皆さま、おはようございます!
かつて駅舎にホテルが併設していたことで知られている
飯田線・湯谷温泉(ゆやおんせん)駅。
客室を備えた巨大な駅舎があることからファンに人気の駅でしたが、
惜しいことに、今月初旬に駅舎が撤去されたみたいですね。
撤去前に閉鎖されてた階上の客室を公開してほしかったなぁ。
(湯谷温泉駅の訪問記もぜひチェックくださいませ)
実は湯谷温泉駅以外にも、飯田線には旅館を併設した駅がありました。
宮脇俊三先生の著書によれば
飯田線が昭和18年に国有化される以前の鳳来寺鉄道時代、
ここと浜松市内を結ぶ国鉄バス(現在は廃止済)が運行されており、
深夜に到着したバスの乗客に便宜を図るために
駅ナカ旅館が営業していたそうですよ。
湯谷温泉駅の南隣りにあるこちらの駅でした。
飯田線・三河大野(みかわおおの)駅です!
大正12年に鳳来寺鉄道の手により開設された駅でした。
残念なことに旅館と古い木造駅舎は撤去済で
今ある駅舎は平成8年に旧駅舎跡に建て替えられたモノだそうです。
そんなこと、今どきネットで調べればスグにわかることなのに、
何を期待してたのよ、自分は!
取りあえず、目の前にある駅舎を眺めました。
壁面に鳥がひっ付ついてますが、
こちらは愛知県の県鳥である
ブッポウソウ(コノハズク)を意匠したモノらしい。
ブッポウソウと聞くと、駅の間近にブッポウソウが生息している
三江線の香淀駅(平成30年4月廃止)を思い出しますけど、
三河大野駅の西方に広がる鳳来寺山もブッポウソウの生息地だそうです。
駅舎を引きで見て気づいたのですが、
この駅舎自体、ひょっとしたらブッポウソウになってません?
鳥の頭っぽく見えて仕方がないのですけど。
かつて存在していた旅館について、
先述の宮脇俊三先生の著書に詳細が記載されてます。
それによると…
・旅館は鳳来寺鉄道が経営してた
・旅館は2階建てで駅舎に隣接していた
・鳳来寺鉄道が国有化された後、旅館は官舎として利用されてた
・官舎は昭和40年代半ばから使用されなくなり末期は廃屋同然だった
とのこと。
そこで、少しでも旧駅舎の様子がわかればと思い、
国土地理院のサイトから昭和51年撮影の航空写真をチェックしました。
駐車場にバスが写ってますが、
国鉄時代に運行されてた浜松市内行きの国鉄バスではないかと。
駅舎の横には大きな建物がも写り込んでます。
これがかつて旅館だった建物ではないでしょうかね?
だとすると、駐輪場辺りに旅館があったってことかな?
そんなことを考えながら駅前広場をウロウロしてたら、
地元でお暮しのおじいちゃんが近づいてきたのですよ。
自分の動きがいかにも鉄道ファンっぽくて、気になってたんですって。
おじいちゃんに、自分は駅が好きで三河大野駅を眺めてたこと、
かつて三河大野駅に併設されてたた旅館の痕跡を探してたことを話すと、
昔の三河大野駅の様子について聞かせてくれました。
おじいちゃん曰く、旅館については記憶はないけど、
乗り入れてた国鉄バスはよく覚えてるそうです。
それと国鉄官舎がここにあったことも教えてくれまして…
宮脇俊三先生の著書に記されてた旅館跡?にあったわけではなく、
この丘陵の上に官舎が並んでいたとのこと。
駅舎と官舎を往来する国鉄職員の姿をよく見てたそうです。
おじいちゃんに「駅を眺めるってそんなに楽しいことかね?」と
聞かれたので、駅の魅力を熱弁しちゃいました。
構内でたまに見かける古レールの話は興味を持ってくれたっぽいです。
…三河大野駅にそれがあるかはわかりませんけどね。
列車の到着時刻が近づいてきたので
駅舎を見ながらおじいちゃんと一緒にホームに上がります。
まずは駅舎の様子からですぜ☆
平成8年に建て替えられた駅舎は、
無人駅化後に建てられた出札窓口を持たない簡易駅舎でした。
ホームは丘陵上にあるため、こちらの通路を渡ってホームに入りますよ。
通路のつき当りに古い駅名標が掲げられてましたが、
ひょっとしたらこれ、旧駅舎に掲げられてたモノじゃないですかね?
通路の階段で「毎度ありがとうございます」
「フルムーン夫婦グリーンパス」の文字を発見!
これって三河大野駅が有人駅だった頃に書かれたのでは?
ここが無人駅に変わったのは平成3年ですから
相当古くからあるモノです。
階段を上がりきるとホームが現れました。
三河大野駅は列車の行き違いが可能な島式ホーム1面2線構造。
構内には貨物ホームがあり、
国鉄時代は木材の出荷で大賑わいだったんですって。
貨物輸送は昭和46年に廃止されたようですけど、
構内にある貯木場は現在も現役です。
ここにも鳳来寺鉄道時代の鉄製架線柱が残ってましたよ。
「S14.12(昭和14年12月)」の表記に注目です。
それとそれと…
上屋の支柱で百年前のカーネギー製レールを見っけ!
レールに刻まれた製造年は1919年(大正8年)です。
三河大野駅がの開業年は大正12年ですので、
タイムラインはほぼ一致してますね。
この上屋は駅が開業した当時から残るモノで間違いないかと。
そんな様子をおじいちゃんに解説しながらチェックする自分。
おじいちゃん、話にお付き合い頂きありがとうございました。
最後は私鉄時代の鉄製架線柱が残る構内風景で〆ます。
冒頭に書いた、駅舎が解体された湯谷温泉駅は新駅舎は建てられずに
単式ホームと上屋だけの駅に変わるそうです。
湯谷温泉駅の駅舎は観光名所にしても良いレベルの
名駅舎だったと感じてたのは自分だけでしょうかね?
駅舎が見れなくて後悔せぬよう、今後も駅巡りに励みます!
三河大野駅(平成29年12月29日)
三河槇原駅
柿平駅(平成29年12月29日)
三河川合駅(平成23年10月21日)
平岡駅
為栗駅
温田駅
田本駅
門島駅
唐笠駅
金野駅
千代駅
天竜峡駅
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