書評無情の響きあり。 -2ページ目

自分の小さな「箱」から脱出する方法

アービンジャー インスティチュート, 金森 重樹, 冨永 星
自分の小さな「箱」から脱出する方法

同僚N氏から「これ一読の価値ありの本です」と

オススメもらった一冊。


ヒトは物事を見る時、考える時、常にそれぞれが持っている

自分の「箱」の中に入りがちである。

「箱」に入ると自身にとって都合良く、“楽”ではあるのだが、

いわば“フラット”な見方、考え方ではない為、どこかで

支障をきたしてしまう ことになる。

まずは「箱」の存在を認識して、出来るだけ「箱」の外に出るよう

に努めよう。 という内容。


ビジネス本とされてはいるが、むしろ人生を正しく(翻って 豊かに)

生きる為の 生き方についての本と言える。

自身としては出来ていなく反省する部分も多いが

常日頃より意識している生き方、考え方であり、その点では

より多くの人に触れてもらいたいと思った。

(簡単に言うと、

 すべてが自分次第。 自身によって他人も変えることが

 出来るという考え方ですね、、)


あえて 天の邪鬼的な見方をするということではないが、

そうは言っても

・世の中で一般的に見て正しいこと(「箱」の外に出た見方)

・自分がしたいこと(「箱」の中に入った状態?)

における善悪の差は、立場、物の見方によって紙一重のことも多く、

時としては世の道理よりも自身の考え方に沿ったことをすることが

正しい場合もあると思う。


あまり堅苦しくなくてもよいのでは、、、

なぜなら唯一自身でコントロールできるのは、自分の人生なのだから、、

その利点を目一杯活かさないで、どう自分の人生を豊かに生きていくのだろう。


ナーンテ、、、ですね。


但し、最低限、人に迷惑を掛けないことが重要かと思いますが、、


アフターダーク

アフターダーク/村上 春樹
白浜旅行のお供として。

真夜中から空が白むまでの間に起こっている、

いつもどこかで繰り広げられている出来事。

でもそれは一人々にとって、それぞれの意味を

持ったり、持たなかったり、、、 そんなことが

描かれている一冊。(と理解してみる、、、)

印象に残ったのは以下のクダリ。

マリとコオロギのやりとり。

コオロギはマリを 

 「自分の世界を持っていて精神的に強いヒト」 

と評する。 マリは その言葉に 自問自答して

「時間をかけて、自分の世界みたいなものを少しずつ作ってきた

という思いはあります。そこに一人で入りこんでいると、

ある程度ほっとした気持ちになります。でも、そういう世界を

わざわざ作らなくちゃならないっていうこと自体、私が傷つきやすい

弱い人間だってことですよね?そしてその世界だって、世間からみれば

とるに足らない、ちっぽけな世界なんです。段ボールハウスみたいに、

ちょっと強い風が吹いたら、どっかに飛ばされてしまいそうな、、、」 と。

 

こうして小説を読むのも、自分の世界をつくる一つの作業のように思うし、

それによって(小説を読むことによって)形成される世界(=価値観)は

他人とは共有しえない自分ならではのものである。

またそんな時間はその時いかなる感情であっても自分自身を癒してくれる。 

でも、それによって作られた「ちっぽけな世界」を理解してくれる人は

必ずどこかにいて、その人の存在を知ることが出来た時、人は強くなれる

のではないだろうか。少々強い風が吹いてもそれ程気にならなくいられるはず。

(そもそもこういった一連を必要とせず、、というかこういう感覚を持たずに

 生きていく“強い”人もいるだろう。どちらが良いというワケでなく。)

マリの答えからそう思料した今日この頃であった。


ちょっと意味不明の感ありですが 笑。

ドリルを売るには穴を売れ

佐藤 義典
ドリルを売るには穴を売れ

新入社員向けに何か良い本は、、と思ってた時に出会った一冊。

“モノを売るすべての人に向けたマーケティングの入門書”と

自ら解説しているだけあって、

何も知らない人が 「マーケティングってこういう視点なんだ、、、」と

理解できる。また物語調で何より読みやすい。


後半クライマックス部分での 主人公の成長&活躍ぶりに

不覚にも瞼の奥が熱くなった、、、。

全くそんな本ではないのだが 苦笑 

年齢かな、、、 

(とりあえずお決まりのセリフ言ってみた 笑)

脳は直感している

佐々木 正悟
脳は直感している

鈍感力の逆面ということで読(本当は敏感力ですね、、)。

丸々一冊直感力について書かれているが正直、ふーんレベル。

以下参考マデニ、、、


直感力を鍛える7つの方法

1、自分の五感を使って「知覚」することを、もっと心がける

2、自分が直感したことに、むやみに説明を求めない

3、直感に基づいて、迷わずに「行動」を起こす

4、対戦型のスポーツで、瞬時の直感力と、雑念の除去を学ぶ

5、脳を直接鍛える 

   TOT現象、モーツァルトの音楽、ジグソー・パズル

6、好きなことだけをする時間を一日15分は持って、

  「リラックス」の仕方を覚える

7、内なる声に耳を傾ける習慣を持つ

   散歩、ゲシュタルト・セラピー、瞑想


以上。

鈍感力

渡辺 淳一
鈍感力

小泉前首相の発言で益々話題となった一冊。


確かに、この世の中を賢く生きる為にはある程度の

鈍感力は必要である。

但し本書によって鈍感力が持て囃されるようになり、

すでてが鈍感力で片付けられるのはまたそれでコワイ、、、

くれぐれもTOPをわきまえて、、、


内容よりタイトルで一本取った一冊かと。

快楽なくして何が人生

団 鬼六
快楽なくして何が人生

年明けに買い込んだ新書s(シンショーズ?語呂が良いので何となく。

お許しください、、、)のうちの一冊。

著者とタイトル が目に入り、思わず食指が動いた。

官能小説の第一人者である団鬼六 (杉本彩主演「花と蛇」の

原作者と言うと分かり易いか) が語る人生論、しかもこのタイトル。

相当な型破りっぷりが期待され否が応でも胸高まる、、、


序盤は生い立ち~学生時代について多く書かれているが

この方、同窓の(大)先輩だけにその舞台もイメージでき

さらなる(?)親近感を抱かせてくれた。


内容は痛快。

amazonレビューで“たかちゃん“氏がドンピシャ書評されてるので

下手な書評は省略。 こちら参照


一点印象に残った箇所を追加させていただくと、

「正常人は性倒錯者(性的好奇心の強い所謂アブノーマルな人)を

白眼視する傾向にあるが、私に言わせれば正常者という人種の方が

大脳が衰弱していると思います。」と団氏は記す。

人間のいわば健全な精神的肉体的快楽源を 理解できない方が、

大脳構造&精神レベルとしては貧弱なだけでは、という論理。

 確かに、、、。これ、天晴の一言に尽きる。

日本一勝ち続けた男の勝利哲学

加藤 広志
日本一勝ち続けた男の勝利哲学

同僚C氏よりこちら を薦めてもらい、

amazonで購入する際にレコメンドされ同時に購入

(amazon思うツボ顧客)。


NBA挑戦中の田臥勇太の出身校でもある

高校バスケ界の超名門 能代工業高の監督の著。

「東北の片田舎にある平凡なチームを全国制覇54回の

常勝校に導いた組織力、人材づくりの極意を語る」とあって

C氏にはすまぬがスポーツ好きにはこちらの方が明らかに垂涎モノ。


巨人の星、アタックNo1などのスポ根モノの匂いが

プンプンする指導者であられるも、情熱の中に人間的な温かみが

伝わってきて、この方であれば高校バスケ界だけでなく

どの世界でも?一流のリーダーになれるのでは、と思った。


しかしながら、この監督は これがオレの生きる世界だ、と

ハラギメ(腹決め)してやれてるのが成功の要因の一つだろうし、
実際は能力があってもそう思える仕事(分野)に出会えていない人が

多いのも事実なのでは。


著者(この監督)は そのことも理解して、そのめぐりあわせに

感謝しているから上手くいくのであろう、この点こそ真の分かれ目かと。

2010年の広告会社

植田 正也
2010年の広告会社―革新のみが成功を約束する

昨年末に発売された、広告業界の今後を書いた書。

10年後、現在の広告会社の80%が消滅するであろう、

間違いなく。 としている。 


本日、電通から「2006年日本の広告費」が発表されたが

国内広告費自体はほとんど増減がないものの、媒体別の

比率、またそこで展開される広告手法は益々大きく変化して

おり、既存のアイデアだけでは取り残されていくのは間違いない。

著者の80%消滅説?も大いに頷ける。


ここ当面は

部分最適 - 細分化された各手法で強みを発揮できる広告会社

全体最適 - ホリスティックマーケティングが実践できる広告会社

のいずれかでなければ生き残れない と思っているが

本書もその流れで書かれており、参考になる部分は多い。

個人的には、再度いろいろ考える契機を与えてもらえる一冊であった。

華麗なる一族 上・中・下

山崎 豊子
華麗なる一族〈上〉

ドラマ化される前に、と思っていたものの

このたびようやく完読。


本小説に登場する阪神銀行は、

自身(ワタクシ)が大学卒業後3年半勤務した銀行(の前身)を

モデルとしており、また、阪神特殊鋼のモデルの特殊鋼メーカーは、

その銀行で配属された部署での最大口取引先(融資先)であり、

(会社更生法適用から30余年経過していて、今では無論、

全く健全な優良企業である、悪しからず)

加えて、主人公万俵家の住まいは現在の自身の住まいと同じ場所

(山の上と下という大きな違いはあるものの、、、)、

と大変馴染み深い設定である。



勿論ではあるが

放映中のドラマに比べて小説の方が

より細かな状況描写によって、一族の華麗さと

そこに渦巻くおぞましさを深く表現しており、興味のある方には

一読おすすめする。


小説としてはよく出来ているが、

やはり同著者であれば個人的には

こちら の方が好み、また現在文藝春秋で連載中の

作品も著者ならでは迫真ノンフィクションで書籍化が

楽しみである。


迷いと決断

出井 伸之
迷いと決断

ソニー元CEO 出井氏の著。


ソニー初の文系出身経営者で、時代の先を的確に掴む力を発揮し

就任時は大いに注目を浴びた氏も、CEO晩年は米国誌でワースト経営者

に選出されるなど浮沈大きい。

そんな出井氏が“迷い”と“決断”を記すということで興味深かったのであるが、

新書だけに?内容の深さも限られており、まずは回顧録という段階か、、、


別書のタイトルとなっている「非連続」という発想は本書でも

少々触れられており、このあたりの視点はさすが従業員16万人、売上
7・5兆円のCEOであると素直に感じた、、

注目度大のグローバル企業の経営者でもそのプレッシャーは当然のものとされ、

氏の場合もまさにそうだがこの世界は結果がすべてで語られる。

逆に言うと勝てば官軍ということ、やるからにはやはり勝たなければ

ならいないのだろう、、、