2022年1月に一人で廻った山梨の一泊湯旅シリーズ。
前回は宿にチェックインしたところまで。
そこまでのリンク集をどうぞ。
甲府の湯村温泉郷にある「杖温泉 弘法湯」のお話。
<到着編>に続き今度は<温泉編>となるものの、あまりに素敵な内容のため、2つある浴場をそれぞれ別にお送りする![]()
まずは杖の湯と呼ばれる男女別の大浴場から。
杖温泉 弘法湯 <温泉編 (男湯)>
女湯は旅館の入口から近い場所にあったが、男湯は全然違うところにある。
自分の部屋「萩」↑を出て廊下を左に。
ずっと進むとやがて道路の上にある渡り廊下へ。
窓の真下に見えるのは、湯村温泉通り。
渡り廊下を渡りきると、浴場はもうすぐ。
階段を下りて。。。
基本的に24時間入浴可能の「杖の湯」に到着。
到着時、夜、夜中、朝方と何回も入浴。
以下の写真はそれらが順不同に入り混じっております。
浴場周りはリニューアルしたのだろうか、少なくとも脱衣所は新しく広い。
棚の数は十分あったが、コロナ禍を受けてのディスタンスとやらがとられていた。
すなわち花の置いてある棚は使用しないでねってこと。
階段の下スペースに洗面所。
脱衣棚の間に鎮座するこちら↓、弘法大師さん。
その横にはこちらの湯の由来がパネルになって掲示されている。
開湯1200年余り…!
さて、浴室内へ入る前に湯の由来パネルが出てきたので、実際のこの宿の源泉事情を簡単に。
こちらはその名も「弘法湯(杖温泉)」と呼ばれる源泉と「地蔵温泉」と呼ばれる源泉、2つの源泉を持っている。
当然「弘法湯(杖温泉)」の方が由緒ある古い源泉なのだろうが、山梨県の条例により一つの宿では1つの源泉しか使用してはいけないんだそうだ。
女将さんから直接聞いた話だから本当なのであろう。
なので現在使用している源泉は「地蔵源泉」のみ。
「弘法湯(杖温泉)」の方はもったいないことに敷地の地下で埋もれたままになっているとのこと。
ありがたい弘法大師が湧出させた湯の方が眠っているということか。
しかしそんな条例、なんの意味があるんでしょうねぇ。
話を戻して、いよいよ浴室内へ。
もう入る前から湯の溢れる音が響いてるんですわ![]()
壁の奥に4~5人規模の岩風呂的な浴槽が1つ。
浴槽が小さすぎるとばかり、手前から勢いよくドバドバと溢れ出る湯の状況を見て、思わず声が出そうになった![]()
浴槽の反対側、洗い場スペースは十分に広い。
溢れ出しは向こう側の壁まで達っしそうな勢い。
洗い場にはシャワー付きカランの部分とカランのみの部分がある。
カランから出るのは真湯のように思えた。
何度か入浴した際、一人のお客と一緒になることはあったが、皆さん長湯、ぼくも長湯。
それでも独り占め状態が多かった。
ではこのたまらないお湯を見ていきましょう![]()
澄み切った無色透明な湯は源泉名が先ほど少し触れた「地蔵温泉」。
源泉温度37.6度、pH8.4のナトリウム-塩化物泉。
成分総計は1.2249g/kg。
動力揚湯で253リットル/分の湧出量がある。
この湯を非加熱で完全かけ流しにて使用している。
加温しない分、投入量でカバーせよとばかり、ドッバドバのオーバーフロー![]()
浴槽手前の黒い平らな石材の部分が、オーバーフローする源泉が躍動するステージのように見えるのはぼくだけか![]()
ここで源泉の成分の話を簡単に。
陽イオンはナトリウムが303.0mgで86.82ミリバル%、次にカルシウムが34.7mgで11.40ミリバル%。
以下、カリウム9.5mg、ストロンチウムとリチウムが0.2mgと続く。
陰イオンは塩化物が367.3mgで71.11ミリバル%、炭酸水素が142.8mgで16.06ミリバル%、硫酸が88.7mgで12.70ミリバル%と続く。
非解離成分のメタケイ酸は99.1mg、メタホウ酸は12.4mg。
遊離二酸化炭素は161.5mgある。
後ほど女将さんと話をした時におっしゃってたのが、大手の宿なら加温できるだろうけど、ウチは小さいから常時加温なんてことはできないんです、ぬるいから存分に長時間入ってゆっくり温まってくださいとのこと。
いや~、それが嬉しいんです、値打ちがあるんです![]()
その浴槽の温度を測ってみると。。。
37.0度とまさに不感温度。
優しい泉質だけに、その気になればホント、何時間でも入ってられる。
ほぼ無臭、いや抽象的だけど温泉臭って感じの淡い香りがあるともいえる。
僅かな塩味と僅かな甘味を感じた。
なんとも柔らかな口当たりの源泉。
炭酸ガスが160mgを超えていたが、炭酸風味は名残を含めよくわからず。
湯口の温度を測ってみると。。。
37.4度とほぼ分析書に近く、また浴槽でほとんど温度が下がってない量の投入ということになる。
膜を張るようなツルスベ感が素晴らしい。
そしてゆっくり入っていると細かな泡付きがしっかり。
泡付き写真はうまく撮れなかったのが残念。
その代わり、浴室へ入る乱雑な動画は撮ったので、リンクだけ貼っておきます。うまく埋め込みできず(^-^;
数値に現れない極上の浴感があり、実に素晴らしい湯![]()
冬場にはぬるいことは確かだが、至極の時間が過ごせた。
次はさらにドバドバ感が増す<温泉編 (貸切風呂)>。
杖温泉 弘法湯
山梨県甲府市湯村3-10-5
055‐252‐2261
1泊2食付き13200円のプラン (県民割で5000円オフ+地域振興券2000円)
<源泉名:地蔵温泉>
ナトリウム-塩化物泉(低張性・弱アルカリ性・温泉)
37.6度
pH8.4
成分総計 1.2249g/kg
253リットル/分(動力揚湯)
澄み切った無色透明
ほぼ無臭(温泉臭)
微塩路、微甘味あり 柔らかな口当たり
膜を張るようなツルスベ感あり
細かな泡付き大量
完全かけ流し
2022年1月入湯
※数値はH23の分析書より

























