★ライトノベル版 ちえりパステルガァル!
→第1話連載中!まとめはコチラ
★特別版『ふたりはプリキュアMilkyWay&ちえりパステルガァル!スペシャル・ハーモニック
→完結!まとめはコチラ
英(はなぶさ)ちえりの友達、羽田つぐみ。
彼女は目の前で起こっている現象について、自身の頭の処理能力が追いつかないという事態に見舞われた。
頭から煙が出そうだ。
彼女は職員室に行き、ちえりがランドセルを忘れて、家にとりに行ったことを担任に告げた。
それで、担任と一緒に教室に向かったわけだが。
「え? 羽田さん、どういうこと?」
スポーツ刈りでメガネをかけた男教師は、そう羽田つぐみに問いかける。
「問題を、整理しようか」
そういって担任は、とある机を指さした。
「あそこはちえりちゃんの机だね」
「そうです」
こくり、とつぐみは頷いた。
「え~と、で、あの机の上に置いてあるのは?」
「ちえりのランドセルです」
「間違いない?」
「…水色のランドセルは、このクラスでちえりだけですから」
冷静な言い回しでつぐみは答える。
「で、ちえりちゃんは何をとりに家に帰ったんだっけ」
ここが核心部分だった。
「ランドセルです」
そのランドセルは机の上に置いてある。
「ふーむ…」
そう唸ると、教師は顎に手をあて、考え込んでから、言った。
「あるよね、ランドセル」
「ありますね…」
うなだれる、つぐみ。
「ああ、むしろ正々堂々と、清々しいくらいに、ちえりちゃんの机の上に君臨しておられる」
そして、担任は一番聞きたいことをつぐみに聞いた。
「ちえりちゃんは何をとりに家に帰ったんだい?」
「もー!わかんないです!」
つぐみがブチぎれた。
「予想はつきますけど、それを言いたくないです!」
「つまり…ちえりちゃんは、今朝、ランドセルを家に忘れたのではなく、昨日の夜から、学校にランドセルを忘れてたってことかな?」
「ああああああ…聞こえない…聞こえません、先生…!」
両手で両耳を抑えながら、友人の傍若無人な振る舞いに、頭からは煙、目からは水が出た。
「そうか…でも、羽田さん。ここまで来ると、もうちえりちゃんの長所としてとらえて行くしかないんじゃないかな。例えば、忘れっぽいというより…度を超えた楽観主義者と思ったらどうかな?」
遠い目で、担任は言った。
大きい、担任の背中が大きい。羽田つぐみは初めて教師を尊敬した。
そうか、よく考えたら、一年以上も前から担任はちえりを扱って来たのだ。
きっと自分の知らないところで、いっぱい葛藤があったのだろう。
達観した感じの担任から神々しい光さえ見える。
「とりあえず、自動的に宿題をやってないだろうから、今日は居残りにしようと思う」
「そうしてください。彼女のためにも」
担任は改めて、教育って忍耐力なんだと思った。
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英(はなぶさ)ちえりの友達、羽田つぐみ。
彼女は目の前で起こっている現象について、自身の頭の処理能力が追いつかないという事態に見舞われた。
頭から煙が出そうだ。
彼女は職員室に行き、ちえりがランドセルを忘れて、家にとりに行ったことを担任に告げた。
それで、担任と一緒に教室に向かったわけだが。
「え? 羽田さん、どういうこと?」
スポーツ刈りでメガネをかけた男教師は、そう羽田つぐみに問いかける。
「問題を、整理しようか」
そういって担任は、とある机を指さした。
「あそこはちえりちゃんの机だね」
「そうです」
こくり、とつぐみは頷いた。
「え~と、で、あの机の上に置いてあるのは?」
「ちえりのランドセルです」
「間違いない?」
「…水色のランドセルは、このクラスでちえりだけですから」
冷静な言い回しでつぐみは答える。
「で、ちえりちゃんは何をとりに家に帰ったんだっけ」
ここが核心部分だった。
「ランドセルです」
そのランドセルは机の上に置いてある。
「ふーむ…」
そう唸ると、教師は顎に手をあて、考え込んでから、言った。
「あるよね、ランドセル」
「ありますね…」
うなだれる、つぐみ。
「ああ、むしろ正々堂々と、清々しいくらいに、ちえりちゃんの机の上に君臨しておられる」
そして、担任は一番聞きたいことをつぐみに聞いた。
「ちえりちゃんは何をとりに家に帰ったんだい?」
「もー!わかんないです!」
つぐみがブチぎれた。
「予想はつきますけど、それを言いたくないです!」
「つまり…ちえりちゃんは、今朝、ランドセルを家に忘れたのではなく、昨日の夜から、学校にランドセルを忘れてたってことかな?」
「ああああああ…聞こえない…聞こえません、先生…!」
両手で両耳を抑えながら、友人の傍若無人な振る舞いに、頭からは煙、目からは水が出た。
「そうか…でも、羽田さん。ここまで来ると、もうちえりちゃんの長所としてとらえて行くしかないんじゃないかな。例えば、忘れっぽいというより…度を超えた楽観主義者と思ったらどうかな?」
遠い目で、担任は言った。
大きい、担任の背中が大きい。羽田つぐみは初めて教師を尊敬した。
そうか、よく考えたら、一年以上も前から担任はちえりを扱って来たのだ。
きっと自分の知らないところで、いっぱい葛藤があったのだろう。
達観した感じの担任から神々しい光さえ見える。
「とりあえず、自動的に宿題をやってないだろうから、今日は居残りにしようと思う」
「そうしてください。彼女のためにも」
担任は改めて、教育って忍耐力なんだと思った。