2020年12月の温泉話、2日目の朝に湯田中渋温泉郷の穂波温泉にある共同浴場巡りを始めたあたり。
まずはそれまでの行程リンク集から。
穂波温泉の「湯の原旅館」で共同浴場の鍵を有料でお借りし、最初に向かったのは「西湯」。
ゴキゲンな状況で堪能した後は、「元湯」へ向かった。
角にある堂々たる構えの建物はまだ新しい。
元湯というだけあって源泉の湧出地からは一番近く、すぐそばにある。
西湯でも述べたが、この源泉は3つの共同浴場共通である。
穂波温泉 元湯
「湯 元」となってる扁額がカッコいい![]()
構えは立派だが、受付は「西湯」と同じく無人。
男湯は向かって右側。
借りたカードキーで中へ。
地元のお二人が上がるところだった。
脱衣所に入ってきた我々を見て、「お寺のお坊さんかい?」と聞かれる。
ぼくはバリカン坊主、同行のS氏はデザイン坊主。
共に眼鏡をかけているが、坊主2人が一緒ならそう見えるのだろう![]()
そういうわけで脱衣所の写真は撮れなかった。
浴場内もまだ新しく、底が青いタイルの埋め込み型浴槽も美しい。
女湯との壁には隙間があり、天井は高い。
冬でも湯気が籠らなくて、クリアな写真が撮れるのはとても助かる![]()
西湯は洗い場にカランが無かったが、元湯では湯と水のカランセットが並ぶ。
湯のカランをプッシュすると。。。
源泉が出た(はず)![]()
無色透明な湯は源泉名が「元湯」。
西湯で触れたのと変わらないが、ここでも載せておく。
源泉温度90.7度、pH7.9のナトリウム-塩化物温泉。
成分総計は2.040g/kg。
掘削して動力揚湯で82リットル/分の湧出量。
この源泉をあらかじめ加水して、浴場では完全かけ流し状態で使用している。
浴槽縁の近くの床に穴があって、そこからもオーバーフローの源泉が溢れていた。
これによりこのあたりの床はヒタヒタとなり、トド寝を誘う![]()
浴槽の温度を測ってみると。。。
43.7度とやや熱め適温。
共同湯としてはなかなか理想的な温度ではなかろうか。
西湯の繰り返しになるが、一応源泉のイオンの特徴に触れる。
陽イオンではナトリウムが482.5mg、78.67ミリバル%と大半。
カルシウムが71.5mg、カリウムが71.2mgとそれに続く。
陰イオンでは塩化物イオンが780.2mg、80.32ミリバル%と大半。
硫酸イオン204.9mg、炭酸水素イオン61.6mgと続く。
メタケイ酸は250.7mg、メタホウ酸は108.4mgと目立つ値だ。
湯口の横には加水用の蛇口があったが、加水は無し。
セルフ加水もできるということだ。
ごく僅かな焦げ臭は西湯と同じぐらい。
全体の風味はさすが湧出地に近いだけあってか、西湯よりは豊かに感じた。
淡い塩味とダシ味の他、僅かにタマゴ味も感じた。
そういえば昔の分析表を見ると、含硫黄-ナトリウム-塩化物泉になっているので、硫黄系の数値が以前はもう少しあったのだろう。
現在は硫化水素イオンが0.7mgぐらいで、遊離硫化水素は痕跡のみとなっている。
湯口の温度を測ると。。。
46.8度と西湯よりも少し低い。
加水が多かったりするのかもしれないが、実際のところは不明。
しっかりとしたスベスベ感を感じた。
湯の花はこちらではほとんど観察できず。
やはり入っておくべきの「元湯」といった感じだった。
次は「大湯」へ。
穂波温泉 元湯
長野県下高井郡山ノ内町佐野
基本的に穂波温泉に宿泊者のみ入浴可能
※宿で450円で鍵を借りられる可能性もあり
<源泉名:元湯>
ナトリウム-塩化物温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)
90.7度
pH7.9
成分総計 2.040g/kg
無色透明
微々焦げ臭あり
淡塩味、淡ダシ味、微タマゴ味あり
しっかりとしたスベスベ感あり
予め加水でのかけ流し
2020年12月入湯
※数値はH26の分析表より

















