おはようございます。市野賀子(いちののりこ)です。
先日、怒っている人と付き合う簡単なコツ をお伝えしました。
今日は、威圧的な人との関わり方についてお伝えします。
小柄な私は、営業先で八つ当たり的に一定の年上の男性から、威圧的な態度をとられることがありました。
若い頃は特に多かったように思います。
「お前、こんなことも知らないのか?何も知らないやつに教えてやるんだぞ」
悪意があるわけではない、でも”教えてやっている俺は上”という空気を全身から発していました。
関わらなければすむ相手ならともかく、お客様だと逃げられませんよね。
最近では、「カスハラ」という言葉が浸透してきたおかげで、露骨に怒鳴り散らす人は減っていますが、まだまだ威圧的な態度をとる方も確実に存在します。
あなたの周りにもいませんか?
人には、知って欲しい、分かって欲しい、関わって欲しい、認めて欲しい、思い通りにしたい、という欲求があります。
威圧的な人に共通するのは、特に「認めて欲しい」欲求が強いのです。
うらを返せば、認めてもらえないと、自分の存在価値が脅かされると、不安になっている人でもあります。
例えば、「お前こんなことも知らないのか?」= こういうことを知っている自分は偉いだろ? → こんな自分をは素晴らしいだろ → すごいと言え、褒めて認めろ
と言いたいのです。
子どもみたいでしょ?そう、子どもなのです。
子どもは、「すごいでしょ!」と素直に言えますが、大人になるとそれができなくなります。
だから回りくどく、威圧的な態度で自己証明しようとします。
先日も、交通ルールについて執拗に指摘してくるいるシルバーカーの高齢男性に出会いました。
最初は面倒な人だな、と思ったのですが、縁あって話を聞いていると、10年前に講習を受けてきた、だから自分は他人より詳しいんだ、とのこと。(実際には指摘は間違っていましたが)
講習を専門的に受けてきたことを認めて欲しいのかと思って、「詳しいですね、専門的知識があるのですね。」とその部分を詳しくお聴きしたのですが、更に聞いてみると、「下半身を痛めてシルバーカーに乗らなくてはいけなくなったから」とのことでした。
その方の威圧的な態度の裏には、「俺はすごい。専門的な講習を受けてきた」と同時に、「シルバーカーに頼らざるを得なくなった」という悲しみが隠されていたのだと分かりました。
そこには「自分はまだ存在価値がある」「役に立つ存在でいたい」という喪失感と不安がありました。
ここまでくると、威圧的な人の正体が少し理解できます。
こういう人は、強い人ではなく、むしろ弱さを他人に見せらない人です。
こんな人に出会ってしまったら、どんな対応すればいいのでしょうか?
「すごいですね」「さすがですね」と丸ごと持ち上げずに、「事実」や「行為」の一部を認めてあげること。
だけど丸ごと持ち上げると、相手は際限なく要求してくる可能性があります。
「そこはとても詳しいんですね」
「その点は経験がおありなのですね」
「とても勉強されていますね」
そうすると、「相手の認めて欲しい欲求」は一段落します。
そしてもう一つ大事なことは、相手の感情を引き受け過ぎない事。
威圧的な態度を向けられると、「自分が悪いのかな」「きちんと対応しなきゃ」と、無意識に身構えがちです。
でもそれは、「相手の不安であり、相手の問題」です。
あなたが背負う必要はありませんし、ことさら冷たい態度をとることも、我慢して飲み込む必要もないのです。
「この人は今、不安なんだな」「認めて欲しいんだな」
と一歩引いてみる。
これができると、心の距離が保て、必要以上に自分をすり減らすことがなくなります。
冷たさでなく、自分を守るための、そして相手と健全に関わるための選択です。
あなたは、自分を消耗しない関係を選んでもいいのですよ。
もしも分かってるけれど、ついつい相手の感情を引き受けがち、「心が揺れて不安になってしまう」「頭では分かっていてもモヤモヤが残る」
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