ご無沙汰です!
『騎士団長殺し』ぶりに
村上春樹の小説を読みました。
(他の現代作家さんだと「さん」付けなのに
村上春樹だけは呼び捨てにしちゃう現象・・
「文豪」として認識してるからでしょうか?)
『女のいない男たち』は
『騎士団長殺し』ほど難解な作品ではなく笑、
むしろ共感できるほどのマイルドな作品でした!
村上春樹作品で共感するって
なかなか珍しくないですか!?
『騎士団長殺し』『1Q84』
『海辺のカフカ』『羊をめぐる冒険』など
難解な長編作品ばかり読んできたから
そう思うのでしょうか・・笑
『女のいない男たち』は
愛する女性を失ってしまった
男たちをめぐる連作短編集。
映画化された「ドライブ・マイ・カー」ほか
5編の短編集が収録されています。
(アマプラで配信中^^
時間があるときに観たいです^^)
「連作短編」と書いたものの
それぞれの物語は独立していて、
「女のいない男」が描かれている点のみ
共通しています。
ブログタイトルどおり
「女のいない男たち」は
言いようもない孤独・哀愁を漂わせていて
読みながら胸にグッとくるものがありました。
各編のあらすじを
簡単にご紹介いたします。
「ドライブ・マイ・カー」
ベテラン俳優の家福(かふく)は
数年前に最愛の妻を亡くして以降
人と深く関わらないようにしていましたが
寡黙な若い女性ドライバーと出会い
それまで自分が抱えていた孤独や妻の秘密を
少しずつ打ち明けていくようになり・・
「イエスタデイ」
東京出身だけれど
「後天的に」関西弁を習得し
関西弁しか話さない男・木樽と
親しくなった主人公の「僕」は、
あるとき木樽から自分が交際している
彼女とデートをしてほしいと頼まれ・・
「独立器官」
美容整形外科医の渡会(とかい)は
不特定多数の女性と交際を続ける
生活を送っていましたが、
ある時ひとりの女性に強く惹かれ、
その女性に去られてしまって以降
ご飯を食べず、一切の生活を
拒否してしまうようになり・・
「シェエラザード」
北関東のとある町にある「ハウス」に
送られた羽原は、週に2回
食料を持参してくる女性と
肉体関係を持ち、寝ながら彼女が
話し出す不思議な打ち明け話に
徐々に魅了されていき・・
「木野」
1日早く出張から帰ったために
妻の浮気現場を目撃してしまった木野。
逃げるように家を飛び出し
会社を辞めてBARを開店したのですが
BARには不思議な客が来るようになり・・
「女のいない男たち」
深夜に知らない男から電話がかかり、
かつて付き合っていた女性が
自殺してしまったことを知らされます。
知らせを受けた「僕」は
ショックを受けながらも
彼女との出会いや付き合いを
細かく思い返していくことにします・・
どの物語にも
死別、離婚、別れ、という形で
最愛の女性がいなくなってしまった
男性たちの心情が鮮明に描かれています。
主人公がおじさんたちばかりなので
悲しさやみじめさが
より際立って感じられ、
切なさと痛ましさが
胸に強く残りました・・。
先日のブログで離婚危機について
書きましたが、
「独立器官」の渡会のように
一時期ご飯が食べられなくなったので
「独立器官」が個人的に
いちばんグッときました・・。
(今はモリモリごはん食べてます!)
物語のところどころで
「女性は上手に嘘をつく」
「女性は何かしら
後ろめたい秘密を持っている」
というような記述があって
女性をミステリアスに仕立てたいのか?
そこまで決めつけなくても良いのでは?
と少し思いましたが
いろんな事情で
「女のいない男たち」に
なってしまった彼らとしては
そういう風に決めつけないと
やってられないのかもしれないと
思いました。
決めつけは良くないとか
きれいごとを言っていられないぐらい
切実な思いを抱えている。
登場人物それぞれに
そんな感じがしましたし
女性が男性に去られるよりも
男性が女性に去られる方が
「致命的」に感じられました。
個人的には
そんなことないと思うんですけどね。
(わたし自身、離婚危機のときは
けっこう致命的なダメージを
負いましたし・・)
愛する人に対する
一途な思い、強い思いが
失った瞬間に歪んだ方向に
働いてしまう・・ということが
巧みに描かれた作品だと感じました。
「女性/男性」という区別は
いらないのではと個人的に思いますが
「男たち」の方が
不器用で、強い思いを持った人が
多いのかもしれません。
愛する人、パートナーは
いつまでも一緒にいられるとは
限らない・・ということを
しみじみ感じさせられました。
いつ失うかわからない
大切な存在がいることの
ありがたさを噛み締めて
毎日を過ごしていきたいと思います。
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