今日は午後から出掛けているので、ブログは予約投稿を仕込んでおきます。
昨夜、千早茜さんの小説『しろがねの葉』を読み終えました。
僕が千早さんの作品を読むのは、『透明な夜の香り』、『さんかく』に続いて、これで3つ目。
過去に読んだ2作は、まずまず面白かったし、本作は第168回直木賞受賞作ということで読んでみることにしました。
2022年9月に単行本刊行、僕が読んだのは今年の7月に文庫本化されたものです。

*表紙カバーの画像はネットからお借りしました。

 

出版元の新潮社のHPで本書は単行本、文庫本それぞれで、以下のように紹介されているので、転載させて頂きます。

 

単行本紹介文 

男たちは命を賭して穴を穿つ。山に、私の躰の中に――。

第168回直木賞受賞作。

 

戦国末期、シルバーラッシュに沸く石見銀山。天才山師・喜兵衛に拾われた少女ウメは、銀山の知識と未知の鉱脈のありかを授けられ、女だてらに坑道で働き出す。しかし徳川の支配強化により喜兵衛は生気を失い、ウメは欲望と死の影渦巻く世界にひとり投げ出されて……。生きることの官能を描き切った新境地にして渾身の大河長篇!

 

文庫本紹介文 

愛する人を何度失っても、わたしは生きる。

銀山に生きる少女ウメの生涯を描く直木賞受賞作。

 

銀(しろがね)の光を見つけた者だけが、この地で生きられる──。父母と生き別れ、稀代の山師・喜兵衛に拾われた少女ウメは、石見(いわみ)銀山の坑道で働き始める。山に穿(うが)たれた深い闇に恐れと憧れを抱きながらも、そこに女の居場所はない。熱く慕う喜兵衛や、競うように育った隼人を羨むウメだったが、勢いを増すシルバーラッシュは男たちの躰(からだ)を蝕(むしば)んでゆく……。生きることの苦悩と官能を描く、直木賞受賞作。

 

両方の紹介文を併せ読むと、話のアウトラインが大体わかると思います。

その範囲で簡単に要約すると、父母と別れ、山師・喜兵衛に拾われた主人公ウメは銀山で働き始めるのですが、銀山は男の世界なのでウメの居場所はなくなります。そして、ウメは、命を賭して穴を穿ち、身体が蝕まれ亡くなっていく男たちの傍で暮らし、愛する彼らを何度失っても強く生きてゆく姿が描かれています。

 
全般的に暗めのストーリー展開で重みがあり、読み終えて、確かに壮大な大河長編だとは思いました。僕自身の好みとはちょっと違うので大きな感動はなかったものの最後まで読んで、じわっとくる作品だした。
 
そして、本作も含め、今まで読んだ千早さんの作品はどれも趣が違う感じがして不思議です。引き出しが多い作家さんなのかもしれません。
 
 
さて、今日は午後からこちら。
HIMARI人気で発売即、完売となった京響定期演奏会です。
小中同窓生で親友のかかりつけ医も座席は離れますが参戦しているので、終演後、一緒に食事をしながら感想を交わす予定です。