★ライトノベル版 ちえりパステルガァル!
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★特別版『ふたりはプリキュアMilkyWay&ちえりパステルガァル!スペシャル・ハーモニック
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彼は驚いていた。

主である【ダークネスキング】様からの命令は【ぱれっと】の動きを封じ、捕獲し、【ダークネスキャッスル】こと、彼らのアジトに、連行することだ。

【ぱれっと】は、小さいのでちょこまか動きまわるが、戦闘能力が皆無に等しく、捕獲するのは時間の問題、とるに足らない目標物のはずだった。

ところが、捕獲寸前に一人の少女が邪魔に入り、その少女に【パステルオーブ】を渡すや否や、目映い光とともに彼女は変身し、彼自身、吹き飛ばされてしまった。

「クロクロ…」
そう、彼―――クロコは、いわゆるザコ敵なのだが、仮にもダークネスキングの分身であると自負している。

このまま引き下がるわけにも行かないのだ。よし、ここは、目の前の少女は無視して、【ぱれっと】を捕獲しよう。

そう思ったのかもしれない。

【クロコ】は気をとりなおすと、【ぱれっと】に照準を定めた。

「ひやっ!こっちに来ないでくだたい!」


【ぱれっと】をガン見して今にも飛び掛かろうとしている【クロコ】を見て、ちえりは何かがピーンと来た。

「わかた!この黒い人は悪い人!ブタさんをつかまえよーとしてる!?」

「ちょっ! ブタじゃありまてん!」

彼は泣いた。自己紹介した意味がないれす。

「ちえり、変身したから、つよい?」


「そうれす!せっかく変身したのれすから、こう、ガールズ戦士らしく、バシッと決めゼリフでクロコをビビらして下たい!」


ちえりは、うん!と大きな相槌を打つと、キッとクロコを睨む。

「こんにゃろー!ばーか!ぶつよ!」

がーん!!!!

歴代の魔法少女からガールズ戦士までの決めゼリフの中で、一番チープな、ショッキングというか、ある意味「事故」的な叫びが、辺りに木霊した。

クロコはクロコで、ちえりの勢いに押され、ひるんでしまう。

ちえりは勢いのまま、ステッキをクロコに向かって振るう!

「こんにゃろ!」


がん!


「っぐろ~っ」


ここに来てまさかのステッキによる物理攻撃が、クロコの頭部を強打した。

…ビームとか、光とか気のきいた演出はなく、肉弾的な直接攻撃に、クロコはただただ驚愕し、ついには逃げ出してしまったので、あった…。