尾張徳川家 名品のすべて その2
徳川美術館・蓬左文庫開館90周年記念 秋季特別展「尾張徳川家 名品のすべて」鑑賞の記録の続きである。重要文化財「瀟湘八景 遠浦帰帆図」 玉澗筆・同賛 大名物 南宋時代 13世紀足利義満・義政・今川義元・北条氏直・豊臣秀吉・徳川家康・徳川義直(尾張家初代)ほか所持 「東山御物」を代表する一幅だそう。旧蔵者を見て、びっくり。さすが「東山御物」。元は巻物だったそうだが、足利将軍家で分割され巻物に改装されたそう。なるほど。重要文化財「豊国祭礼図屏風」 岩佐又兵衛筆 六曲一双のうち右隻阿波蜂須賀家伝来 江戸時代 17世紀豊臣秀吉の7回忌にあたる慶長8年(1904)に、盛大に模様された豊国大明神臨時祭礼の風景を描いたものだそう。こちらが猿楽奉納の場面。その周辺に騎馬行列が描かれており、隅に市民の様子も。皆同じ方向を向いて、「え~何々?すごいーい」と言っているように見える。真ん中の女性は何を焼いているのか…。お団子?屏風の左上部分。人々は左隻に描かれた何かを見ているのか。重要文化財「歌舞伎図巻」二巻の内 上巻詞書 伝烏丸光広筆 江戸時代 17世紀舞台ではこのように華麗な舞いが披露されているのに…。舞台から少し離れたところで騒ぎが起こっているような。舞台も見ずに、いったい何を?この人は舞台を見ているのか、騒ぎを見ているのか。幕の間から覗いている女性(黄色の丸の中)。緑色の丸で囲ったこの2人は…?重要文化財「歌舞伎図巻」二巻の内 下巻詞書 伝烏丸光広筆 江戸時代 17世紀この女性が持っている箱は?これって中身?それとも蓋の絵?何か飲んでる。左側の人が蓋を持っているから、お重の中身が描かれている?と何やらうーむ。と、絵画の美味しいものを眺めているうちに、こちらのお腹も…。施設内にある「宝善亭」へ。徳川美術館は何度か訪れているが「宝善亭」は初めて。せっかくなので、期間限定メニュー「SHOGUN会席」をお願いした。家康公に因むお料理のようだ。薬膳菜「醍醐豆腐 枸杞の実・茗荷寿司・茄子生姜焼・麩黒胡麻田楽・車海老」御碗「青海苔仕立 季節の糝薯」徳川家ではこのようなお碗でお食事をされていのかしらと思った。家康公は高級食材であった海苔の普及に貢献し、庶民に広めたことで知られているそうだ。なんと。ここで、お造り「鯛・湯葉刺し」が出たのだが写真撮り忘れ。焼物「鰆葵焼」徳川家家紋の三つ葉葵は、山葵の漢字に「葵」が使われるほど、葉が似ているそうだ。ほう…。炊物「尾張大根 合鴨すき煮」家康公が鷹狩りで仕留めた鴨をその場で食べたいと、農民から鋤を借りて、鴨肉を焼いて食べたことが「鴨すき」の始まりと言われているらしい!揚物「海老・鯛・野菜の天婦羅」家康公は天ぷらを好んで食べていたとのこと!びっくり。特に鯛の天ぷらがお好きだったようだ。へえ…。食事「麦とろ御飯 刻み海苔・山葵」家康公は若い頃から健康を気遣い、麦飯にこだわっていたそうだ。水菓子「安倍川餅・季節のフルーツ」安倍川上流笹山で金の大収穫があった際に、金山の金粉に因み、「金な粉餅」として家康公に献上されたとのこと。いやあ、あらゆる点で満たされた徳川美術館であった。