八木山動物公園駅|日本一高い地下鉄と東西線の秘密 | 日本中の駅を旅する 駅と駅舎のブログ

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南北線を巡ってきた仙台市地下鉄の旅。
今回から、舞台は平成生まれの新路線・東西線へと移ります。
最初に訪れたのは、動物園と遊園地、そして“日本一高い地下鉄駅”(開業当時)という異色の肩書きを持っていた八木山動物公園駅。
この駅、実は想像以上に「物語の多い駅」でした。

 

 

 

 

仙台市地下鉄東西線とは

 

仙台市地下鉄東西線は、平成27年に開業した、仙台市地下鉄で2路線目の路線です。
リニアモーター方式を採用した地下鉄路線として知られ、八木山動物公園駅から荒井駅まで結び、全長13.9km・全13駅を結び、市中心部を東西方向に横断しています。

東西線の最大の特徴は、全線でリニアモーター駆動方式を採用していること
これにより、従来の鉄道では難しい急勾配や急曲線に対応でき、特に八木山地区の急峻な地形を克服する決定打となりました。

仙台駅付近では地下深くを通り、地上に出る区間や高架区間も織り交ぜながら、都市と郊外を滑らかにつないでいます。

また、南北線が昭和後期の「骨格となる都市交通」だとすれば、東西線は平成・令和の都市構造を反映した路線。
大学・研究施設、住宅地、物流拠点などを結び、「生活動線」としての役割が強いのも特徴です。

沿線には、八木山動物公園、青葉山キャンパス、卸町エリアなど、仙台の地形や産業の多様性を象徴する場所が点在しています。
東西線は、単なる新路線ではなく、“仙台という街の奥行きを横断する路線”と言えるでしょう。
 

 

八木山動物公園駅|駅出入口と駅前

 

 

東2出入口

八木山動物公園駅は、この写真で見ると、奥と左手に上っていくような地形に駅があります。

動物公園へは、左手にある中央1出入口がメインルートですが、東2出入口より高い位置にあるため、階段で上るのは大変で、エレベーターが2基設置されています(エスカレーターはありません)。

 

ちょっと不便に感じますが、八木山動物公園駅の出入口は全部で5か所、そのすべてにエレベーターか上下エスカレーターのどちらかが設置されており、バリアフリー対策は万全です。

 

東1出入口

東2出入口からさらに上りのエスカレータが見えていましたが、その先にあるのが東1出入口です。

この出入口からも八木山動物公園に入園することができます。

メインの西門へは中央1出入口から、ちょっと離れた場所にある東門や隣接する遊園地八木山ベニーランドへはこの東2出入口が便利です。

 

駅前

東1出入口の駅前から見ると駅前の通りはやや高い場所を走っているので、駅前広場と道路との段差部分から写真を撮ると、まるで地面から撮影するようなアングルになってしまいます。

この駅前通り、この右手奥にある交差点を左折すると、長町南駅と長町駅との間を走る南北線の地表部分となります。

 

駐車場とバスターミナル

さらに支線を右にやると、巨大な立体駐車場があります。

これは八木山動物公園の駐車場、建物の反対側に駐車場の「入口」がありますが、地形に段差があるので、駐車場へは上階から入って下層階に降りて行く構造になっています。

東1出入口側の地表部分はバスターミナルとタクシー乗り場になっています。

 

 

八木山動物公園駅|駅内部

 

しまうまの足跡

動物園らしい床のイラストです。

しまうまの足跡なんでしょうか?

 

きっぷうりば

自動券売機は少なくとも3台は設置されているようです。

私が訪問したときは、あまり購入する人はいませんでしたが、好天の休日などの人出が多いときには威力を発揮しそうです。

 

改札

そういう面では自動改札機は、もう少し多くても良いような気がしますが、いかがでしょう?

 

 

八木山動物公園駅|ホーム

 

 

ホーム

東西線のホームも島式1面2線で統一されているのでしょうか?

この先の駅がどうなっているか楽しみです。

八木山動物公園駅と荒井駅は、平成29年の訪問なので開業の2年後に訪問していますから、ホームドアは開業当初から設置されていたのだろうと思います。

 

駅名標(荒井方面)

ラインカラーは黄緑、起点なので一方向のみのカラーだけなんだと思います。

反対側のホームは撮影してなかったようで覚えていません。

 

 

八木山動物公園駅|駅近くのみどころ

 

八木山動物公園フジサキの杜
 

駅名の由来となった動物園です。

駅に直結しており、アクセスは抜群です。駅の屋上駐車場(てっぺん広場)からそのまま入園口へ向かうことができる、全国でも珍しい構造になっています。
約140種もの動物たちが飼育されており、特にアフリカゾウ、キリン、ライオンといった大型動物を間近で見られる「アフリカ園」は大迫力。さらに、スマトラトラやホッキョクグマなど、希少な動物たちの生き生きとした姿を観察できます。標高の高さを活かした開放的な園内は散策にも最適で、仙台市内の景色を楽しみながら動物たちと触れ合える、大人も子供も満足できるスポットです。

 

八木山ベニーランド
 

動物園のすぐ向かいにある、昭和43年開園の歴史ある遊園地です。どこか懐かしいレトロな雰囲気が魅力で、仙台市民にとっては「お馴染み」のランドマーク。
園内には約30種類のアトラクションがあり、スリル満点のジェットコースターから、小さな子供でも楽しめるメリーゴーランド、さらには仙台市内を一望できる大観覧車まで揃っています。特に観覧車からは、晴れた日には太平洋まで見渡せる絶景が楽しめます。季節ごとのイベントやヒーローショーも頻繁に開催されており、一日中飽きることなく過ごせるエンターテインメント施設です。
* アクセス: 地下鉄「八木山動物公園駅」東1出口より徒歩約5分。 

 

 

八木山動物公園駅|駅チカグルメ

 

グーグーテラス

八木山動物公園の園内(ふれあいの丘エリア)にある、ガラス張りで開放感あふれるカフェレストランです。

駅訪問だけだとちょっと立ち寄れませんが、「動物園の食堂」のイメージを覆す、おしゃれで本格的なメニューが楽しめますので紹介します。

特に人気なのは、地元食材を活かしたカレーやパスタ、そして注文を受けてから焼き上げるピザです。

店内は広々としており、ベビーカーのまま入店できるなどファミリーに優しい設計。

天気の良い日はテラス席で、豊かな緑を感じながらランチを楽しむのがおすすめです。

動物園を利用する際はもちろん、ここでの食事を目当てに訪れる人も多い、味・雰囲気ともに満足度の高いお店です。

 

拉麺×中華 頂(Itadaki) 

駅周辺で「美味しいラーメンを食べたい」ならここ、と言われるほどの人気店です。

カウンター席を中心とした清潔感のある店内で、本格的な一杯を味わえます。 

看板メニューは、濃厚なスープが癖になる「醤油ラーメン」や、スパイスが効いた「台湾まぜそば」。

麺の太さや硬さ、トッピングのバランスが絶妙で、近隣の大学生から家族連れまで幅広い層に支持されています。

特に「追い飯」が楽しめるまぜそばは、ボリューム満点で満足度も高いです。

駅近ながら住宅街の入り口にあるため、観光地価格ではない「地元の名店の味」をリーズナブルに堪能できるのが魅力です。

 * アクセス: 地下鉄「八木山動物公園駅」西1出口より徒歩約5〜7分。 

 

 

八木山動物公園駅|これだけは知っておきたい秘密

 

八木山動物公園駅の秘密:日本一の高さに隠されたドラマ
 

仙台市地下鉄東西線の終着駅「八木山動物公園駅」は、単なる移動手段の拠点ではありません。

ここには、鉄道ファンも歴史好きも驚くような、数々の「秘密」が隠されています。

駅を訪れた際にぜひチェックしてほしい、この駅ならではの物語をご紹介します。
 

1. 今でも地下にある地下鉄駅としては「日本一」の高さ

 ー標高136.4メートルの真実
駅の標高は136.4m。

開業当初は地下鉄駅としては圧倒的な標高の高さで日本一の座に輝きました。「地下鉄なのに山のてっぺんにある」という矛盾のような面白さが、この駅最大の魅力です。

開業の5年後に、神戸市の北神急行電鉄が神戸市営地下鉄に移管されたことにより、終点の谷上駅が地下鉄の駅となったために、日本一の座を明け渡すことになりましたが、谷上駅は地上駅なので、純粋に地下にある地下鉄駅としては、最高所にある駅ではないかと思います。

 

2. 急勾配を克服した「リニアモーター」の魔法
なぜ、これほど高い場所まで地下鉄が登ってこられたのでしょうか。

その秘密は、最初にもちょっと触れましたが、車両に搭載された「リニアモーター駆動方式」にあります。
仙台駅からこの駅までの区間には、鉄道としては驚異的な「57パーミル」という急勾配が存在します。これは1000メートル進む間に57メートルも登るという計算で、普通の電車であれば車輪が空転して滑り落ちてしまうほどの斜度です。
そこで東西線が採用したのが、磁力の力で進むリニア式。

レール中央のプレートと車両側の磁石が引き合う力で進むため、摩擦に関係なくグイグイと坂を登ることができるのです。

さらに、リニア式は車両をコンパクトにできるため、険しい山を掘り進むトンネルの断面を小さく抑えられるという建設上のメリットもありました。

この高度な技術がなければ、私たちは今、わずか12分でこの絶景に出会うことはできなかったのです。
 

3 「屋上」という名のパノラマ展望台「てっぺんひろば」
改札を出て、エレベーターで一気に5階へ向かってください。そこにあるのは、単なる「立体駐車場の屋上」を超えた、開放感あふれる展望公園「八木山てっぺんひろば」です。
標高は約144mに達し、遮るもののない大パノラマが広がります。

視線を東に向ければ、仙台のビル群の向こうに、青く輝く太平洋の水平線まで見渡すことができます。
特に、地下のホームからエレベーターで一気にこの「空の世界」へ飛び出す体験は、駅訪問のハイライトと言えるでしょう。夜には仙台市内の夜景が足元に広がり、ロマンチックな雰囲気に包まれます。
 

4. 野球ファン必見!ベーブ・ルースが立った聖地
駅の屋上から動物園の入り口へ向かうと、一体の銅像が立っています。それが、伝説のメジャーリーガー、ベーブ・ルースの像です。
実は、現在の動物公園がある場所は、かつて「八木山球場」という野球場でした。1934年、全米選抜として来日したベーブ・ルースが、日本で初めてホームランを放ったのが、まさにこの地なのです。
彼の銅像が立っている場所は、かつての球場の「バッターボックス」があった位置とされています。そして、彼が放ったボールが飛んでいった推定落下地点は……現在はなんと、動物園の「アフリカゾウ」の放飼場になっています。「伝説のホームランがゾウの元へ届いた」という、なんとも夢のあるエピソードだと思いませんか?
 

5. 陸の孤島から、12分の奇跡へ
かつて八木山エリアは、深い渓谷と険しい山道に阻まれ、バスで30分以上かけて通う「陸の孤島」のような住宅地でした。

それが地下鉄の開通により、仙台駅からわずか12分で結ばれるようになりました。
「日本一高い駅」という称号の裏には、この街の不便さを解消しようとした人々の情熱と、最新技術の結晶が詰まっているのです。

 

 

まとめ

 

八木山動物公園駅は、単なる終着駅でも、動物園の最寄り駅でもありません。
急峻な地形を克服したリニアモーター技術、日本一高い地下鉄駅という記録、屋上から広がる仙台随一の眺望、さらにはベーブ・ルースのホームラン伝説まで――この場所には、時代もジャンルも異なる物語が幾重にも重なっています。

かつて「陸の孤島」と呼ばれた八木山が、地下鉄によって都心と12分で結ばれたこと。その裏には、街を変えようとした人々の挑戦と技術の積み重ねがありました。
東西線の始発駅に立つことで、仙台という都市がどのように広がり、どこへ向かおうとしているのかが、少しだけ見えてくる気がします。
 

 
(平成29年8月訪問)
 

**********

 

八木山動物公園駅情報

所属:仙台市交通局
開業:平成27年12月6日
場所:仙台市太白区八木山本町1丁目
形状:地下駅
乗換:なし

詳しい駅情報・駅時刻表は、仙台市交通局駅情報|八木山動物公園駅

 

札幌駅、東京駅、名古屋駅、大阪駅、高松駅、博多駅から八木山動物公園駅へのアクセス

札幌駅から:12時56分着 所要時間6時間56分 24,750円 新函館北斗・仙台乗換

東京駅から:8時22分着 所要時間2時間18分 10,870円 仙台乗換

名古屋駅から:10時16分着 所要時間3時間48分 19,990円 東京・仙台乗換

大阪駅から:10時40分着 所要時間4時間50分 22,310円 新大阪・東京・仙台乗換

高松駅から:11時36分着 所要時間7時間01分 24,820円 岡山・東京・仙台乗換

博多駅から:13時16分着 所要時間7時間16分 30,440円 東京・仙台乗換

 

*データはNAVITIMEで検索したもので、平日、鉄道だけで最も早い時間(最速ではありません)に到達できる時間と料金です。

*記事作成時点の情報で(記事公開日とは異なります)、検索条件によっては異なる結果になることがあります。

 

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