カナダ在住から日本に戻った者が遭遇した出来事や文化の違いを綴っています。
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続きものとなっております。
救急搬送された父はそのまま入院となりました。
自分自身は入院したこともなく、病院にかかったことが殆どないので比較というより個人の観点なのですが。
カナダの病院ってもっと分業制だった気がするんですよね…
カナダに移住した時はがひとつのクリニックで済ませられないことに苛立っていたのですが…
例えば採血は隣のクリニック、レントゲンは別のレントゲンセンター、MRIは病院に予約をいれて1か月待ちという感じ。
日本だと、看護師さんや医師がやることが異常に多い気がする…
しかも多種多様な業務が課せられている気がします。
『それも看護師さんの仕事なのか?』っていろいろ思うことがありました。
そして、入院日数が長いから受け持ち患者数が増えて負担増になるのでは?
検査結果に問題ないなら、すぐに自宅退院させたほうがいいような気が。
リスクを負えないというのもあるかもしれませんが。
患者に手厚くなりすぎてて、それを患者は当然のこととして受け入れ過ぎている感じがします。
患者側が、病院や医療従事者に求めることが多すぎな印象を受けました。
このレベルでの公立の病院の経営継続は困難だろうと素人目にもわかります。
現在、公立の病院の85%が赤字だそうです。
このインフレ時代に政府は医療費の増大から診療報酬を下げているんです。
薬や医療機器は上がり続ける、なのに診療報酬が上がらないと賃金を上げることが不可能になってしまいます。
医療従事者・医療従事者を目指す人の未来を奪う悪手ッ!
父の治療に関しては、その水準の高さと迅速さと丁寧さに深い感謝と共に感激したのですが。
一方で…
これは持続可能な感じがしない!
とも思いました。
今、父が受けている医療レベルを10年後も市立の病院で受けられるか、甚だ疑問です。
高いスキルと知識を要求されるのに、賃金は高くない。
激務。
このままいくと医療従事者がいなくなるのでは…?
政府は医療費削減と言い続けてますが、医療費の対GDP比は7.9%程度。
先進国の中でも少ない比率に抑えているんです。
なのにさらに削減をゴリ押しすると、待っているのは医療破綻する未来図です。
破綻前に手を打たないととんでもないことになるんですが。
社会医療保険を維持するために『助け合い』は必要ですが。
治療より予防に力をいれて、将来的に一律3割負担またはそれ以上の負担になる可能性も告知したほうがいいと思います。
選挙でダメージを喰らうことは誰も言いませんが。
何もしないでいると医療破綻で、医療の受けられない国になってしまいます。
医療報酬を下げるのは医療破綻を促進させているだけのような気がします。
そもそも日本全体で時間的・経済的余裕がない働き方が多いように感じますが。
医療従事者ってそれが突出して酷い気がします。
国は2024年4月に医師の働き方改革が施行されてますが…
抜け穴がポコポコある気がします。
例えば自己研鑽だと作業時間としてみなさなくてもいい、とか。
そもそも医師に労働基準法が適用されないっておかしくないですか?
カナダやアメリカだったら、キャリア研鑽プログラムの学費を雇用側が補助してくれたりするんですけどね…
日本だと逆に「え?それ自腹?」とか「え?それ自己研鑽で仕事としてみなさないの?」的なことが多い気がします…
医療従事者じゃない素人がそう思うくらいなので、実際に働いている方の負荷って想像よりもずっと大きいのではないかと。
いずれにしろ、日本の医療従事者の環境、過酷すぎる気がします。
人手不足と言われますが…
- 労力と賃金が見合ってない
- 労働が過酷すぎる
- 時間の拘束が長過ぎる
- 精神的負荷が高すぎる
からであって、それを解消すれば人手不足は解消するはず…
これは介護関連職にもいえるかと思います。
日本に帰国してから思うのですが…
お金は払わないけど要求はする!
または…
微々たるお金しか払わないけど要求だけは多い!
っていう文化が日本に根付いてしまった気がする…
デフレのせいなのかな?
支払いは渋るのに要求は多いっていうのが凄く横行している気がするんですが。
↑海外で日本のクライアントが嫌われる理由でもあります。
コレ、ちょっと今の医療状況にも当てはまるかな、と。
日本の医療レベルって高いですが、それを享受することを国民が『当たり前』に思い過ぎている気が。
医療従事者がいなくなれば、当然、医療は成り立ちません。
でも国全体でそれを持続させる努力をするどころか、真逆に医療費削減案をごり押しするという無茶苦茶なことをしているっていう…。
国としてガチにかなりまずいんじゃないかな、と思います。
