華麗なる一族 上・中・下 | 書評無情の響きあり。

華麗なる一族 上・中・下

山崎 豊子
華麗なる一族〈上〉

ドラマ化される前に、と思っていたものの

このたびようやく完読。


本小説に登場する阪神銀行は、

自身(ワタクシ)が大学卒業後3年半勤務した銀行(の前身)を

モデルとしており、また、阪神特殊鋼のモデルの特殊鋼メーカーは、

その銀行で配属された部署での最大口取引先(融資先)であり、

(会社更生法適用から30余年経過していて、今では無論、

全く健全な優良企業である、悪しからず)

加えて、主人公万俵家の住まいは現在の自身の住まいと同じ場所

(山の上と下という大きな違いはあるものの、、、)、

と大変馴染み深い設定である。



勿論ではあるが

放映中のドラマに比べて小説の方が

より細かな状況描写によって、一族の華麗さと

そこに渦巻くおぞましさを深く表現しており、興味のある方には

一読おすすめする。


小説としてはよく出来ているが、

やはり同著者であれば個人的には

こちら の方が好み、また現在文藝春秋で連載中の

作品も著者ならでは迫真ノンフィクションで書籍化が

楽しみである。