
道を挟んで右側から
まるで、突き刺さる様な視線を感じ
僕は立ち止まった。
その視線の先には…。
もし、20分待たずに都合よくバスが
来ていたら…決してお会いする事が
なかったはずである。
そう、朝寝坊して飛び乗った電車が
予定より遅れた時間はズバリ20分。
それがなかったら?と考えながら
左右を確認して道路を渡った。
その先におられたのが「この方」。

緑色のお地蔵様。
膝を沢山の参拝客になでられて
ツルツル光っている。
この御膝をなでると「ある効果」が
あるらしい。
その効果とは…?

ずばり…「延命」
もしやここも…
弘法大師様の計らいなのであろうか?
先程の延命して下さる「寿老人」といい
まるで「ワシのいう事を信じなさい」と
言わんばかりに見せつけて下さる。

まぁ、有難い事じゃと思いながら
お地蔵様にお賽銭をして手を合わせ
御礼を言って道を急いだ。
何やら雲行きが怪しい。ひと雨来そうな
空模様だったからである。
そこから10分程歩くと、とうとう
ポツポツと雨が降って来た。
すると…すぐ右手に最終目的地である
「本覚院」の敷地の入口が見えた。

何故?!ここだけモザイクで隠していないか?
そうです。
ここで頂いたお坊様の対応は、本当に
素晴らしかった。だからあえてそのまま
画像をお出ししたわけである。
敷地の入口を暫く行くと御門が見えた。

傘を差すのが少し億劫になる位の小雨
だったので、足早に門をくぐり、御堂の
玄関におられたお坊様にお声をかけると
「ようお参りになられました」と笑顔で
頭を下げられたので、若干、拍子抜け
した感はあった。
何故なら、他の寺では結構…
うっ○○しそうな態度をとられたから。
そんな訳で気持ちよく、御堂の奥の部屋に
案内されたのだが…
そこに祀られていたのは、特にご縁の深い
大黒天様と弁財天様。
この大黒天様。
出雲大社の祭神である大国主大神と
同一視されているのだが、実は…
経営コンサルタントの仕事で約2年半
ほど、今も毎月、出雲へ出張して
クライアントさんの御厚意で大社へ
お参りをさせて頂いているのである。
関西在住で毎月、出雲大社へ御参り
させて頂いているのはやはり御縁が
深いと考える方が自然だろう。
そして、弁財天様。
日本神話に登場する宗像三女神の一柱
である市杵嶋姫命(いちきしまひめ)と
同一視される神様で、全国各地に祀られ
ていて、中でも「日本三大弁財天」と
されるのが
滋賀県・竹生島「宝厳寺」
奈良県・天川村「天河大弁財天社」
広島県・宮島「大願寺」
(※諸説あるが神奈川の江島神社も有名)
である。
実は…竹生島と天川の弁財天さんとは
時を同じくして、この2年半程前から
霊能関係の複数の先生方から同じ様に
「兄さん、呼ばれてはるよ」と言われた
のをきっかけに、それぞれ複数回お参り
をさせて頂いているという間柄。
七福神巡りで最後にお参りした所に
祀られているのが、大黒天様と弁財天様
という点と、最初からお坊様が、誠に
丁寧なご対応をして下さったのにも
きっと…「意味がある」と思いながら
合掌した。
しばらくすると、御朱印の手筈が整った
と言いに来て下さったお坊様から
この色紙を頂いた。
その色紙がこちら⇓

すっかり雨も上がり、御堂の玄関で
最後まで見送って下さったお坊様に
何度も頭を下げて門をくぐり、この
本覚院を後にした。
そんな訳で色々あったのであるが
無事に全ての御朱印を頂く事が出来た。
七福神巡りの最後は、気持ちよく終え
られたので「終わり良ければ全て良し」
として、次の目的地である金剛峯寺へ
向かう道すがら、こんな事を考えていた。
僧侶も政治家もきっと最初は
世の中の人々の為に…
この国と国民を守る為に…と
熱い想いを胸にそれぞれの道に
入ったのだろう。
しかし、年を追うごとに
共に『慣習』や『組織』という壁に
ぶち当たり、ある人は立ち向かい
ある人は渦に飲み込まれる。
そんな風に毒される事が当たり前に
なれば、正しい事を言う奴が罰を受け
正しくなくとも、権力を得たものが
正義となる世の中になっていく。
上の立場の人間が偉そうにしたいのは
その『小さな器』を大きくみせる事で
下の立場の者から尊敬されたいから。
本当に尊敬されるべき人間は…
決して偉そうにせず、横柄でもない。
いつも穏やかに真理を説き、みなの
幸せを考えている。
自分の『命の器』の大きさと
成し得る範囲を知っているからこそ
その範囲を広げる為に日々努力し
明日、命の灯が消えても良い様に今日を
精一杯生きる。
僕はどう生きるべきかを問われた様な
そんな気がした。
金剛峯寺から寺を回り何故か?「大門」に
行けと言われている様な気がして
その様にスケジュールを立て、次の
目的地である金剛峯寺に程なくして
辿り着いたのだが…。

金剛峯寺の門をくぐり、綺麗にして
あるなという印象だったのではあるが
しかし、いくら探しても足りない
ものがあって愕然とした。
その『足りないもの』とは何か?
何故、大門に行かねばならなかったのか?
そこにあった想像を絶する
大きく深い愛を感じずにいられなかった
その訳は?
次回、とうとう最終章に突入。
つづく