ちえりPG!02話「るりか編」07(アンニュイ)
ちえりパステルガァル!ライトノベルまとめ目次第1話「ちえり編」←ママ、せかいへいわしちゃっていいですか?まさかの懇願系変身少女!第2話「るりか編」←只今、執筆中!特別版『ふたりはプリキュアMilkyWay&ちえりパステルガァル!スペシャル・ハーモニック』 瀬々良木るりかは、ダッシュしていた。 【かあら】はそんなるりかの横で、空中を飛行している。 彼女(?)の話では、そう遠くない場所の公園に敵である【ダークネス・ガーディアン】がいるようなのだ。「それカラ…。仲間のパステルガァル!がピンチかもしれないカラ」 神妙な面持ちで【かあら】がそんなことをいう。「マジで仲間が!? 急ごう!」 どうやら、パステルガァル!には仲間がいるようだ。しかも、いきなりピンチと来たものだ。 るりかは更に足を早めた。「んでっ、仲間は【なに色】なの?」 そういって、ポケットから手のひらに収まるくらいの大きさの、瑠璃(るり)色の天然石を取り出した。「あたしは、【瑠璃色】のパステルガァル!なんでしょ?」 「はいカラ! 色の王のひとり、暗黒の【ダークネス・キング】の洗脳から逃れた色は4色ですカラ!」「つまり4対1000ぐらい、不利ってこと?」 実際にこの世に存在する色が何色あるかわからないし、その∞-4という公式はあまりにも勝算がないように思えて仕方がなかった。 るりかは他にも聞きたいことは山ほどあるが、如何せん時間がない。「ガーディアンはどうすれば、倒せるの?」 とにかく、まずは敵の攻略法だけでもおさえなければ。「ガーディアンとは『守護するもの』ってことだカラ。 ひとつの色をひとりのガーディアンが守っているカラ! 色の源である【パステル・オーブ】がガーディアンの体のどこかにあるカラ! これを砕けばカ勝ちカラ!」「ちょ、色の源を砕いちゃっていいの?」 色の根本を砕く…と、いうことは、色そのものが無くなったりしないのか?「【ガーディアン】たちは、洗脳され、オーブは暗黒に染められているカラ。 だからそのダークネス・オーブを砕くことによって、洗脳が解けるカラ!」「なるほどね。つまりそのガーディアンのコアであるオーブをぶっ壊せばいいってことね」 そう言うと瀬々良木るりかは走りながら変身アイテムである【パステル・オーブ】を絵の具猫こと【かあら】に手渡す。「この瑠璃色のオーブはいったん【かあら】にあずけるわ。変身のタイミングで渡して」 そんなやり取りをしている間に、ついに現場付近までついてしまったようだ。 一旦ふたりはスピードを緩めると立ち止まった。 この角を曲がれば例の公園なのだ。 敵とのファースト・コンタクト。 しかも、仲間がピンチな状態にあるかもしれない。 慎重にならざるを得ない。 緊張した空気が、辺りを張り詰め「わーい、ぽよぽよー!」 張り詰めてない。 少女のはっちゃけた声が高らかに聞こえてくる。 あれ? ここじゃなかったのかな。 瀬々良木るりかと【かあら】は、思い切って、現場に踏み込んでみた。 公園の中には、クマみたいな大きな生物が仰向けで横たわっていた。 明らかに、敵である。 その仰向けになったクマのお腹の上で、ぽよんぽよんと乗って跳ねているのは、明らかに仲間だろう。 コスチュームがそれっぽいからだ。「なごんでね?」 さすがのるりかも目が点になった。 仲間っぽい少女は、明らかに「敵とお遊ばれになられておられます」な、状態であった。 その光景が、なんだかファンタジーな感じに見えて、まあ、いっかな、こういうのも…、戦わないで済むならそれでいいし…とだんだんアンニュイな空気で満たされていく。「は!」 【かあら】は、ふと我に返った。 なぜなら、彼女の目の前で、彼女と同じような容姿の白いぬいぐるみが、一緒になって、クマのお腹で跳ねて遊んでいるからだ。 そもそも、あのぬいぐるみと、彼女は、使者なのだ。 世界の色を黒にさせまいと、【プリンセス・ホワイト】より遣わされた色を守る使者…。 その片割れがこともあろうに、敵である【ダークネス・ガーディアン】の腹で遊んでいるとは…。 ふつふつと怒りが満ちてきた。 ギャンッ!という勢いとともに、【かあら】は一気に仲間の使者までの間合いを詰め、思い切り下から上へ顎を貫くアッパーをお見舞い。「◯※△*!!」 ずしゃあ、と、ぶっ倒れる使者。「うう、申し訳ないのれす…ちえりマジックにまんまとのせられ…」 言い分を聞くなり、原因は敵じゃなくて味方っていう、前途多難感を彷彿とさせる感じがアンニュイ感を更に増幅。「ぱれっとのおバカ! 【侵色】が始まっているんだカラ! あずき色がピンチなんだカラ!」 【かあら】はそう叫んだ。 そうだ、今、あずき色が宇宙レベルで大変なことになっているのであった。