静岡鉄道全線完乗を果たし、新清水駅にたどり着いた今回の旅。けれど、まだ空は明るく、「このまま宿泊先へ帰るだけではもったいない」、静鉄とJR東海道線、それぞれの役割の違いや再開発が進む街の風景、そして静岡らしい夕暮れの駅の空気感を楽しみながら、旅はもう少しだけ続きます。
静岡鉄道完乗の達成感を胸に、新清水駅から草薙・東静岡・藤枝へ。並走するJR東海道線との違いを感じながら、駅ごとの表情を見つけていく寄り道旅です。
前回までのお話
名鉄と静岡県内の私鉄未乗路線を乗り潰す旅。静岡鉄道新清水駅に到着し、旅の目的は達成。
あとは宿泊先のホテルへ帰るだけなのですが、まっすぐ帰るのかどうか……。
新清水駅から寄り道
ちびまる子ちゃんマンホールふた
新清水駅前にあったこのマンホールふたを撮影することができて満足した私。
このままどこかでJRに乗り換えて、新幹線で宿泊先の浜松まで帰れば良いのですが……。
草薙駅
静鉄の草薙駅で下車。JRに乗り換えるには、草薙駅が一番便利そうです。
草薙駅前(浜手・日本平方面)
駅前からJRの草薙駅が見えるはずなのですが、あっ、また間違えそうになった。
静鉄の草薙駅からJRの草薙駅
反対側でした。奥の大きなビルの手前に、JRの草薙駅が見えています。
これだったら私でも迷わない……最初は反対方向へ行こうとしていたのは秘密です。
JRの草薙駅
駅舎
改札
草薙駅は東海道本線の駅として古くから利用されてきましたが、近年は静鉄との乗り換え駅としての性格も強まりました。現在の橋上駅舎と南北自由通路は、再開発事業を経て2016年(平成28年)に完成し、駅周辺のアクセスが大きく改善されています。
駅名標

次の東静岡駅を挟むと、もう静岡駅。静鉄なら15駅ほどある区間ですが、JRはわずか4駅しかありません。
並走する両路線ですが、しっかり棲み分けされているんですね。静鉄は地域密着の都市電車、JRは都市間輸送という違いがよく分かります。
では、帰りましょう。
静岡鉄道1000形
往路で見た黄金の1000形がJR線をオーバークロスしていきました。
この写真が、私にとって1000形現役最後の撮影写真となりました。
東静岡駅
駅名標

まっすぐ帰ったりしませんよねえ。だってまだ明るいもん。未訪問駅はクリアしておかなくちゃね。
改札

駅全体がでかい!草薙駅よりも大きい。
ちょっと見た感じ、さいたま新都心駅みたいなスケール感でした。
東静岡駅は1998年(平成10年)に開業した比較的新しい駅。かつて貨物駅だった跡地を中心に再開発が進み、大型商業施設や公共施設が整備されました。
かつては実物大ガンダム像が展示されたことでも知られ、現在も静岡市東部の新しい都市拠点として発展を続けています。
駅舎

橋上駅舎で、南北どちらの駅前広場もかなりゆとりのある造りです。
再開発地域だからでしょうか、道路も歩道も広く、街全体に新しさを感じます。
そろそろ夕暮れ。本当は、未訪問駅で残っている安倍川駅と西焼津駅も訪問したかったけど、今回は諦めます。
そして最後の訪問駅はこちらでした。
藤枝駅
駅名標

すっかり夜になってしまいました。
藤枝駅は1889年(明治22年)の東海道本線開業時から存在する歴史ある駅です。
かつては藤相鉄道(後の静岡鉄道駿遠線)との接続駅としても栄え、志太地域の交通拠点として発展してきました。
現在は駅周辺の再開発も進み、南北自由通路やホテル、商業施設などが整備されています。
油庫

灯油などを保管する古い倉庫が残っているんですよねえ。
夜のほうが、より味がありますね。
北口駅舎

こちらは市街地側の北口駅舎。
飲食店や商店街も多く、昔からの藤枝の中心市街地という雰囲気があります。
南口駅舎

こちらは出入口中心ですが、ホテルやしずてつストアがあって便利です。
新しい街並みという印象はこちらのほうが強いかもしれません。
ところで、静岡鉄道駿遠線という路線が出てきましたが、奇しくも私の旅のタイトル「駿遠旅」と同名路線、どんな路線だったんだろうとネットで調べたら、めちゃ興味津々な路線だったので最後に深掘りしておきましょう。
静岡鉄道駿遠線
駿遠線の沿革
静岡鉄道駿遠線は、もともとは藤相鉄道と中遠鉄道という別会社の路線が、戦時統合を経て静岡鉄道にまとめられ、1948(昭和23年)に1本につながり開業した全長64.6kmの路線です。
藤枝市中心部の大手駅から袋井市の新袋井駅を結んでいました。
国鉄藤枝駅との接続駅として、途中に新藤枝駅がありました。
東海道本線とは並走しておらず、御前崎など太平洋沿岸を回って走っていたので距離が長くなったのでしょう。
1970年(昭和45年)に廃止され、廃線跡は自転車道などになっているようです。
Googleマップで確認しましたが、藤枝駅周辺の廃線跡っぽい地形は確認できなかったんですよね。
新藤枝駅があったのは、藤枝駅の北口、駿遠線の記念碑が残っているそうです。
新袋井駅があったのは、袋井駅の南口だったそうです。
駿遠線の特徴
この駿遠線の最大の特徴は、全長64.6km全線がナローゲージだったことです。
もちろん日本最長のナローゲージ!これにはびっくり、そんな鉄道があったことを全く知らなかった私です。
御前崎付近では海に近い区間もありましたが、全体としては内陸の茶畑地帯を走る区間も多かったようで、海岸線を走っていた区間があったのかは分かりませんが、もしかしたら車窓からは海や茶畑が見えて、そんな沿線をコトコトとナローゲージの車両が走る姿は、まさに昭和の風景だったのではないでしょうか。
当時の風景をご存知の方がいらっしゃったら、ぜひ教えてくださいね。
本日のお話はここまで。
明日は福岡へ帰るだけですが、当然、まっすぐ帰ったりしませんので、まだ旅記事は続きますよ。
(令和5年10月撮影)
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