愛犬アーシー

(黄色雌犬30キロ)と

山道を散歩しておりましたら

向こうに某ライオン狩り専用犬

(巨大犬推定45キロ)の

姿が見えました。

 

 

 

 

少し小高くなった丘のあたりで

小さな白い犬と

駆けっこをしている様子。

 

おお、とうとうあの大きな犬にも

一緒に遊べる仲間ができたか、と

(あまりに巨大であるため

当地登場以来彼は

他の犬の飼い主からちょっと

距離を置かれてしまっていた)

微笑ましい思いを抱きつつ

そっちのほうに近づいていき

超大型犬君と

その飼い主にご挨拶。

 

小さな白い犬の一行は

すでに他の方向に姿を消していて、

で、私とアーシーの姿を見て

超大型犬君が興奮そのままに

駆け寄って来るかと思ったら、

彼は道端で足を止めると

「・・・ああ、僕はこの

雑草のニオイが気になるなあ」と

手近な藪に鼻を突っ込み

我々に気づかないふりをする。

 

「おはようございます、

あれ、超大型犬君どうしたんですか、

なんかおとなしくないですか」

 

「おはようございます、

うん、うちの犬、今あっちで

白い小型犬に散々吠えられちゃって

傷ついているところなんだ・・・」

 

「・・・さっき

遠目で見えたんですけど、

あれは仲良く2匹で駆けっこを

していたんじゃないんですか」

 

「ううん、白い子、

テリアの男の子でさ、

あの子どうもうちの犬のことが

キライみたいなんだよね・・・」

 

 

 

 

「・・・ああ・・・」

 

「雄犬同士だからね・・・」

 

しかし超大型犬君が本気を出したら

あんな小さな白犬なんて

一撃で倒せることは間違いなし、

でも生まれつき体が大きいとさ・・・

 

逆に冗談でもそういうことは

できなくなっちゃうもんだよね・・・

 

大柄な生き物同士の連帯を

勝手に感じておりましたら

そんな私の横でわがアーシーが

静かに尻尾を振り始め。

 

 

おっ、どうしたんだアーシー、

君は普段は超大型犬君のことを

頭から嫌って尻尾なんか

絶対に振ってあげないというのに。

 

「・・・ちょっとアンタ、

無視してんじゃないわよ、

挨拶くらいしなさいよ」

ということか?

 

アーシーのこの

友好的な態度に気づいた

超大型犬君は

草むらからぱっと鼻を上げ、

ゆっくりとした足取りで

アーシーに近づき

まず自分の頭を

アーシーに差し出し

(『こんにちはお姉さん、

どうか僕のニオイを

嗅いでください』の姿勢)

(アーシーは無視していた)、

それからアーシーの

首のニオイを嗅ぎ

(アーシーは明後日の

方向を眺めていた)、

アーシーが尻尾を

振り続けているのを確かめて

「では自分、続けて

そちらのお股のニオイを・・・」

 

次の瞬間

「図に乗るな」とばかりに

一声吠えたアーシー。

 

超大型犬君は

驚いて飛びのきましたが

アーシーが尻尾を

振り続けているのを見て

「ええー、アーシーさん

そんな怖い声出さなくても

いいじゃないですか」と

自分も尻尾を大きく振って

・・・私としてはこの2匹が

もう少し仲良しになってくれても

一向にかまわんのでござるが・・・

 

超大型犬君は

アーシーと挨拶ができて

少し気分が上向いた様子でした。

 

よかったよかった。

 

 

大柄な生き物の連帯が

わかるアナタも

小柄な生き物の負けん気が

他人事ではないアナタも

お帰りの前に1クリックを

↓


ヨーロッパランキング