青森県上北郡東北町の中心に近い上北町駅は、横長の木造駅舎が今も残る味わい深い駅です。かつては東北本線の駅として地域を支え、現在は青い森鉄道の主要駅のひとつとなっています。駅舎内にはストーブや図書、水槽などが並び、どこか“生活の延長”のような空間が広がっています。近くには小川原湖や温泉地もあり、観光と日常が交わる立地も特徴的。地方駅の温もりと地域の息遣いが感じられる上北町駅を訪ねました。
上北町駅|駅舎と駅前
上北町駅は1891年(明治24年)に日本鉄道の「沼崎駅(ぬまざきえき)」として開業しました。1959年(昭和34年)に現在の「上北町駅」へと改称されています。
その後、東北本線の駅として発展し、2010年(平成22年)の東北新幹線全線開業に伴い青い森鉄道へ移管されました。
駅舎
横長の平屋木造駅舎が残る駅です。
この木造駅舎は1930年(昭和5年)建築といわれており、長年にわたり地域の玄関口として使われてきました。
補修を重ねながらも、外観は昔ながらの雰囲気をよく残しています。
駅前
上北町駅は、平成の大合併で東北町と合併した旧上北町の中心にあたります。
地方に行くと駅前にアーチ状の観光案内って残っていますよねえ。「湖」は小川原湖のことでしょうが、「いで湯」ってあるから近くに温泉があるってことなんでしょうか?
調べてみたら町内に多くの温泉施設や旅館があるようです。そのうち、私みたいな鉄ちゃん一人旅向きな旅館を見つけましたよ。
松園(駅から徒歩約3分)
上北町駅前にある温泉旅館で、アクセスの良さが魅力。和室だけでなく洋室も用意されており、一人旅でも利用しやすいのが特徴です。
館内では、小川原湖のしじみを使った味噌汁や、地元の食材を活かした料理が提供されることもあり、食事面でも地域らしさを感じることができます。観光旅館というよりも、どちらかといえば“地域に根ざした宿”という雰囲気で、鉄道旅の途中にゆっくりと滞在するのにちょうどいい一軒です。
ローカル線を旅していて、徒歩で宿に入れる安心感は、地方駅では貴重ですよね。
上北町駅|駅内部
待合室
ベンチ、そして青い森鉄道の駅舎でよく見かける図書。
さらに、上北町駅にはたくさんの習字が飾られていました。
ストーブ
大きなストーブがあって、それを囲むように座布団が置かれたベンチがあります。
冬場は温かいコーヒーでも飲みながら、まったり過ごせそうですね。
地元の方と会話が弾めば長居してしまいそうです。
水槽
小川原湖の魚たちが水槽に入っていましたが、金魚もいるような……?
小川原湖では、しじみのほかワカサギ、コイ、フナなどが知られており、漁業も盛んです。水槽の魚たちも、こうした湖の生態を紹介する役割を持っているのでしょうか。
当時は有人駅で駅員さんがいました。
現在は無人駅となっており、自動券売機が設置されています。
改札
改札は引き戸があるだけで、ラッチ(改札の囲い)は撤去されているようです。
ドアが閉まっていると、その様子が分かりにくいので、ホーム側からも見てみましょう。
上北町駅|構内
やはり引き戸があるだけみたいで、ラッチは撤去されていました。
ホームは2面3線です。島式ホームとは跨線橋で結ばれています。
島式ホーム右側の乗り場は本線ではなく、副本線・待避線とみられます。現在は使用頻度が低いようです。
駅名標
実は、このとき駅名標を撮影し忘れたか、ファイルを消してしまったか、駅名標写真がありませんでした。
ということで、別の機会に車内から撮影した駅名標をアップしておきます。
上北町駅|JR東日本の駅だった頃
ここからは、JR東日本の駅だった頃の上北町駅です。
駅舎
もちろん当時も木造駅舎です。看板のデザインに時代を感じますね。
駅舎内
冬の訪問だったので、ストーブが焚かれて暖かだった記憶です。
構内
構内の風景も、あまり変わらないようです。
駅名標
唯一の大きな変化は、この駅名標でしょう。
JR時代の駅名標、懐かしい方がいらっしゃるかもしれませんね。
上北町駅|まとめ
上北町駅は、木造駅舎の温もりと地域の生活感が色濃く残る駅です。
1891年(明治24年)の開業以来、東北本線の主要駅のひとつとして機能し、現在も青い森鉄道の駅として地域の交通を支えています。
ストーブや図書、水槽といった駅舎内の風景は、単なる移動の場を超えた“居場所”としての役割を感じさせます。
今は無人駅となり、当時のような賑わいが少し寂しくもありますが、あの静かで温かい空気感は、今も訪れる人を優しく迎えてくれていることでしょう。
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上北町駅情報
札幌駅、東京駅、名古屋駅、大阪駅、高松駅、博多駅から上北町駅へのアクセス
札幌駅から:12時36分着 所要時間6時間36分 20,280円 新函館北斗・八戸乗換
東京駅から:9時59分着 所要時間3時間27分 17,980円 八戸乗換
名古屋駅から:12時36分着 所要時間5時間14分 24,910円 東京・八戸乗換
大阪駅から:12時36分着 所要時間6時間14分 27,230円 新大阪・東京・八戸乗換
高松駅から:13時51分着 所要時間8時間16分 30,390円 岡山・東京・八戸乗換
博多駅から:15時03分着 所要時間9時間03分 37,390円 東京・八戸乗換
*データはNAVITIMEで検索したもので、平日、鉄道だけで最も早い時間(最速ではありません)に到達できる時間と料金です。
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