ドヴォルザーク:4つのロマンティックな小品 Op.75
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第5番 ヘ長調 Op.24 「春」
服部隆之:大河ドラマ 「真田丸」テーマ
タルティーニ:悪魔のトリル (ヴァイオリン・ソナタ ト短調)
ヴィエニャフスキ:華麗なるポロネーズ 第1番 ニ長調 Op.4
グルック:メロディ~歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」より精霊たちの踊り(クライスラー編)
ブロッホ:ニーグン
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン Op.20
(アンコール)
パラディス:シチリアーノ
服部隆之:大河ドラマ「真田丸」のテーマ (無伴奏版)
ヴァイオリン:三浦文彰
ピアノ:田村 響

2009年に世界最難関ともいわれるハノーファー国際コンクールで、史上最年少の16歳で優勝した三浦文彰さんと、2007年にロン・ティボー国際コンクールで20歳で第1位に輝いた田村響さんというすごいコンビがタッグを組んで福岡にやってきました
この日は福岡シンフォニーホールではなくこじんまりとしたFFGホールだったが、ヴァイオリンなどの室内楽を聴くにはこっちの方が音がより響いて適しているんじゃないかなーと思った。
三浦さんは今年の2月にも読響との共演で辻井伸行さんと一緒に福岡で公演していたが、私は行けなかったので三浦さんの演奏を生で聴くのは初めて。
会場はほぼ満席状態だった。
前半のメインはベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第5番「春」。
ヴァイオリンとピアノの掛け合いが美しいこの曲だが、正直なところ思ったほどの掛け合いの面白味が感じられなかった(あくまでも個人的感想です)。 淡々と弾いている感じがして、もっと「遊び」の部分があってもよかったのではという気がした。 ヴァイオリンよりむしろピアノのほうが目立っていたように感じた。
もっと演奏をかさねていくとまた違ったように聴こえるのかもしれない。
休憩後の後半は三浦さんは譜面台なしですべて暗譜で演奏した。
後半最初は大河ドラマ「真田丸」のテーマ。今日のお客さんたちもこれを楽しみに来ている人も多かったのではないだろうか。(現に私の斜め前のおじさんとかこの真田丸のテーマ以外は全部寝ていた
)
大河ドラマ「真田丸」、結構面白いんですよね~
三谷幸喜独特のユーモアや異色(?)の配役がぴたりと当たっていて毎週楽しみに観ています。
そしてこのテーマ曲がまたカッコいい
生で聴くと一層迫力があってしびれた
全体的にみても後半の各曲の方が前半よりも断然良かった気がした。
暗譜で弾いていたしきっと曲が身体になじんでいるんだろう、のびのびと弾いている感じがした。
印象に残ったのがタルティーニの「悪魔のトリル」と最後の「ツィゴイネルワイゼン」。
「悪魔のトリル」と名付けられる所以となった、第3楽章の高音部がトリルを奏で続けるのと同時にもうひとつの旋律が独立して奏でられる部分。技巧的にも超難しいというが、その部分も三浦さんは難なく自然に弾いていてしかもなんともいえず美しい!
そして最後のツィゴイネルワイゼンは、奇をてらったところがなく素直に弾いているのが私的にはとてもよかった。(よく「うまいだろ~」と誇張的なツィゴイネルワイゼンは嫌いなので)
第3部の左手ピチカート(これってすっごい難しいらしいですね)も速い旋律にのってすごく自然で、難しいことを難しくみせずサラッと弾いているのがすごいと思う。
アンコールの最後にまた真田丸のテーマ曲、今度はピアノなしの無伴奏版を弾いてくれた。
オケとの演奏版、ピアノとの演奏版、無伴奏版それそれが味があっていいなあ。
三浦さんの使用楽器は1748年製のJ.B.ガダニーニらしいが、私はガダニーニを聴いたのは初めてかも。的確な表現が難しいけど、そこまでの派手さはないものの素朴でとても伸びやかな音色だと思った。
それはきっと弾き手が三浦さんであることも大きいのだと思う。
素直で真っすぐな音色がホール中に大きく響き渡り、聴いていてとても心地よい。
今この年で(今年23歳)これだけの演奏をされておられるということは、これからいったいどんな成長を遂げていくんだろうと思うと末恐ろしい・・・
それにしても日本人の若手のヴァイオリニストたちに上手い人が多いことにびっくりするなあ。
ソリストとして第一線で活躍しつづけるのは競争率も高くて大変なんだろうなあ・・