聖書とマイケル ✩ 聖書と世界 | ☆Dancing the Dream ☆

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ニューヨークの国連本部の壁には、

このような言葉が刻まれています。

They shall beat their swords into plowshares,
and their spears into pruning hooks;
nation shall not lift up sword against nation,
neither shall they learn war any more. 
                    Isaiah

彼らは剣を打ち直して鋤とし
槍を打ち直して鎌とする。
国は国に向かって剣を上げず
もはや戦うことを学ばない。 
             イザヤ




実は、マイケルの『Heal the world』の中にも

同じ言葉が、引用されています。


(3:48~)
Together We'll Cry
Happy Tears
See The Nations Turn
Their Swords
Into Plowshares

We Could Really Get There
If You Cared Enough
For The Living
Make A Little Space
To Make A Better Place...

共に幸せの涙を流し泣こう
国々が剣を
鋤に変えるのを見るんだ

僕らは本当にそこに辿り着けるさ
もし 君が命を
充分に思いやるなら
(心に)小さな宇宙を作るんだ
より良い場所を作るために


ここに引用された言葉は、

旧約聖書の三大預言書の内の一書である

『イザヤ書』の中の一節です。

イザヤ2:2-4
終わりの日に、主の神殿の山は、山々の頭として堅く立ち、
どの峰よりも高くそびえる。国々はこぞって大河のようにそこに向かい、
多くの民が来て言う。
「主の山に登り、ヤコブの神の家に行こう。
主は私たちに道を示される。私たちはその道を歩もう」と。
主の教えはシオンから、御言葉はエルサレムから出る。
主は国々の争いを裁き、多くの民を戒められる。
彼らは剣を打ち直して鋤とし、槍を打ち直して鎌とする。
国は国に向かって剣を上げず、もはや戦うことを学ばない。


ユダヤ学の上村静先生の論によると、
イザヤ書のこの言葉の中に
冷戦が終わって以降、
米国の一極集中という状況が続いていることの手掛かりが、
あると言います。

イザヤ書のその句は、
戦争が終わることを宣言しており、
しかし、エルサレムが世界の中心になり、
ユダヤの神を仰ぎ見るようになる時だ、と説いているわけです。

つまり、イザヤ書に書かれた"人類の統合"が、
イスラエル帝国主義の宣言なのだ、と。

戦前日本の『八紘一宇』
日本が、米国経由でイザヤ書の思想を学んだのだそうです。

しかし、まちがってはいけないのは、
「ユダヤ人」に対する認識。
「ユダヤ人」と一括りにすることです。

"同化ユダヤ人"と、"伝統的ユダヤ教徒"の思想には
大きな隔たりがあります。

現在のイスラエルを作ったのは、ユダヤ教を捨てたユダヤ人です。
シオニズム運動に駆り立てられていったのは彼らです。

そして、ユダヤ人をパレスチナに入植させるという思想は、
まず、イギリスのプロテスタントの中に生まれたのです。

プロテスタントは、聖書の記述を
『ユダヤ人のパレスチナ帰還により、キリストの再臨がある』と
読みとります。
アメリカのプロテスタント、キリスト教原理主義(福音派)らの
クリスチャン・シオニズムは、
NYの国連の壁にイザヤの句が掲げられているように、
メシアが来て、真のキリスト教徒の世界が来ることを願っているのです。

クリスチャン・シオニズムを信じる人は、
大抵は、ネオコン(右派・保守)で、
資本主義だけが唯一正しいという考え方をし、
グローバリズムという新しい帝国主義とつながっています。

しかし、一方、本来、ユダヤ教というのは、
ローマ帝国に負けて流浪の民になった後、
『神の罰としてディアスポラの民として生きていくことを
定められている』と認識し、
ユダヤ教徒は独立した主権国家を作ることを
放棄した民族でした。
だから、ユダヤ教徒は破壊されたエルサレム神殿の残骸の
「嘆きの壁」で嘆くのです。

ユダヤ教徒は罪に対する罰という認識を持ち続けてきたからです。
しかし、むしろそのことによって、
民族として永らえることができたと言えます。

生き延びるために、武力でやり返すというマッチョな方法ではなく、
知恵を使って、事実、武力を使わないことによって生き延びてきたのです。

伝統的なユダヤ教徒たちは、
シオニストによる入植以前のパレスチナでは、
イスラム教徒たちと平和に共存していました。

そして、ユダヤの教義トーラーに反する
シオニズム運動、イスラエル建国を、
伝統的なユダヤ教徒こそが、反対し続けていたのです。

日本は戦後、憲法9条の元、
正統派ユダヤ教徒と同じように、武力を放棄してきました。

しかし、現在の自民党安倍政権は、
集団的自衛権の行使容認、
特定秘密保護法の施行などを、
強引に推し進め、
彼らの出した憲法改正草案を読むだに、
帝国主義、軍事国家へと向かおうとしているように見えます。

国境が未確定で、国土を常に押し広げようとしているイスラエルという国、
フロンティア精神という植民地主義のアメリカ。

これらの帝国側は、
植民地の住民に対し、自分たちより劣っており、
核兵器を持つにはまだ危険だという考えを抱いていますが、
安倍曰く「日本は二流国ではなく、一流国であり続ける」ために、
日本も、核兵器を持とうというのでしょうか?

原子力工学の小出裕章先生も、
日本は、核兵器を作るという事を重要な目標にしており、
原発は核兵器保有の為に導入されたものであると明言しています。

第二次大戦中、ヴァネヴァー・ブッシュら科学技術管理者が、
ルーズベルトに原爆を作るよう提言した動機は、
ナチスよりも先んじるためでしたが、
ナチスには使いませんでした。

白人であるドイツ人にではなく、
日本人に向けて原爆を投下したのは、
原爆の効力を試すにあたり、有色人種を選んだということです。
「原爆」にも、歴然とした人種差別があったのです。

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聖書は、
中東一帯の様々な伝承や記録を再編集して書かれたものですから、
その中には、「神の言葉」ではなく、
「人間の英知」が詰まっているのでしょう。
けれども、それは、効用されて人間を救いもし、
悪用されて人間を破壊もするのかもしれません。

マイケルジャクソンの『Heal the world』(←クリック・全訳アリ)の
イザヤ書からの引用は、
「武器を農具に打ち替え、戦争が終わらせよう」
そのことのみを歌っています。

彼のメッセージはシンプルです・・・
世界の戦争などの諸問題も、突き詰めれば、
個人の"小さな場所"に起因する問題であり、
その"小さな場所"に本来息づいているはずのものは"愛"であり、
"愛"が輝きを失っているからだということなのですね。
私たち自身の小さな心の宇宙を癒すことこそ、
世界を癒すこと・・・Heal the world~ラブラブ地球


There's A Place In Your Heart      君の心には 小さな場所がある
And I Know That It Is Love          僕はそれが愛だと知っているよ