千早茜さんの小説『男ともだち』を読みました。ここのところ雨降りばかりで、あまり外出しなかったので、僕にしては割と早く読み終えた感じです。
千早さんの作品を読むのは、『透明な夜の香り』、『さんかく』、『しろがねの葉』、『赤い月の香り』に次いで、5つ目です。
過去に読んだ4作品が面白かったところに、11月に千早さんの小説を原作にした映画が封切られると知り、今後観たい作品の候補としてリストアップ(★)していました。
そこで、まず原作を読んで、映画も観るか決めようと手に取りました。
小説の初出は、別冊文藝春秋2013年1月号~2013年11月号、2014年5月に単行本化、2017年3月に文庫化され、僕が読んだのは今年7月に発行された第14刷です。
*表紙カバーの画像はネットからお借りしました
単行本
恋人じゃない。でも恋人より私をよく知っている
関係のさめてきた恋人と同棲しながら、遊び人の医者と時々逢いびき。仕事は順調、でも何かが足りない――29歳、京都在住のイラストレーター神名葵。
彼女の日常に七年ぶりに舞い戻ってきた、大学時代の先輩ハセオ。互いに恋人がいても、なぜかいつも一緒にいた相手。理解しあう必要もないほどしっくりくる、男ともだち。
男ともだちは恋人じゃない。彼らには親密に付きあっている女たちがいるだろう。でもひょっとすると、男ともだちは女にとって、恋人よりずっとずっと大切な相手なのではないか。いつまでも変わらずに、ふとした拍子に現れては予想もつかない形で助けてくれる――。
29歳、そして30歳。
仕事と男と友情の、熱くてほろ苦い日常を描いた傑作長編小説。
文庫本
恋人がくれないものを、彼だけがくれた
誰よりも理解し合いながら、決して愛し合わない二人の物語――。
29歳のイラストレーター神名葵(かんな・あおい)は、同棲している恋人との間に少しずつズレを感じていた。
仕事は順調ながら、ほんとうに描きたかったことはなんだったかを見失っている気がしてならない。迷いのなかにあった神名のもとへ、ある日かかってきた一本の電話は、かつての男ともだち・ハセオからのものだった。
お互い常に恋人がいながらも決して離れることがなかった大学時代。誰よりも理解し合いながら、決して愛し合わない。そんな関係だった二人が7年ぶりに再会したとき、停滞していた神名の生活に変化が訪れる──。
刊行当初から大きな話題を呼び、直木賞候補作にもなった長篇小説。
誰しもが一度は惑う “異性のともだち” への想い。神名とハセオという唯一無二のキャラクターを通し、ここにしかない男女の曖昧で確かなつながりを描く、“語らずにはいられない” 物語。
文庫本の紹介文に、誰しもが一度は惑う “異性のともだち” への想いとありますが、描かれている神名とハセオの二人のシチュエーションは一般的とは思えず、僕自身や周囲の環境とはあまりにも異なっていたので、共感するところはありませんでした。
しかしながら、読んでて不愉快だったり嫌な気持ちがしたりということはなく、つまらない話とも全く思いませんでした。
