青山美智子さんの小説『リカバリー・カバヒコ』を読み終えました。
僕が青山さんの作品を読むのは、『赤と青のエスキース』、『ただいま神様当番』、『お探し物は図書室まで』、『月の立つ林で』に続いて5作品目になります。
本屋大賞に度々ノミネートされておられる人気の作家で、この作品も2024年にノミネートされました。
作品は、5つの物語による連作短編集で、各々の短編の初出は何れも「小説宝石」で、2022年1・2月合併号、2022年4月号、2022年7月号、」2022年11月号、2023年5・6月合併号でした。単行本の発行が2023年9月、今年の5月に文庫本化された初版第1刷を僕は読みました。
尚、文庫化の際に、元「小説宝石」編集長の田中省吾さんと言う方が書かれた「カバヒコの誕生秘話」が収録されています。

*表紙カバーの画像はネットからお借りしました
 
出版元・光文社のHPで単行本・文庫本について掲載されている紹介文を以下に転載させて頂きます。
 

単行本 

新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒル。近くの日の出公園にある古びたカバの 遊具・カバヒコには、自分の治したい部分と同じ部分を触ると回復するという都市伝説がある。人呼んで、”リカバリー・カバヒコ”。

アドヴァンス・ヒルに住まう人々は、それぞれの悩みをカバヒコに打ち明ける。急な成績不振に悩む高校生、ママ友たちに馴染めない元アパレル店員、駅伝が嫌でケガをしたと嘘をつい た小学生、ストレスからの不調で休職中の女性、母との関係がこじれたままの雑誌編集長……

 

 

文庫本 

その傷の痛みも、きっとまた、リカバリーできる。 2024年本屋大賞ノミネートで話題のいまいちばん読みたいヒーリング小説が待望の文庫化!

 5階建ての新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒル。近くの日の出公園には古くから設置されているカバのアニマルライドがあり、自分の治したい部分と同じ部分を触ると回復するという都市伝説がある。

人呼んで“リカバリー・カバヒコ”。

アドヴァンス・ヒルに住まう人々は、それぞれの悩みをカバヒコに打ち明ける。 急な成績不振に悩む高校生、ママ友に馴染めない元アパレル店員、駅伝が嫌で嘘をついた小学生、ストレスによる不調で休職中の女性、母との関係がこじれたままの雑誌編集長……

 

誰もが抱く日々の悩みにやさしく寄り添う、青山ワールドの真骨頂。心がじんわりほどける、再生の物語。 巻末に声優・大原さやか氏の解説とカバヒコの誕生秘話を収録。

 

文庫本の紹介文に記載されているように、「誰もが抱く日々の悩みにやさしく寄り添う、青山ワールドの真骨頂。心がじんわりほどける、再生の物語。 」でした。
では、とても感動したか?というと、それほどでもなかったというのが正直なところです。
5編の短編は各々いい話でしたが、僕としてはあまり深みが感じられず「ふ~~ん、なるほど、ええ話やね}という感じに留まったのです。
また、それぞれの短編に他の短編の登場人物が出てくるけど、特に物語のキーになるような絡みや伏線があるわけでもなく、物足りなく思いました。
 
人の傷の痛みを、リカバリーするアニマルライド、人呼んで“リカバリー・カバヒコ”。
カバだけにリカバリーというダジャレは、まあまあ面白く、気楽に読んで、ちょっと、ホッとすると言った作品でした。