腸をきれいに | 読書セラピー(幸せのページ)

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木に吹いた風が緑色になるように
花に吹いた風が芳香を運ぶように
風に言葉を託して届けます。

「腸が大事って
聞いたことありますが
本当ですか」とLさん。

「はい。とても大事です。
なぜなら、精神を安定させる
セロトニン(神経伝達物質)は
9割が小腸にあるからです」

「9割も!」

「ええ。
小腸のセロトニンが正常に働いて
ようやく脳がちゃんと働きます」

「脳より腸のほうが先・・・・」

「はい。

生物の進化を見れば
先に出来たのは
新しい材料を採り入れ
要らないものを外に
出すという消化器官。

脳は消化器官より遅く誕生し
まだ歴史が浅いのです」

「なぜ、脳の誕生は
遅かったのですか」

「動物が進化し
複雑になればなるほど
細胞の特殊化も進み
特定の細胞集団が
行動を制御する
シグナル分子の流れを
統括的に管理するのに
時間がかかったから。

こうして広範にわたる
神経ネットワークを備えた
中枢情報処理装置
=脳が誕生しました。

ただ、人間は脳死しても
生きていけますが
消化器官を失うと
生きていくのは厳しい」

「生物にとって
消化器官はそれほど
大事なんですね」

「はい。
自分は幸せだと
言い聞かせる前に
腸をきれいにしたほうが
セロトニンの力によって
幸福感や健康を
得られるでしょう」

出典:『脳脳と生きる』(中野信子、文藝春秋、pp.177-178)『思考のすごい力』(ブルース・リプトン:著、西尾香苗:訳、PHP、p209)