知る人ぞ知る…越木岩神社 | 【大阪・梅田】ねこ店主のひとりごと

【大阪・梅田】ねこ店主のひとりごと

ねこ店主のおばかさんでちょっと不思議なひとりごと。

毎年、5月18日の年に一日だけ

御本尊「如意輪観音」の御開帳を

されている「神呪寺」から、車で

約10分程の場所にあるのが…

こちらの「越木岩神社」

 

 

その歴史は社殿が建立される以前

6~7世紀に遡る。

「甑岩(こしきいわ)」を神として

祀る原始的な「磐座信仰」がその

始まりで、古代の「大国主西神社」

を経て、江戸時代に西宮神社から

勧請、社殿を建立し「蛭子大神宮」

と称したのが、現在の越木岩神社

の始まりされている。

 

御祭神は市寸島比売命(イチキシマヒメ)

で女性守護・安産・子授けの神様

として祀られている。
俗に辨財天と称せられ音楽や芸術

の才能を伸ばし、弁知(知恵)の

神、縁結びや財宝をもたらす金運

の美女の代名詞の「幸福の女神」

七福神のひとりとして、御神徳の

高い神さまであることから子ども

の成長や芸能の上達を祈る神様と

しても信仰を集めている。

 

 

 

 

駐車場に車を置き、一旦、境内の

外に出てから、神社の正面に出て

鳥居をくぐると、本殿に続くその

参道がまるで森の中の様な雰囲気。

 

 

気持ちの良いそよ風を感じながら

手水舎でお清めをし、心静かに礼

と柏手を打って神様にご挨拶。

 

 

太古の昔から、地域の人々の信仰

によって守られてきた「磐座」と

いうか大地の力が人間の存在感を

ちっぽけに感じさせる様な背筋が

ピンっとなる「空気感」がある。

 

 

本殿左側には奥に鎮座する御神体

「甑岩」へ続く参道があり、入口

には透き通った水を湛えた小さな

鯉か金魚が泳ぐ池が何とも清涼感

を演出されていて案外ここ好き。

 

 

 

 

石の緩やかな階段を上がっていく

と、正面の祠の裏に見えるのが…

周囲40m、高さ10mの花崗岩で

出来た巨石である「甑岩」

 

 

 

 
 
 
 
 
 

その名称は、酒米を蒸す時に使用

する「甑(こしき)」という道具に

似ていることから名づけられた。

 

 

 

戦国時代の終わり頃、豊臣秀吉が

大坂城築城の際に、村人達の制止

の懇願にも関わらず石工達がこの

霊岩を切り出そうとすると…

不思議なことに、鶏が鳴きやまず

どこからか白い煙が立ち上ったか

と思うと、切出し作業をする石工

達は転げ落ち、体調不調を訴えて

どうしても運び出すことが出来ず

後に徳川の時代にも、同様に運び

出せなかったという逸話がある。

 

 

当時、岩を切り出そうとした時に

つけた傷は今も残っている。

 

 

実は…西宮から宝塚へ抜ける山道

にも道の真ん中に大きな岩があり

昔、岩を撤去しようとした業者の

作業員の方が何人も怪我をされて

亡くなった方も出たらしく、結局

岩の撤去は断念して、岩を周る様

に道を整備したとの話は有名。

 

 

そんな不思議な磐座のパワーを

感じながら、小さな祠におられる

様々な神様にご挨拶と感謝の意を

唱えて、清々しい気持ちで神社を

後にした。

 

 

 

「八百万の神」という言葉が表す

様に、星、海や山、水や樹、土地

人々の生活や言葉にさえ、神仏が

宿るという…日本特有の宗教観が

自然を大切にし共に生きるという

人間の基本に立ち返る事に繋がる

のではないのかな?と改めて思う。

 

幼い頃からボーイスカウトに始まり

中学、高校の夏はいつもキャンプに

参加し、大学時代はボランティアで

キャンプリーダーをしていて学んだ

のは、自然の力の前では人間は弱く

とても小さな存在であり、必要なの

は自然を理解して共に生きるという

ことであった様に思う。

 

そういう意味では「磐座信仰」も

そのひとつなのだろう。

 

弱い人間だからこそ、例え不器用で

も、大いなる力の前で手を合わせて

日々に感謝し、誰かの幸せを願える

者になれれば良いなぁと改めて思う

ねこ店主でありました。