弓と矢【第3話】 | 【大阪・梅田】ねこ店主のひとりごと

【大阪・梅田】ねこ店主のひとりごと

ねこ店主のおばかさんでちょっと不思議なひとりごと。

旦那様に会社から下った

その「辞令」とは???

 

 

「マレーシア支社への転勤」

を命じるものだった

 

 

該当部署への責任者としての日本人の赴任は

初めてであった為、春頃から、社内では水面下

での動きがあったらしい。

 

 

 

 

彼女は迷いもなく、旦那様の海外赴任について

行きますと二つ返事で答えたそうだ。

 

翌年の「奥様・オブ・ザ・イヤー」も…前倒しで

与えたいくらいである。

 

 

 

 

しかし…このタイミング

 

 

 

 

2013年10月初め、彼女は整体資格を取得し

10月末には旦那様がマレーシアに渡航。

(※彼女は手続き等があって、翌月の渡航)

 

まるで、海外赴任を見越して資格を取得し

ご夫婦でマレーシアに赴任したみたいな。

 

 

そこから、夫婦と…そして、それぞれの

学びという「戦い」が始まったのだ。

 

 

 

 

 

彼女が渡航してからも、現地での生活の事

など、ちょくちょく連絡をくれた。

 

心配をかけまいと元気そうに綴る文章には

どこか「無理」を隠せない部分があった様に

当時は感じたのだった。

 

 

 

「言葉」と「文化」の壁

 

 

 

そして、旦那様以外に自分を知る人は

誰もいないという状況。

 

旦那様が帰宅すると、自分が意識して

いる以上に…旦那様という「その日本人」

に日本語で話かけた事だろう。

 

 

 

 

旦那様は旦那様で、新しい環境で生活習慣

の異なる現地人を指導し、チームをまとめると

いう責任者として、毎日クタクタになるまで

働いて自宅に帰ると、異国の生活に馴染め

ない妻の「現実」に事を気にかけながらも

食事をして、倒れ込む様に寝る日々。

 

 

 

彼には、実は…

「負い目」があった

 

 

 

彼女がそれを望んでくれたとは言え、海外

赴任について来てくれた事を感謝しつつも

彼女が日本にいる時より、生活しずらい

環境にあるのは事実であり、その原因が

自分の仕事にあるのだという…「負い目」。

 

 

それを理解しながらも、仕事での苛立ちを

上手に隠す事が出来ず、家庭では無口に

なってしまう。

 

 

 

 

この無口の意味は…

 

 

 

家ではうちの旦那、全然しゃべらない…という

一般的な奥様の声もあるのだが、実は…これ。

ある意味「男の優しさ」だったりするのである。

(※女性は優しさとは全く思わないのだが…)

 

 

 

男だって、会社や職場でいろいろあり、人間

関係や、仕事のやりがいで悩む事も沢山ある。

 

 

当然、「バカヤロー」っと、叫びたくなるのだ。

 

 

それを、家に帰ってグジグジ言いたくないから

会社帰りにやっすい飲み屋で酒を呑み、陽気

なフリをして家に帰るワケ。(※全員ではないが…)

 

 

 

それを見た奥さんは…

「うだつのあがらないダメ旦那は…」となり

子供たちの前で罵倒すれば当然、子供たちも

いつしか父親を馬鹿にするのが当たり前。

 

まぁ旦那さんにも家庭をかえりみないという

原因もあるのだが、何十年も必死に働いて

残るのは

 

離婚届と破綻した親子関係…そして、財産

分与の明細。

 

そうやって夫婦生活を過ごす一般的な

カップルが多い訳だが…

 

 

 

 

 

 

彼女は妻として旦那様を支える為に

知らない国での生活の厳しさを隠し

また、旦那様も無口になることで余計

な心配を掛けまいと過ごしている。

 

 

つまり、彼女は旦那様思いの奥様であり

彼もまた奥様思いの優しい旦那様なのだ。

 

 

 

しかし、それは「夫婦の在り方」としては…

決して良いことではないことに、当時の彼等

はまだ気付いていなかった。

 

 

 

それから

 

 

 

彼女とのメッセージのやり取りの中で

アドバイスをしながら、日本にいる時に

お作りした御念珠を2014年に修理したり

半年後に新しい御念珠の注文を頂いたり

と、このご夫婦との関わりは続いて行くの

だが、どうやらこの御念珠が彼を守って

くれていた事を、彼女が実感するのは

それからまだまだ先のはなし。

 

 

 

 

 

彼等が渡航してから…二年後。

 

2015年のクリスマス・イブにその「答え合わせ」

をすることになった。

 

その答え合わせとは・・・

 

 

 

 

つづく