南東北から信州に向けて2泊ほど旅行をしてましたが、その話はまた追々。
通常ブログの続きです。
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2019年10月、宮城の湯を日帰りで巡る旅は、青根温泉から遠刈田温泉へ達した。
いつものこれまで行程のリンク集を。
遠刈田温泉では湯を一つ、食事に厚揚げを食べ、白石市へ移動。
今まで来てなかった鎌先温泉へ。
湯の発見は正長元年(1428年)に里の人が鎌の先で掘り当てたと伝えられているので、開湯は600年に迫る。
以前は湯治宿で賑わっていたイメージだったが、現在は数軒の宿。
その中でこの日最初に向かったのは、元禄元年(1668年)創業の木村屋旅館。
敷地が複雑なのか建物が複雑なのか全貌がよくわからないが、なかなか大きな宿だ。
なおぼくが訪れたときは問題なく営業していたが実際は色々あったようで、2020年となり最終的にコロナ禍での予約キャンセルなどが引き金となって2020年3月で閉館したとのこと![]()
350年の歴史がある宿なので、ニュースをご覧になった方もおられたことであろう。
ただしその後の報で、青森の谷地温泉などの再生を手掛けた会社がどうやら経営を引き継いだことになったらしい。
予定では2020年9月から日帰り施設として再出発を目指しているらしいが、実際のところは最新情報を要確認で。
鎌先温泉 木村屋旅館
そんな経営関係の難しい状況はいざ知らず、ぼくが着いたのはもうすぐ14時という時間。
この日は平日であり、また宿泊客がチェックインするよりはまだ早い時間だったためか、ひっそりとしていた。
さて、フロントへ行こうとしたら、その先が何だかロープで通せんぼ状態になっている。
首輪とリードを付けられた猫くんが、きっと定位置にちょこんと座るとこうなるのだろう(^-^;
立寄り入浴料は500円だにゃあ。
立寄り可能時間の詳細は忘れてしまったが、今となっては不要な情報。入浴料もそうだが。
ロビーは広くて立派。
時間的に宿泊客こそ見えないが、コロナ最中でも蜜な感じにはならなかっただろうゆとりのスペース。
老舗宿っぽいおみやげ処をチラっと見て移動。
浴場は2Fと最上階の5Fにある。
2Fは宿泊者専用。
5Fの展望風呂に行く。
なお、台風19号の被害はこちらでもあった。
1F部分では一部水が引ききってない(乾いてない)ところがあったようで、立寄りできないエリアがあった。
ではエレベーターで5Fへ。
月見浴殿と名付けられた浴場で、それぞれ露天風呂もある。
貸切状態で入れるかと思っていたら、立寄りの先客が3~4人。
うち何人かはゆっくり過ごすことを決めていたみたいで、浴場内写真はあまり撮れなかった。
大きな窓を持つ内湯に広い大浴場が1つ。
そのまま向こうの露天風呂へ行ける構造。
内湯の湯使いは循環併用のかけ流し。
オーバーフローもそこそこあって、床も濡れていた。
展望風呂と名付けられるだけあり、手すりがやや邪魔ながら窓の外からは温泉街が一望できる。
洗い場はかなり広くとってある。
ソーシャルディスタンスも完璧ではなかろうか(^.^)
カランやシャワーから源泉は出ず、真湯と真水。
それではその源泉の話を。
淡い黄抹茶色やや濁りの湯は、源泉名が「新湯」。
こちら木村屋旅館は源泉を2つ持っているという情報があったのだが、この浴場に掲げてある成分表はこの「新湯」のみだった。
2Fの宿泊専用風呂がもう一つの源泉なのかは未確認。
源泉温度37.9度、pH7.2のナトリウム-塩化物・硫酸塩泉。
成分総計は2.5347g/kg。
この湯を内湯では加温・加水しての、先述通り循環併用かけ流しで使用している。
体感で40度ぐらいとややぬるめ。
ちなみに露天は湯使いが違うので詳細は露天で![]()
大きくカッコいい湯口だが、中に塩素玉が見えた(^-^;
…でも消毒の塩素臭、塩素風味は無かった![]()
しかし香りは微妙。
僅かに金気臭、土臭があり、僅かなダシ味や鉄味があったが、加水や循環でぼやけた印象。
と言っても悪くはない感じだ。
露天の入浴客がなかなか動かないのでしばらくは内湯で過ごした。
スベスベ感はかなり感じられた。
内湯で待つこと約30分。
ようやく露天占拠の御仁2人が内湯へ戻って来てくれた。
そこまでして粘ったのは、使用源泉は同じながら露天風呂が加温のみのかけ流し使用だったからだ。
加水も無し。
体感で39~40度ぐらいとあまりその加温もしてないのもよい。
湯の色も内湯よりは濃い黄抹茶色やや濁り。
オーバーフローの黒味を帯びた赤茶色の沈着もよい雰囲気。
硫酸イオンが583.6mgの塩化物・硫酸塩泉だが、炭酸水素イオンも329.8mgあり、少ないながら遊離二酸化炭素が33.9mgある。
他に目立つイオンだと、メタケイ酸が77.2mgとちょい多めに対してメタホウ酸が55.1mgとなかなか多め。
露天の湯口の方がもちろん風味が強い。
金気臭や土臭はそこそこ感じられ、鉄味とダシ味、そして僅かな塩味があった。
ちなみに鉄イオンは、鉄(Ⅱ)イオンが0.8mg、鉄(Ⅲ)イオンが1.3mgになっていた。(Ⅱ)と(Ⅲ)の違いって何だろ?(^-^;
炭酸の名残りみたいな風味構成を感じた。
露天風呂の底はヌメヌメ状態。
そしてしっかりとしたスベスベ感あり。
やはり断然露天風呂の方がよい![]()
残念ながら閉館したこちら。
新体制での営業でどうなるかはまだ分からないが、谷地温泉を見てると悪い感じにはならないのではと期待する。
鎌先温泉 木村屋旅館 ※2020年3月で一度閉館
宮城県白石市鎌先温泉1-51
立寄り入浴料 500円
<源泉名:新湯>
ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉 (低張性・中性・温泉)
37.9度
pH7.2
成分総計 2.5347g/kg
淡黄抹茶色やや濁り
金気臭、土臭あり (露天)
鉄味、ダシ味、微塩味あり (露天)
黒~黄茶色の沈着、クリーム色系の析出物あり (露天)
しっかりとしたスベスベ感あり (露天)
加温かけ流し (露天)
加温・加水・循環併用かけ流し (内湯)
2019年10月入湯
※数値はH30の分析書より


























