上信電鉄・馬庭駅|木造駅舎に残る2か所の改札と昭和の面影 | 日本中の駅を旅する 駅と駅舎のブログ

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冬の陽射しが差し込む木造駅舎。静まり返ったホームに、時の流れだけがやさしく積もっていました。
上信電鉄の中でもどこか不思議な雰囲気を持つ、馬庭駅(まにわえき)
今回は、その小さな駅舎に秘められた“2か所の改札口”が語る物語を訪ねます。

 

 

 


 

駅舎

 

駅舎全景

馬庭駅の木造駅舎と冬の静かな田園風景

駅前にたどり着くと、目の前に 古い木造駅舎が迎えてくれます。
上部はリニューアルされて明るい印象ですが、下部には 板張りの外壁が残り、 木造駅舎の香りが漂います。
 
ただ、駅前がとても狭くて、正面から駅舎全体を撮るのはひと苦労。
そのため、少し斜めからのカットがこの駅の定番アングルになりそうです。

 


 

駅舎正面

 

駅の出入口も2か所

馬庭駅の木造駅舎と二つの改札口

この駅舎、敷地が狭い駅舎によくある、妻面に出入口がある駅舎なのですが、完全な切妻駅舎というわけではなく、近づいてみると、意外な発見がありました。

駅舎の左側、少し狭い出入口の上に、しっかりと「馬庭駅」の木製看板が掲げられています。
どうやら、この狭い方が正式な正面のよう、改札だけでなく出入口も2か所ある不思議な駅舎です。

長い年月を経て、駅舎が人々の暮らしの中でどう使われてきたのか――そんな想像がふくらみます。

 


 

駅前

 

特徴のない駅前

馬庭駅の駐車場と建物

駅前の道路は細く、民家と田畑が点在する静かな集落が広がります。
車の往来もほとんどなく、ただ澄み切った冬の空気が流れていました。

駅前には有料駐車場が5台、有料駐輪場50台、無料駐輪場も完備されています。

*記事作成時点の情報、駅前写真の駐車場が駅の駐車場であるとの確認はとれていません。

 


 

出札窓口と改札

 

出札・改札

馬庭駅の出札窓口と改札

駅舎に入ると、壁際に古い出札窓口
ガラス越しに「駅員は不在です」の文字が見えます。
(上信電鉄HPによると、平日および第1・3・5土曜日の6:28~9:55/14:36~19:42が係員配置時間とのこと。※記事作成時の情報)

右手には金属製ラッチの改札機――時を超えて残るその姿が、かつてのにぎわいを静かに伝えています。

 


 

待合スペース

 

馬庭駅の待合室と窓

窓際には木製の作り付けベンチがあり、日だまりの中でひと息つける場所。

そして、ここで少し驚く発見。
なんとこの駅、ホームへの出入口がもうひとつあるのです。
改札ラッチも同じ形。
これが、馬庭駅の最大の特徴=2か所の改札というわけです。

 


 

構内を歩く

 

構内から見た改札

馬庭駅の木造駅舎と看板

下仁田方面に進むと、「 出口」の手書き看板が残り、壁には縦書きの 前後駅案内が。
かつてこの場所を行き交った人々の姿が浮かびます。
 
もう一つの改札口の正体

馬庭駅の木造駅舎と二つの改札口

外に出てみると、もう一方の改札ラッチが外側から見えました。
おそらく、乗車と降車で改札口を分けていた時代があったのでしょう。
それだけこの駅が、かつては通学客などでにぎわっていたことを示しています。

 


 

構内

 

構内通路から高崎方面を見る

上信電鉄馬庭駅のホームと線路

ホームへの移動は、線路を渡る地表連絡です、線路を横断してホームへ向かいましょう。
 

構内下仁田方面を見る

馬庭駅:木造駅舎と2つの改札

島式1面2線の構造で、シンプルながら整った造りです。
ホーム上には屋根付きのベンチがあり、旅人をやさしく迎えます。

山名駅は右側通行でしたが、馬庭駅は、日本の鉄道では一般的な左側通行となっていました。

 


 

駅名標

 

地表型駅名標

馬庭駅の駅名標、上信観光バス

ホームには上信電鉄標準タイプの地表型駅名標が立ち、
ホーム屋根には吊り下げ式の古い駅名標も見られます。

白地に色あせた青文字の控えめなデザインが、静かな冬の午後によく似合います。

 


 

周辺と歴史の想像

 

駅の周辺には県立馬庭高等学校があり、地元では伝統ある地域校として知られています。
朝夕は、今でもこの駅を利用して通う学生の姿が多く見られるのでしょうか。
駅に2つの改札口があったのも、その利用状況と関係していたのかもしれません。

 

また、地図を見ると馬庭駅の近くに「多胡碑(たごひ)」があります。
この多胡碑は、日本最古級の石碑として知られる「上野三碑(こうずけさんぴ)」の一つ。
ただし、駅からのアクセスは少し不便で、鏑川(かぶらがわ)を渡る橋が近くになく、徒歩では遠回りになってしまいます。
吉井駅からのほうが訪ねやすいですが、馬庭駅側からも歴史の気配を感じられます。

 


 

まとめ

 

静かな集落の中にたたずむ木造駅舎。
そして、いまも残る2か所の改札口が物語るのは、通学や通勤でにぎわった上信電鉄の記憶です。
列車の音が聞こえない冬の午後――風に揺れる駅名標が、まるで昔の声をそっと伝えてくれるようでした。

 


 

(令和3年12月訪問)

 

**********

 

馬庭駅情報

所属:上信電鉄
開業:明治43年7月5日
場所:群馬県高崎市
形状:木造駅舎
乗換:なし

詳しい駅情報・駅時刻表は、馬庭駅|上信電鉄株式会社

 

札幌駅、東京駅、名古屋駅、大阪駅、高松駅、博多駅から馬庭駅へのアクセス

札幌駅から:14時46分着 所要時間8時間46分 31,430円 新函館北斗・大宮・高崎乗換 □■■□

東京駅から:7時30分着 所要時間1時間22分 4,980円 高崎乗換 ■□

名古屋駅から:9時45分着 所要時間3時間08分 14,880円 東京・高崎乗換 ■■□

大阪駅から:10時15分着 所要時間4時間25分 17,970円 新大阪・東京・高崎乗換 □■■□

高松駅から:11時12分着 所要時間6時間37分 21,130円 岡山・東京・高崎乗換 □■■□

博多駅から:13時12分着 所要時間7時間12分 26,210円 品川・大宮・高崎乗換 ■□■□

 

*データはNAVITIMEで検索したもので、平日、鉄道だけで最も早い時間(最速ではありません)に到達できる時間と料金です。

*記事作成時点の情報で(記事公開日とは異なります)、検索条件によっては異なる結果になることがあります。

 

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