2016年ランスルー | ロンドンつれづれ

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イギリス、スケートに興味のある方、お立ち寄りください。(記事中の写真の無断転載はご遠慮ください)

 

ラップトップのメモリーを空けようといろんな写真や動画を整理していたら、古い練習動画がでてきた。

 

 

一番最初に作ってもらった、「エドワード・シザーハンズ」のプログラムである。

 

これはおそらく、もうかなり滑り込んだあと、試合直前ぐらいに行ったランスルーじゃないかな。

 

 

今でも覚えているが、日本で振り付けをしてもらってロンドンのホームリンクで一番最初にコーチに滑って見せたら、よそのコーチがそれをみて笑ったのである。 もちろん、先日の新しいプログラムでも再体験したように、私のような初心者は、最初から先生の振り付け通りにかっこよく滑れるわけはない。 

 

しかし、その時はよそのコーチに笑われたといって、私のコーチがカンカンに怒り、「試合までに彼女が感動するぐらいに美しく滑れるようになりなさい! 二度とあなたを笑うことができないように!」と言ったのを覚えている。(怒ったのは私に対してではなく、笑ったコーチに怒ったのです)

 

私はスケートに命をかけていたわけじゃないし、人生の優先順位としてはやっぱり、家族や仕事の方がずーっと上なのだが、しかしスケートはその次に好きだし、プログラムを滑ったら見ている人に笑われたという体験はやっぱり傷ついたのである(ムカついた、と言った方が良いか)。  なので、その時、コーチに言われるまでもなく、「なにくそ~~!次は笑ったりできないように練習、練習、練習あるのみ!!!」と思ったのである。

 

 

最初のころは、そもそも最初のポーズでまっすぐ立っていられなくてグラグラしたし、ピヴォットはできなかったし、アウトスイングの後のトウで歩くところで躓いて転んだし、ジャンプの後は乱れて続きのステップなんてできなかったし、スパイラルは足が上がらず、スピンは2回ほどでよろめいた。 笑われてもしかたのない出来だった。

 

こんなことで、数か月後に試合なんてできるのか、あまりにもアンビシャス、と夫にも言われた。 しかも、フルタイムで仕事をしていて練習は週に1回、1-2時間のみ。 できるわけない!と。

 

しかし、時間は容赦なく過ぎていき、ドイツはオーバーズドルフでの国際試合はあっという間にやってきてしまった。 さらに、皆さんに「被災地の子供たちへの寄付を!」とお願いした上での試合エントリーである。 私が自分なりに努力し、頑張ったかどうかを見極めて、皆さんは寄付をしてくださるのである。 いいかげんなことはできないではないか・・・。

 

そんな中の必死の練習の一コマが録画されていたのが上の動画である。 この時は、最初に笑ったコーチも、笑わなかった。 他のスケーターさんたちも、リンク周りによけてみていてくれた。そして終わった時に、優しく拍手をして、Well done, it was very good....! と言ってくれたのである。 お昼休みにリンクに通ったりして、自分の許された環境の中で、できることはすべてやったのである。

 

 

そして競技会での私の目標は、「転倒しない事! 振り付けを最後まで覚えていて滑り切ること!」なのであった。

 

そう、転倒すると、起き上がった時に振り付けのどの部分だかわからなくなっちゃって、しばらくオタオタしてしまうので、転倒は問題外なのである・・・。 そして試合当日は、「ああ、どうか、振り付けを忘れませんように・・・」と祈るような気持だった。

 

実際、一か所、ジャンプのあとの振り付けが吹っ飛んで、適当な動きをやってごまかしたところはあった。 しかし、これは自分とコーチしか気が付かないので、なんとかなったのであった・・・・。

 

やれやれ・・・。

 

今となっては懐かしい、2016年、3年も前のプログラムなのである。

 

当時の記事を読んでいたら、皆様の暖かい応援と被災地へのご支援に改めて感謝です!

 

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