。

 

 

 

帳場も再現されています。

 

 

商売に使用した道具の数々。

 

"町と共に歩む"をモットーとしてきたという本間家ですが、この旧宅も市に寄贈せず今も本間家が所有しています。

 

旧藩主・酒田氏同様、時代を超えて庄内に留まり、地域活性化に尽力するかつての豪商、本間家。

 

これからも庄内と共にあれ。

 

次回、酒田ラーメンで〆です。