11月1日はカトリックの祝祭日で、

 

フランスでは「Toussaint(トゥッサン)」

 

と呼ばれる、すべての聖人を讃える日です。

 

 翌2日の「Jour des Défunts(死者の日)」

 

には、亡くなった人々をしのびますが、

 

フランスでは祝日のトゥッサンに

 

お墓参りをする人が多いです。

 

そこで今回は、1804年に設立された

 

パリ市内最大の墓地 ペール・ラシェーズ

 

墓地をピックアップしたいと思います。

 

パリ東部の20区に位置する広大な敷地

 

には、7万以上もの墓があり、多くの

 

著名人も眠ることから、年間約300万人

 

もの人々が訪れる世界で最も参拝者の

 

多い墓地と言われています。

 

 

日本では暗い印象を持たれがちな墓地

 

ですが、ここはまるで野外美術館のよう。

 

 

時代ごとの芸術様式を反映した独創的な

 

デザインの墓碑が数多く見られ、

 

四季折々の美しい風景と芸術、歴史が

 

調和した世界が広がっています。

 

 

小さな町のように整然と区画され、

 

木々に囲まれた小道が迷路のように

 

続いています。

 

その長さは 15㎞ にも及び、

 

入口で配布される地図や案内板を

 

頼りにお目当てのお墓を探しますが、

 

あまりに広くて一苦労。

 

それでも静寂の中、苔むした墓石や

 

美しい墓碑を眺めながら歩く時間は、

 

どこか時が止まったような不思議な

 

安らぎを感じます。

 

 

ほんの一部ですが、著名人のお墓を

 

紹介すると

 

 

廃物を集積した作品などで知られた

 

現代芸術家 アルマン

 

 

悲恋の物語として知られる

 

エロイーズとアベラール

 

700年の時を経て、ふたりの遺骨が共に。

 

 

シンガーソングライター マノ・ソロ

 

 

ナポレオン政権下で、後の

 

ルーヴル美術館となる美術館の

 

館長を務めたヴィヴァン・ドゥノン

 

 

人気が高く、参拝客が絶えない

 

フレデリック・ショパン

 

 

ショパンは39歳で亡命先のパリで

 

亡くなりましたが、心臓は祖国ポーランド・

 

ワルシャワの聖十字架教会の柱の中に

 

安置されています。

 

死の直前に、遺体は祖国に埋葬して

 

もらいたいと彼を看取った姉に

 

伝えていましたが、叶わず。

 

心臓のみアルコール漬けにされ、姉が

 

命懸けの思いでドレスの下に隠し、

 

ワルシャワに持ち帰ったそうです。

 

死因は2014年の最新の調査を経て、

 

結核による合併症と結論づけられました。

 

 

ロマン派絵画の先駆者

 

テオドール・ジェリコー

 

 

正面には代表作『メデューズ号の筏』

 

のレリーフが。

 

 

彫刻家で陶芸家の

 

ジャン=ジョゼフ・カリエス

 

 

ひと際、目を引くこのお墓は、

 

フランスの外交官で歴史家の

 

フェリックス・ドゥ・ボーユール

 

 

『人間喜劇』をはじめ、数々の名作を

 

世に送り出した19世紀のフランスを

 

代表する作家 オノレ・ド・バルザック

 

 

 

『民衆を導く自由の女神』をはじめ

 

とするロマン派の大作で知られる

 

ウジェーヌ・ドラクロワ

 

 

お墓の前で黒いマントに身を包んだ

 

独特な雰囲気の青年に遭遇し、

 

髭を蓄えたお顔を見たら、何気に

 

ドラクロワに似ていて、夫も私も

 

ドキッとしました。

 

お話したら、ルーマニアからの旅行者で、

 

探していたお墓が共通していたので、

 

その後、行動を共にすることに。

 

地図を片手に3人で、偉大なオペラ歌手

 

マリア・カラスのお墓を探すも

 

なかなか見つからなくて、ようやく

 

辿り着いた先が納骨堂の地下でした。

 

 

コインロッカーのようなお墓が

 

無数に並んでいます。

 

 

意外でしたが、この小さなプレートが

 

マリア・カラスのお墓です。

 

プレートの周りには、ファンからの

 

メッセージがぎっしり。

 

生前の希望により、遺灰はエーゲ海に

 

散骨されたそうです。

 

 

特徴的な肖像画で知られるアメデオ・

 

モディリアーニのお墓も周りの墓石との

 

間が密接していて、見つけるのに

 

苦労しました。

 

 

彼の死から2日後、お腹に新しい

 

命を宿しつつも悲しみに暮れ、

 

窓から身を投げた妻ジャンヌと共に、

 

永遠の眠りについています。

 

 

ペール・ラシェーズはとにかく

 

広大なので、ゆっくり時間をかけて

 

散策するのがおすすめです。

 

曜日や季節によって、開園時間が

 

異なりますので、公式サイト

 

で確認してください。

 

特に注意すべきは閉園時間です。

 

実は私の知人が閉じ込められた

 

ことがあり、

 

 

ぐるりと高い塀に囲まれていますので、

 

閉園時間までに出なければ、墓地で

 

一晩過ごすことになります。

 

必ず時間に余裕をもって、

 

出口に向かってくださいね。

 

 

 

 

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