★ライトノベル版 ちえりパステルガァル!
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★特別版『ふたりはプリキュアMilkyWay&ちえりパステルガァル!スペシャル・ハーモニック
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「早く学校に戻らないと、つぐみちゃんとか先生に怒られちゃうから!」

そういって、【ぱれっと】の両足を掴んだまま、ちえりはかけ出した。
急にスイッチが入ったのか、このままフラフラと遊んでるわけにもいかないと思ったのか、ちえりは、とりあえず学校に戻ろうと思ったようだ。


「ダメれす!その前にひと仕事あるのれす!」

その【ぱれっと】のセリフに、ちえりは立ち止まった。


「おしごと?」


「撒いたと思ったのれすが、つけられますた…」

ちえりの手から逃れた【ぱれっと】は、着地すると振り返って指をさした。

「敵の【クロコ】れす! 【ダークネスキング】の子分れす!」


【ぱれっと】の指した方には、全身黒タイツをまとったような、明らかに怪しい人型の化物がいた。


「くろこさん!?」


「ちえりさん! 【パステルガァル!】に変身れす!」

【パステルガァル!】…確か【ぱれっと】が 降ってきたとき、そんなことを言っていた。


「この【オーブ】をたたくのれす!」

拳より一回り小さい大きさの、丸い玉をちえりに渡す。

透き通った、淡いピンク色をしている。


「おっきいビー玉!?」
ちえりは驚きながらも、言われた通りにそのビー玉を手のひらで、ぺしんと叩き、衝撃を与えた。


ぼうんっと音がすると、そのまま大きなビー玉は、ステッキのような形状になった。先端には、先ほどのビー玉がついている。

「すごっ!」


「【チェリー・ステッキ】なのれす!さぁ、変身れす!」

【ぱれっと】は若干ハァハァと興奮ぎみに、ちえりに変身を促した。


「へ、へんしん…?」
そんな中途半端な説明では、ちえりは良くわからなかった。


「もう一度、今度はそのステッキに衝撃を与えるのれす!」

「こう!?」

ゴキ。

ちえりは言うや否や、思い切り力を込めて、衝撃を与えた。


…【ぱれっと】に。


「げふーん!」
ステッキは見事にぱれっとの頭部へめり込み、ノックダウン。ノックダウンというか、シャットダウンというか、強制終了。

「いや…ボクに衝撃を与えるのではなく…」

力尽きる前に何とかつっこめた、【ぱれっと】。

「くぅぅろぉおぉ!」
そうこうしているうちに【クロコ】という全身黒タイツの変人はちえりに襲いかかる。
両手を広げて、ぐあぁぁぁーっと。


「わぁわぁ!」
右手に持ったステッキを反射的に顔の前にかざすと、ちえりは目を閉じつつも、とっさに左手でパシンと叩いた。

と、同時に。

淡い、ピンクの…そう、さくら色の光がステッキからものすごい勢いで四方八方に発せられ伸びていくとともに、
さくらの花びらのような小さな光の粒子のようなものが、ちえりを中心に何枚も渦を巻いている。
激しいながらも、春風のような穏やかな感じた。


と、ともに、ちえりの着ていた服は、別物になっていた。
ピンクを基調としたコスチュームのようなものになりフリフリのスカートに、さくらんぼを連想させるような円球が2個ずつ、胸元や、髪飾り、足の飾りなどに装着されていた。

圧倒された【クロコ】はその光に後退(あとずさ)る。

「見事れす!パステルガァル!」

ダメージから回復するくらい、【ぱれっと】は嬉々として言った。

「これ、お着替えとか楽ちんにできんの?」

ちえりはドキドキしながら【ぱれっと】に聞いた。
「自動的にお着替えできて、朝の用意も簡単!これで朝はあと5分眠れまつ…って、そんなぐうたらステッキではありまてん!」

【ぱれっと】は少々つっこみ過ぎるくらい元気だった。

「これで、世界の【色】は!」

果たして、守りきれるのだろうか?

この物語は、世界を名実ともに【暗黒】にさせまいという、 小さな娘たちの、大いなる物語の…はずである。

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