みなさん、こんにちは♪
身体心理カウンセラー・セラピストの澤田 准です。
早いもので、もう4月も半ばが過ぎました。
高松では、初夏の日差しを感じながら、葉桜を楽しんでいます。
さて、今回は、『恥』についてお話です。
思っていたよりも大作(長いお話)になってしまいました。
良かったら、お時間のある時に読んでくださいね![]()
私たちが感じる『恥』という感覚。
恥を感じることは、とても嫌なことですが、
恥には
私たちの心を育てる大切な『健全な恥』と、
私たちの心を蝕む『有毒な恥』というものがあります。
■健全な恥
何かいけないことをしてしまった時に、恥ずかしくなり、
「次からはやらないように注意していこう」
「僕はだめな子じゃなくて、、あの行動がだめだった」
と感じていくのが健全な恥です。
大人が子どもの行為を叱った(注意した)後に、
「大好きだよ」とハグしたり、慰めたりして、
子ども自身がその行為に対しての恥や後悔を感じたとしても、
親の関心や理解、慰めがそこにあり、
「次は気をつけていこう」と前向きな気持ちへと向かっていけるのが健全な恥です。
健全な恥には、
健康的な自尊心を育て、自分の言動を振り返る能力や失敗を受け止める力、
他者を尊重する器を養っていく力があります。
■有毒な恥
有毒な恥とは、
「あの行為が恥ずかしい」ことだった、、ではなく、
「わたし自身が恥ずかしい存在なんだ」と感じてしまうことです。
有毒な恥の感覚を経験すると、
「私はバカだ」「私はだめだ」「私は愛されない」「私はできない」「私は役に立たない」
「私は無能だ」「価値がない」「誰からも必要とされない」「私は嫌われ者だ」
「私はみっともない」「生きている価値がない人間だ」
などといったネガティブなアイデンティティが形成されていきます。
例えば、人から優しくされても、なんだか居心地悪くなって、
「私は、人から優しくされるような人間じゃない」そんなふうに感じてしまったりします。
こうした恥に基づくアイデンティティを持っていると、
自分の存在そのものが恥ずかしい存在で、それがあたかも真実かのように感じて苦しみます。
自分の弱さ、間違いに恥を感じたり、
自分の欲求や希望を伝えることに恥を感じたり、
自分自身の決断が間違っているような感覚を覚える恥を感じたり、
人と気持ちを通じ合い、分かち合うことに恥を感じたりします。
また自分を否定する気持ちや劣等感が常にあり、
何か間違えたり失敗したと感じた時や慌てた時など、
自動思考のように自分をバッシングして、
自分をさらにだめな存在のように扱うことを繰り返し、内的批判家の声を強めていきます。
恥の感覚は、
不当に自分に向けられた非難
心理学者 エリック・エリクセン
p195 複雑性ptsd ピート・ウォーカー
『複雑性ptsd』で、ピート・ウォーカーさんがエリクセンの言葉を引用しています。
こうした恥の感覚は、幼少期の環境によるものが大きく、
例えば、
・人格を丸ごと否定するような叱責や卑下するような目線や態度をする
・感情的になって子どもの尊厳を傷つける言葉を言う
「お前はなんでダメなんだ」「お前は頭がおかしい」「お前なんか生まれてこなきゃ良かった」
「そんな失敗するなんで恥ずかしい、みっともない」
・失敗したり、間違えたことを頭ごなしに怒る、またはバカにする
・自分の気持ちを言うと、生意気だと言われたり、否定される
・子どもを軽く扱う (生命や人権を尊重しない)
お酒を飲ませて、フラフラとしているのをバカにする
・性的なものが絡むような、、、なんだかよく分からないけれど恥ずかしい
・性的な虐待
・叱責の程度がひどくなくても、子どもが「だめなんだ」と感じたままにして放置する
・子どもの声を無視する、聞こえないふりをする
・子どもが、恥ずかしいことをしてしまった、、と感じた時に、フォローしない
こうした行為は有毒な恥となって、私たちの心身に刻まれいきます。
両親という存在は、子どもにとって、とても大きな存在です。
背も体も、力も、声も、子供より大きい。
その大きな大人からの態度や行為が、
(大人の視点から見たら)どんなに不当なもので辛いものであったとしても、
(子どもの目線からすると)大人のほうが正しく感じてしまい、
私たちは「自分が悪いんだ」と責めることで自分の気持ちを収めるしかなかったことでしょう。
もし万が一にも両親を非難すれば、返り討ちにあって、
より大きな痛手を負うことになるかもしれません。
子どもはどんなにひどいことを言われ放置され怒りが湧いたとしても、
愛を失わずにいられる方を無意識に選択していきます。
子どもは養育者に対する愛情と激しい怒りを同時に抱くことはできない。
................
子どもにとっては、分裂(怒りを持っている自分を分裂させて、ないものすること)と「悪い自分」を同定することで、希望を持つことができる。養育者に嫌われている自分を取り除くことができれば、自分は愛されるのだと想像できる。あるいは、養育者の期待に応えようと一生懸命になれば、愛されるようになるのだ、と。環境の失敗を自分の失敗と内面化することで、恥に基づくアイデンティディをもち、自分が保たれて希望が維持される。それはすなわちアタッチメント(愛着)関係を守ことになる。世界にまだ愛があるという可能性が残される。不良品、欠陥品、愛されないと感じることは苦痛だが、もしかしたら自分を直せるかもしれない、そうすれば愛されるかもしれない、という希望が持てる (p197 発達性トラウマのための実践ガイド ローレンス・ヘラー&ブラッド・カマー著 浅井咲子訳)
()の言葉はわたしの補足
愛情と怒りの間で、自分を分裂させる、、それは本来の自己とのつながりが絶たれるということ。
私たちは、こうして愛されるために自分との繋がりを無意識に断ち、
愛着の関係性を維持しようとするパターンを作っていきます。
健全な抗議、怒りとつながる大切さ
有毒な恥の感覚や、それに基づくネガティブな自己像(アイデンティティ)を解体していくには、
大人の自分が、子どもの頃に封印してしまった、、
「抗議や怒り」につながっていくプロセスが必要になります。
「親の感情的な叱責や態度、悪意や無関心がいかに不当であったか」
「子どもの健やかな情緒や尊厳を傷つけていたか」
そうした怒りや抗議、子どものころの純粋なニーズにつながることは、
抑え込んでいた本当の気持ち、そして自分の生命のエネルギーにつながることでもあります。
それは深い悲嘆にも繋がっていきますが、
こうしたプロセスが私たちのレジリエンスを高めてくれます。
力は全ての人のためのもの
(恥の)思考の中断、感覚の中断する
有毒な恥の影響を最小限に抑えていくプロセスにお勧めなのが、
恥の思考を中断する、感覚を中断していくことです。
有毒な恥の感覚やが出てきて、自分に対する批判の声が酷くなったときに、
その声に巻き込まれていくのではなく、
「これこそが有毒な恥だ!」と気づいて、
その感覚に入っていくことをやめていきます。
過去のパターンを繰り返すのを意識的に辞めていくのです。
たとえば ...
「あ〜〜、もう!」という心の声とともに恥を感じたとき。
そしてすぐに自分を卑下するような言葉、「ばか」「死んじゃえばいい」という声が出てきたら、、
「これが有毒な恥か!」と気づき、その思考や感覚を中断して、今ここに戻るようにしてみる。
「今〇〇にいて、目の前に〇〇がる。 窓を見ると、空が青い。雲がある。
今、わたしは、〇〇をしている」
思考の世界から抜け出し、「これは過去の痛みから来た恥の感覚なんだ」と距離を持って眺めてみる。
もちろん「死んじゃえばいい」の声(パーツ)の肯定的な意図にも気がついてみる。
恥の感覚をもうこれ以上感じないようにするために、自分を抹殺しようとしてくれてた、、、
それにも気づき感謝しながらも、それ以上追わないようにする。
そうやって過去のパターンを繰り返さずにいた後、
下記のような言葉を自分にかけてみるのもいいかもしれません。
私はわたしの味方になります
わたしを自分をけなして、いじめたくない
わたしは十分にやってきた
よく頑張ってきた
そんなに悪い人間ではない
誰でも失敗する 間違える
うまくいかないことがあっても、そこまで卑下しなくていい
わたしの気持ちを辱めるような人がいたら、
その行為を非難したり、嫌だと思うのは当たり前のことだ
恥を感じた途端に、瞬時に打ち消そうとしたり、自分を責める衝動に気づき、その思考を中断します。その後に健全な思考を自分に伝え、調整していきます。
有毒な恥を感じて自己嫌悪するパターンを修正していくのは、
とても大変な作業かもしれません。
けれども、それをしていく価値は大いにあります。
それは、過去(親)の影響から離れ、自分を取り戻す作業に他ならないからです。
あなたが感じている恥の感覚やアイデンティティは、
(どんなに真実味があろうとも)
まったく真実ではない
ことをどうぞ信じてくださいね。
皆様の健やかな自分らしさが開いていきますように♪
いつも心より応援しています♪
ありのままのあなたが輝く
幸せはあなたの内側から♡
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note で夫とのやりとりや私のことをゆる〜く語っています♪
心理セラピストとしてではない、等身大のわたしの言葉で書かれた好評のエッセイです。
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