モーツァルト:交響曲 第40番 ト短調 K.550
モーツァルト:クラリネット協奏曲 イ長調 K.622
ブラームス:2つのワルツ Op.39-15, Op.52-6
ブラームス:ハンガリー舞曲集より 第7番
レオ・ヴァイネル:2つの楽章;第1楽章「悲しみの羊飼い」 第2楽章「セーケイのダンス」
(アンコール)
レオ・ヴァイネル:2つの楽章より 第2楽章 「セーケイのダンス」
ヨハン・シュトラウス1世:ラデツキー行進曲
クラリネット:アンドレアス・オッテンザマー
指揮:エマヌエル・シュルツ
カメラータ・シュルツ・ウィーン

弱冠21歳でベルリン・フィルのクラリネット首席奏者になったアンドレアス・オッテンザマーは今年27歳になる。2週間前のベルリン・フィルの来日公演にも5日間のうち2日くらい演奏してたかな?
父親と兄がウィーン・フィルのクラリネット首席奏者というサラブレッドであり、このイケメン顔ですからモデルもこなし、運動万能という・・・まさに非の打ち所がない!
昨年7月にアンサンブル・ウィーン=ベルリンのメンバーとして来福したときに初めて演奏を聴いた(そのときの記事はコチラ)。
今回オッテンザマーと共演したカメラータ・シュルツ・ウィーンは、ウィーン・フィルの首席フルート奏者だったヴォルフガング・シュルツによって2002年に創設された。シュルツさんは2013年3月に67歳で急逝されたのだが、その2か月前にもウィーン・リング・アンサンブルの一員として来福されていたのだ。
現在コンサートミストレスを娘のヴェロニカ・シュルツさんが務めている。
指揮者のエマヌエル・シュルツさんは息子さんなのだろうか?(調べたけど分からなかった) 2008年から音楽監督を務めているらしい。
前半はモーツァルトの交響曲第40番。演奏前に指揮者のエマヌエル・シュルツさん(以下エマヌエルさんにします)が英語で曲紹介をした。そしてクイズ。「モーツァルトは交響曲を41曲も書いていますが、その中で短調の曲は何曲ありますか?」
私ははりきって「two!!」と答えたのに、私の近くのおっさんおじさんがもっとおっきな声で「two~~!
」と答えたため(くっそ~
)エマヌエルさんも団員の方々もおじさんの方をみて「おお~!正解!」と拍手をおくって 「昨日はだれもわからなかったですよ。」と言って笑いをさそっていた。
そして、「今日はクラリネットなしの初稿版を演奏します」と説明があった。クラリネットがなし版とあり版があったなんて初めて知ったな~。
私の席からはコンミスのヴェロニカさんのヴァイオリンがよく聴こえてきたが、さすがコンミス、みんなをぐいぐい引っ張っていてうまい。
休憩後後半の1曲目はモーツァルトのクラリネット協奏曲。
エマヌエルさんがまた曲の説明。
最初に、「安心してください、はいてますよ。私はクラリネット吹きませんよ。」と言ったのでまた大笑い
そしてこの曲はモーツァルトが亡くなる2か月前に書かれたことや色んなハリウッド映画に使われた曲であること、などをお話しした。
そして、「それではオッテンザマーさん、はりきってどうぞ~!
」的な紹介とともにオッテンザマーが登場した。
クラリネットをふたつ持っていて、そのひとつをエマヌエルさんに渡そうとすると「無理無理~」と拒んでいた
それで指揮台の上に置くと、エマヌエルさん客席に振り返って「I won't move!(動きませんよ)(クラリネットを蹴ったらいけないので)」 エマヌエルさんほんとおもしろい!
この曲はなんといっても第2楽章が有名ではないかと思う。知らないという人でも聴けば皆「ああ~これ聴いたことある」と思うのではないかな~。
私はこの第2楽章を聴くと、「愛と哀しみの果て」というロバート・レッドフォードとメリル・ストリープの映画をどうしても思い出してしまう。当時ロバート・レッドフォードが大好きでこの映画も何度も観に行ってしまった。この日も映画を思い出しながらしみじみと聴いた。
オッテンザマーはオケとしょっちゅうアイコンタクトをとりながら(弦の女性陣はオッテンザマーにみつめられると心なしか生き生きとした表情になってる気がした
)、とても多彩で豊かな音色を奏でていた。時々指揮者にめちゃ接近して、ほとんどガン見状態でお互い見つめ合って拍子をとったりためを作ったりしている様がとても面白かった
残りの3曲はすべてオッテンザマーのCDに入っている曲。↓コチラ
- ブラームス-ハンガリアン・コネクション/ユニバーサル ミュージック

当初はブラームスのハンガリー舞曲第1番と第7番の予定だったのが、第1番からブラームスの2つのワルツに変更になっていた。
これらのブラームスの2つのワルツ、ハンガリー舞曲第7番、そして最後のレオ・ヴァイネルの2つの楽章は自身のCDで演奏しているだけあってもう手慣れたもの。オッテンザマー自身も音楽に乗ってとても楽しみながら演奏してるようだった。
最後のレオ・ヴァイネルの2つの楽章は第1楽章のしっとりと聴かせるメロディーから第2楽章では一転、民族舞曲風のテンポの速いダンス音楽がとても情熱的。盛り上がって拍手喝采のうちに終わった。
カーテンコールで再登場したオッテンザマーはアンコール前に「You'll recognize.(曲名を言わなくても)分かるでしょう」と言ってオケと演奏し始めたのが、再びレオ・ヴァイネルの第2楽章!
またまた盛り上がった♪
これで終わりかなと思ったらまさかのラデツキー行進曲。お客さんたちも喜んでいた。
最後の最後に指揮者のエマヌエルさんはなんとご自分の指揮棒をクイズに正解したさっきのおじさんに向かって投げたのだ。おじさんもご機嫌で「ダンケシェーン!」と叫びながら指揮棒を逆にもって(爆)振るまねをしていた。
私もおっちゃんに負けないくらいの声で「twoやんけ!!」って叫べばいまごろ・・・
ちっとにかくエマヌエルさんのお話がおもしろくてとても楽しかった^^