ブロン液 | kyupinの日記 気が向けば更新

ブロン液中毒

ブロン錠OD後遺症と健康被害

 

1月頃、重い風邪に罹り良くなった後も咳が止まらなかった。重い風邪だが、新型コロナでもインフルエンザでもなかった。市販の検査キットで2回、病院で1回検査したので間違いない。

 

市販のブロン液を服用したが、それでもなかなか改善せず今に至っている。友人の内科医院でフスコデなどの咳止めも貰ったが、ブロン液より多少は改善する程度で完治とまではいかなかった。風邪そのものは途中から細菌性になり、抗生剤を服薬してようやく咳以外の症状が消退したのである。

 

今日はこのブロン液の話。

 

薬局でブロン液を買う際に、最近購入していないか尋ねられる。このような対応だと、同じ薬局で何回もは購入できない感じである。僕はトータルで4本もブロン液を飲んだが、なお咳が止まらなかった。そのためブロン液は諦めたのである。

 

ブロン液は麻薬系(麻薬性鎮咳成分がある)の薬であり大量に服用する人がいる。いわゆるブロン液中毒(依存症と言うべきか)である。何らかの多幸感があるのであろう。

 

僕は咳止め目的で服用したが、正しく服薬する限り多幸感などなかった。

 

薬局の人とブロン液の話をしたところ、購入時にチェックするのは保健所から指導されているからと言う。実際、以前は毎日ブロン液を買いにくる人がいたらしい。

 

しかしブロン液のような市販の薬は、それぞれの薬局の情報共有がないので、他の薬局に行けば問題なく買える。保険所が何らかの規制をしているつもりだとすると、かなり緩い手法だと思う。

 

僕にとってブロン液の副作用は便秘が問題で、長期連用すると困る。これは典型的な麻薬系薬物の副作用である。ヘロインを使いすぎて便が鋼鉄のようになり、指でほじって出さないといけない人のイラスト?を見たことがある。

 

さて、僕はブロン液中毒により幻覚妄想状態に至った人を過去に1名しか見たことがない。それも僕が研修医の24歳頃である。遭遇頻度は覚醒剤、大麻などより遥かに低い。

 

彼女は大学病院に紹介され入院していた。担当医ではなかったので詳細は知らない。既に幻覚妄想は消退しており、どこが悪いのかわからないような人だった。

 

今、思い出してみても、彼女の立ち居振る舞いには統合失調症らしさがなかった。しかし穏やかな性格の人のようで周囲の人と積極的に話すタイプではなかった。それでもなお、統合失調症のように見えなかったのである。

 

そのお嬢さんは不良な印象はなく、普通のお嬢さんに見えた。

 

症例検討会当日。研修医など若手の医師は、検討会の前にあの人は一体何の診断なのでしょう?と言う話をする。しかし、彼女に限れば、統合失調症と言う話は全然出なかった。それくらいプレコックス感というか、その気配などなかったのである。僕のオーベンの意見は「流石に統合失調症の診断はないでしょう」と言ったものだった。

 

しかし、本番はどのような結末になるかわからなかった。予想を裏切る結果も過去にはあったからである。以下の記事参照。

 

 

また以下は、主題とは少し逸れるが、寄生虫が精神に影響する話。

 

 

その日の症例検討会の結果だが、ブロン液による中毒症状という診断に終わった。あっさりしたもので、議論もあまりなかった。

 

このような人のブロン液の長期連用による慢性化の経過は詳しくない。N数が少なすぎるからである。あるいは、中毒者はいるのはいるが精神科にかかる人は稀なのかもしれない。

 

余談だが、今回の風邪はあまりにも重すぎた。極期には鼻腔内に酷い出血があり、風邪でこんなことがあり得るのか?の世界だった。嫁さんがあまりの悲惨な症状に驚愕し、病原体を恐れ、室内では喋らないように命じた。なぜなら喋ると咳き込み始めて止まらないからである。

 

嫁さんは、2人とも感染したら誰も食事を作れず、外食も難しく、きっと2人で死亡すると言ったほどである。

 

おそらくだが、中世のペストはこんな風だったと想像する。

 

風邪で死亡の話だが、今は新型コロナが出現したのでそう変に見えないが、昔はそうではなかった。ただし風邪は万病の元と言われ、他の疾患の原因になり得る。そう言われていた風邪だが、コロナ以前も死亡する人が稀にいた。フィッシュマンズの佐藤伸治さんは風邪で亡くなったと言われている。以下の過去ログ参照。

 

 

僕にように体が弱いと、普通の風邪でも時に大変な事態になる。

 

抗生剤(ラスビック75mg)を服薬しても毎日、遅々としか改善しない。結局2週間も服薬した。途中で入院も考えたが、既にピークは過ぎていて、今更の入院はかえってストレスになると思った。

 

あの風邪は子供の頃に感染すべき病原体で、成人で感染するからこんな風になると思った。今までにこのような事態が何回かあったからである。そのように考えると、嫁さんに感染する可能性はかなり低い。そのように説明しようとしたところ、わかったから喋らないでほしいと言われた。

 

咳以外が改善しても、新型コロナ感染症後の人のように味覚と嗅覚が鈍くなった。色々なものが、いつもと味が違うと思えるほどだった。味覚があまりわからなくなると、人生が味気なくなる。

 

色々調べて、亜鉛のサプリメントを飲むことにした。味覚の改善に良いと言われているからである。

 

結果だが、服用し始めて2週間以内で味覚が劇的に回復した。この料理はこんなに美味しいものだったかと思うほどである。まだ完全かどうかわからないが、美味しいものが正しく美味しいと感じられるようになったのである。

 

ごく最近、専門のカレー屋さんに行ってみた。そこはお昼に行くと満員で、外に数名待っているほどのカレー屋だが、昔、大学病院の近所にあったカレー屋の方が美味かった。そのお店は、大人気であるが、何かもうひとつ足りない味なのである。ところが、今回行った時は違った。人気があるレベルの美味さはあると思った。同じような体験は鰻屋でひつまぶしを食べた時にも起こった。

 

なんと、もうひとつ足りないと思う理由は食べる人、つまり自分の問題だったのである。なお、凄いことは味覚の鈍さは、重い風邪以前から既に始まっていたと思われること。

 

これは人生の大損失だったと思った。

 

また、少なくともあの重い感冒後の味覚の鈍さは、大部分は可逆性なのもわかったのである。