近所に巨大な犬を

飼育している

お宅がありまして。

 

19世紀後半猛獣狩りに

使われたことで

勇名をはせた犬種だそうで、

なるほど確かに

ライオンにも負けない

迫力と体格を備えています。

 

散歩先の森で

時々すれ違うのですが、

飼い主夫妻は本当に賢明に

『よき躾』を目指して

仔犬の時から頑張っていて、

しかし犬(雄)が

完全に育ちあがった今

(推定体重45キロくらい)

彼は一部から大変に不人気。

 

これはもう躾がどうこうではなく

犬が持って生まれた

性格・資質・癖の問題かもと

思うんですが、

かの犬はたとえば

わが愛犬アーシー(黄色大犬)を

絶対に嫌いではない、

むしろたぶんかなり好き、

その証拠に遠くから

アーシーの姿を見つけると

すっとその場に腰を下ろし

動くことを拒絶し

じっとアーシーを凝視する。

 

尻尾を振る・・・とかは

してくれないんです、いえ、

記憶を辿れば彼が仔犬の頃は

アーシーに向かって

尻尾を振っていたんです、

でも同時に全力突撃を

かけようとしてきたんです、

だから良き育成者である

飼い主さんは将来巨大になる

犬の未来を考えてそこで

『好きな犬を見つけても

全力突撃しない』ことを

根気よく教え込んだんです、

結果、突撃はしない代わりに

尻尾も振らず、ただじっと

愛の対象を無表情に

見詰める超大型犬が

出来あがってしまった、

という・・・

 

この凝視が!

 

一部に非常に不評で!

 

ある日いつもの散歩道で

スパニエルを連れた奥様と

すれ違おうとしたら

「ちょっとアナタ!気を付けて、

森のあっちに目つきのおかしな

巨大な犬がいるから!」

 

「・・・どの犬のことかは

わかっちゃうんですけど・・・」

 

「あの犬、怖くない?

うちのスパニエルに気づくなり

その場に座り込んでそれで

うちの子から目を離さないの!

向こうが座っている横を

こっちが通り過ぎたんだけど、

少し行って振り返ったら

あの犬ったら

同じ場所に座り込んで

うちの子を

まだじっと見ているのよ!」

 

「ほ、ほらでも、走って

追いかけようとしたり

唸りかかったりは

しないわけですし、

それはあの大犬の

好意の表現なんじゃないかと」

 

「あの犬ってライオン狩りに

使われる犬でしょ?

うちのスパニエルを

ライオンの子供だと思って

狙っているんじゃないかしら?」

 

確かに!

 

確かにこちらの奥様の

飼っているスパニエルは

明るい毛色で遠目には

ライオンの子供のように

見えないこともないんですけど!

 

 

そんなわけでこの犬は

周囲の人々から割と真剣に

危険視されているのですが

でもそれって結局

見た目の問題ですよね?

という思いが幼い頃より

『でかくて強そう』な

外見をしていた

私の中には強くあり・・・

 

あと本当に!

 

飼い主夫妻が

いい人たちなんです!

 

頑張って犬の躾に

奮闘しているんです!

 

ですから私としては

公の場でこの犬と仲良くして

『見た目と内面は

比例しないさ!』ということを

広く知らしめたいんですが。

 

・・・わが愛犬アーシーが・・・

 

この犬を

苦手にしていましてね・・・

 

相手が仔犬の頃は

まだよかったんですが

向こうの体格がアーシーを

上回ったあたりから

完全に道であっちを

『避ける』ようになり。

 

最近は私が先方に挨拶しても

アーシーはそちらに目もやらない。

 

 

わがお散歩仲間の毒舌夫人は

「それはアーシーに

犬を見る目があるの、

そしてあなたにはないの」と

すっかりアーシーの肩を持ち

その話は明日に続く。

 

 

巨大犬に憧れを感じるあなたも

恐怖しか感じないアナタも

お帰りの前に1クリックを

↓


ヨーロッパランキング