皆さま、こんにちは!
以前にも書いたことがあるかと思いますが、
自分は古い鉄道雑誌(主に「鉄道ファン」)を多く所有しており、
お酒を呑みながらそれを読み返すのが幸せなひと時だったのです。
自分が生まれる前に起きた鉄道にまつわる出来事や、
その当時にファンが夢中になってたことが知れ、
ワクワクしながら読んでたのですよね。
これらを読んでわかったことは、
昔も今と変わらず古い形式の機関車が注目の的で
昭和30年代はB6の愛称を持つタンク式の機関車が大人気だった模様。
国鉄路線では既に退役しており、
未だ現役の私鉄線や貨物専用線に大勢のファンが押し寄せてたようです。
そんな路線ひとつが
室蘭本線・長和(ながわ)駅から伸びていた
北菱産業伊達工場専用線でした。
北菱産業伊達工場専用線は昭和33年に開通した総延長1.0キロの専用線。
工場の操業停止を理由に一度は廃止されるも、
昭和44年に工場跡地に出来た志村化工伊達工場が稼働すると
専用線も復活。
昭和55年まで営業が続けられたようです。
下は昭和51年に撮影された航空写真ですが
長和駅から南側にカーブする専用線が見えますよね。
こちらは工場内部の様子ですが、煙突から流れる真っ白な煙、
専用線に留置されてる無蓋車の姿等々…
工場&貨車好きにとっては夢のような光景じゃありませんかね?
かつてはこんな光景が楽しめた長和駅。
専用線が廃止されて40年近くが経過してしまいましたが、
ひょっとしたら当時の面影がわずかでも残っているのではないか…
という期待をしながら、一昨年11月に訪れました。
長和駅は昭和3年に開設された駅で、
現在ある駅舎は平成元年に建て替えされたモノだそうです。
現在は無人駅ですけど、駅舎が建て替えされてからしばらくは
簡易委託駅として出札業務が続けられたようで。
当時使われていた出札窓口が潰した状態で残ってましたよ。
残念ながら、訪れたファンが記帳する駅ノートは置かれてませんでした。
一応言っておきます。
60年前は現役のB6を見れるSLファンの聖地でしたよ、ここ。
待合室はこんな感じでした。
観光客がここで下車する機会があまりないからのかしら?
さっぱりし過ぎて少々寂しげな印象です。
もうちょっとだけ色気があってもいいような気がしますが。
続いてはホームにイン。
長和駅は相対式&島式ホームによる複合2面3線構造で
2本のホームは構内踏切で結ばれてました。
こちらが構内踏切です。
ホームには有人駅時代に書かれた「指差確認」と…
その下にはもっと昔に書かれた文字が残ってますね。
何と書かれていたのでしょう?
今気づきましたが、
嵩上げされずに昔からの姿を留めるホームだったようです。
JR駅でこれは珍しいでしょう。
長和駅は有珠駅方面が複線、伊達紋別駅方面が単線と、
方向別に単/複線が切り替わる駅でした。
故に日に数回、列車の退避が行われているみたいですね。
さてさて、長和駅と聞いて気になるのはやはり、
冒頭に書いた北菱産業伊達工場の専用線跡でしょう。
駅舎の裏側にある3番線ホームの奥に空地がありますが、
以前はここに貨物列車を留置させる側線があり、
貨物が留置されてたそうですよ。
そして肝心の専用線跡ですけど…
専用線が廃止された後に用地の一部が払い下げられたらしく、
グーグルマップを見た限りでは、大部分が畑に変わっていたようです。
しかし室蘭本線と専用線の分岐点を見ると、
わずかながら線路跡とわかるカーブが残っている様子。
これは見に行くっきゃありませんよね。
そして現地に到着しました。
上のグーグルマップの「ここ!」で記した地点です。
着いてから気づきましたが、踏切じゃなく鉄橋だったみたい。
しかも思いっきり低いヤツ。
ワゴンRクラスの高さだと間違いなく屋根をぶつける低さでした。
手前側が室蘭本線、奥側が専用線の下を潜るガードです。
黒黄のゼブラカラーを見ると嬉しくなっちゃうのは自分だけ?
皆さんもきっと、この色に反応しちゃうんじゃありません?
ガードの入口に「高さ制限1.55m」の記載がありましたが、
実際の高さは1.80mぐらいあったかと。
身長1.68mの自分は頭を屈めることなく通過することが出来ました。
通過後に振り返り、専用線が通っていた側のガードを見ます。
昔はここを貨物列車が通過していたんだ。
ここが一番わかりやすい専用線の遺構じゃなのでしょうかね?
ガードの銘鈑をチェックします。
銘鈑に打たれた年号は「昭和43年」。
北菱産業の専用線は廃止後、
昭和44年に志村化工伊達工場の専用線として再起してますので、
この前にに整備し直されたのでしょう。
…で、肝心のカーブ部分ですが、
辺りは私有地のために立ち入ることは出来ませんでした。
盛土は今でもあるみたいですけど、仕方がないですよね。
こうして長和駅の訪問記は終了です。
駅から15キロ先には洞爺湖や昭和新山などの観光名所があるってのに
列車が通らなくなったガードを見て帰ってきましたが、
この気持ち、家族には絶対に理解してもらえないだろうなぁ。
↑(長万部駅方面)
長和駅(平成29年11月14日)
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