今年に入ってからもたくさんの記事をアメトピに掲載していただいています。
ありがとうございます。
昨日の記事で「日本人の親が『私は英語もできないし、子供が学校のことや大学進学も全部自分で決めました』と言った時、その親御さんは『私の子供は自立している』と自慢しているつもりでも受け取られ方は様々なんじゃないかと書きました。
実際にアメリカの大学(特にランクが高い大型大学)では「自分が家族の中で初めて大学に入る」というファーストジェネレーションを大切にする傾向があります。ヤングケアラーのように移民の親をサポートしてきたとか家業を手伝ってきたという学生を優遇する大学も多くあります。そのため、特に移民のマイノリティの家庭の子供にはカウンセラーも「自分のチャレンジと克服方法」をエッセイのトピックとして選ぶように指導する人もいるそうです。ただこのトピックでは日本人の家庭のお子さんは他の移民に比べると弱いんじゃないかと思います。もちろん日本人家庭のお子さんが「私の親はアメリカで教育を受けていなくて英語ができないので、私が幼い頃から両親を支え、病院の付き添いなどもして、大学の準備も資金調達も全部自分でしています」と書く人もいるとは思うのですが、日本からの移住者に限っていうと少数派なんじゃないかと思われます。
私は大学出願のエッセイを読んだことはないし、読んでいる人がどのような観点で選考をしているのかもわかりませんが、大学院への推薦状を頼まれて、大学生のエッセイを読むことはよくあります。
15年くらい前には日系人の学生で「自分は新2世で、親はアメリカで教育を受けたことがないので、私が家族の中で初めてアメリカの大学に入りました。何もかもが家族全員にとって初めての経験で、大学時代にも親に相談できる友人がうらやましかった」という内容のことを書いている人もいましたが、ここ10年くらいはそういう切り口でエッセイを書いている人もいなくなってきました。
私は言語習得の研究が専門なので、社会でのステータスとか経済格差による教育の格差にも当然目を向けているのですが、これからは経済格差よりも情報格差が、言語の習得や学習機会や認知の発達などに影響が大きくなるのではないかと思っています。
「子育て」がいつまでなのか、親は子供に何をしてあげるべきなのか、これは本当〜に個人差がありますよね。
「親が子供に何をどこまでサポートするか」に関わってくる要因は、親のバックグラウンド 子供の成長度合い、親子それぞれの性格、親子間のパワーバランス、などなど無限にあるので、一概に「親が干渉し過ぎてはダメ」とか「子供に任せきりにしてはダメ」とよそ様のご家庭のことに口出しするのはやめようと思っている次第です。だからこそ最近は一般向けの講演をやらなくなったのかもしれません(依頼が少なくなったというのもありますが)。
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