2024年6月下旬にまいどの湯友と二人で栃木の湯を1泊で巡ったシリーズ、その12。
鬼怒川に沿って上っている状況。
本編の前にいつものここまで行程のリンク集をば。
早めのお昼を蕎麦&湯で済ませ、県道23号を鬼怒川に沿って西、すなわち上流へ。
向かうはその上流エリアにある温泉地、川俣温泉。
湯西川や川治のような温泉街はなく、宿は鬼怒川に沿うように点在。
個人的には温泉道にハマろうかと意識し始めた1990年代に最初に泊まりに行ったのが川俣温泉の一柳閣だったという、思い出の温泉地なんですわ。
その一柳閣は現在長期休業中。外から見る限りは復活はかなり厳しそうな感じだったかも。
一方川治温泉の一柳閣は伊東園傘下となって賑わっている状況は昨秋近くで目の当たりに。
その他にも川俣温泉エリアはご存じ奥鬼怒温泉郷の入口にあった女夫渕温泉が廃業して久しく、仙心亭が休業中、ふくよ館は廃業した後に富双江葉大馬グループが経営を受け継いでいる状況。
昔ながらに営業している貴重な宿が今回訪れる「国民宿舎 渓山荘」。
見た感じは何となく取り残された寂しい雰囲気(失礼)が漂っておりました(個人の感想です)。
川俣温泉 国民宿舎 渓山荘
12時20分過ぎに到着。
受付にいた男性に立寄り入浴希望を伝える。
脱衣所の床を濡らさなければOKという、奇妙な条件のもとで入浴することに。掃除後のタイミングに訪れたからなのかな。
事前の調査では10時~14時で立寄れるという認識だったものの、そういうことで立寄りに関しては要確認でお願いします。
立寄り入浴料は500円。
館内はどこを切り取っても昭和感がたっぷり![]()
浴場は男女別に内湯と露天風呂が1つずつ。
その他に宿泊専用の貸切の小さな露天風呂がある。
では男湯へ。
ちなみに入口はかなり地味で、男湯にあった「男子浴室」という表記が女湯にはなく(「女子浴室」が剥がれ落ちた状況?)、女性は大丈夫かと心配になる(^^;
終始貸切状態![]()
床は濡らさぬように!
内湯は大きな窓が印象的。
洗い場はこの窓側↑↓だけでなく、壁に沿ってずらっと。
湯の成分で変色しかけた蛇口も。
カランから湯を受けている写真を撮っているので、源泉が出たのかもしれません。
メモをし忘れているので、実際はどうだったか不明m(__)m
浴槽は数人以上がゆったり入れるサイズ。ちなみに女湯の内湯はこれより小さめ。
浴槽に向けてホースが延ばされていたけれども。。。
ホースからの加水は無し。
湯はしずしずとかけ流されておりました。
湯使いとしては、加水かけ流し。ホースでないところで加水あり。後ほど見ていきます。
浴槽の温度を測ってみると。。。
42.5度とまずまずの適温。
ではその源泉のお話を。
無色透明な湯は源泉名が「川俣振興開発」。
源泉温度68.1度、pH6.6の、含硫黄-ナトリウム-塩化物温泉。
成分総計は2.250g/kg。
湧出量は動力揚湯で84.5リットル/分。
湯口で源泉投入の他に常時加水がされていた(左のパイプ)のでした。
ほぼ無臭。あえて言えば川臭が少し。
淡い塩味と甘味を感知。
含硫黄となっていたがタマゴ風味はほとんど感じられず。引き湯の道中で消えてしまったのか。
湯口の源泉温度を測ってみると。。。
64.5度と源泉温度に近くしっかり熱め。
これは加水しないと難しいでしょう。
ちなみに加水の水温は17.5度でした。
しっかりとしたツルスベ感あり。
先の日蔭温泉の成分が肌に残っていた可能性もあるけれども。
いい歳してお気楽なおっさんたち![]()
では着衣せずそのまま露天風呂へ。脱衣所の床は濡らしてませんよ。
少し離れたところにあるんですよ。
緑の中の露天風呂へ到着。
実際周りは色濃い緑、緑、緑。
そういう時期に訪れたのだけれども、この辺りの冬季は当然積雪ありでしょう。
使用源泉は内湯と同じ。
湯の色が緑っぽく見えるのは、沈着の温泉藻系からか。実際はもう少し明るく透明な感じ。
個人的には入るのに抵抗は全くなく、開放感抜群の露天風呂![]()
こちらもかけ流し。
常時ホースによる少量の加水ありだけれども。
では源泉の成分数値をここで簡単に抜粋。
陽イオンはナトリウムが557mg、カルシウムが68.2mg、カリウムが31.7mg。以下マグネシウム1.5mg、マンガン0.6mg。
陰イオンは塩化物が802.1mg、炭酸水素が328.7mg、硫酸が62.2mg。以下フッ素3.3mg、臭素2.8mg、硫化水素1.2mg。
非乖離成分はメタケイ酸が169.0mg、メタホウ酸が80.1mg。
溶存ガスは遊離二酸化炭素が138.5mg、遊離硫化水素が3.4mg。
総硫黄を計算すると、約4.36mg。
でも内湯同様、硫黄系の風味はほとんど感じられず。
ほぼ無臭~淡い川臭、淡い塩味と甘味。
浴感はやはりしっかりとしたツルスベ感。
そのあたりは硫黄泉らしく、また炭酸水素とメタケイ酸の豊富さからかも。
今やなかなか貴重な川俣温泉の大本源泉での入浴、加水ながらかけ流しで楽しめる国民宿舎。
寒い時期の方が加水が少ないと思われるので、冬季の雪見風呂もいいかも。
川俣温泉 国民宿舎 渓山荘
栃木県日光市川俣865
0288-96-0282
立寄り入浴料 500円
10時~14時(要確認)
<源泉名:川俣振興開発>
含硫黄-ナトリウム-塩化物温泉(低張性・中性・高温泉)
68.1度
pH6.6
成分総計 2.250g/kg
湧出量 84.5リットル/分(動力揚湯)
無色透明
ほぼ無臭~淡川臭
淡塩味、淡甘味味あり
しっかりとしたツルスベ感あり
加水かけ流し
2024年6月入湯
※数値はH14の分析表より
ここからはオマケ。
我々はさらに奥鬼怒方面へ向かったのだけれども、その途中にあるのが川俣温泉の間欠泉が見れる展望台。
ただしその間欠泉は平成30年の台風24号襲来から噴出量が低く少なくなってきたとのこと。
以前は60分ごとに噴出があったものの、現在はなかなか確認できない状況である説明文が掲示されておりました。
噴出場所をよく見ると、源泉の湯気は確認できるものの、滞在中に噴出は無し。
まあ自然のなすこと、仕方ありません。
足湯もあったけれども渓山荘と同じ源泉。
観察にとどめ、次の湯に向かうことに。
次の湯でこのシリーズ最後となります。


































