ベートーヴェン:交響曲 第9番 二短調 Op.125 「合唱付き」
ソプラノ:イヴォナ・ソボトカ
メゾ・ソプラノ:エヴァ・フォーゲル
テノール:クリスティアン・エルスナー
バス:ドミートリ・イワシェンコ
合唱:新国立劇場合唱団
合唱指揮:三澤洋史
指揮:サイモン・ラトル
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

東京にやってキタ━━━(゚∀゚)━━━!!! もいよいよ最終日(といってもこれ1週間前のコンサートです)。
ホールの玄関外には「チケットおゆずりください」というプラカードを持ったおじさんたちが前日よりもさらに増えていた。
最終日、しかも第9ということで私も相当気合いが入って臨んだのだが・・・
実はですね、私は第9を聴くと必ずといっていいくらいなぜか眠くなってしまうのです
今回もこの日の予習のために聴き込もうと色んな録音のCDを何度も何度も聴いたのですが、昼夜問わず必ず途中からウトウトしてしまい、毎回気づいたら終わっているという・・・
第1楽章から聴くからいけないのかと思い、他の楽章から聴いてみても同じ。
どうしてなのかな・・・
ただ、前に一度だけ聴いた生演奏の第9は眠くならずに集中して聴けたので、
「ベルリン・フィルのすごい演奏だもん。絶対興奮して眠るどころじゃないはず。」と変な自信はあった。
この日はコンマスはシュタブラヴァ、その隣には樫本大進という完璧な布陣。フルートはパユ、クラリネットは前日につづいてフックス、オーボエはケリー、ティンパニはゼーカースなどだった。チェロの首席は5日間連続で角刈りのクヴァントさん。
コントラバスは7本、チェロは8本、ティンパニはこれまでと違って左手奥で、大太鼓、シンバル、トライアングルは一番右手に配置していた。
そしていよいよ始まった第9・・・!
ワクワク
し、しかし・・・あまりに気合いが入りすぎていたのか、緊張しすぎていたのか、なんだか軽~くふわ~っと眠気が・・・
実際眠ってはいないのだけど、第1~第3楽章まではぼお~っとしてしまった。(なぜに第9ではいつも眠くなるんだ!) ただ、ぼーっとしている中でも、しょっぱなから気迫のこもった渾身の演奏だということはわかった。
歌手たちが登場するちょっとの合間にはラトルは指揮台から降りて水分を補給していた。
第4楽章からは眠気も覚めて頭もスッキリ
第4楽章では、先行の主題を打ち消す低弦の堂々とした雄大さ、そして歓喜の歌の主題の最初のチェロの限りない弱音・限りなくテンポを落とした「ため」がたまらなかった。
そして第5楽章。いつもだったら合唱団の迫力ばかりに気を取られてしまうのだがこの日は合唱団が歌っているときもオケも同等の存在感を示していた。
新国立合唱団は期待に違わずやっぱり上手い!!! ドイツ語の発音も(ブルーダーってとこかな?)巻舌までばっちり!
→これ巻舌ができない私とかはどうしたらいいんでしょう。(←合唱団員じゃあないから大丈夫
)
ソリストたちも安定していてよかったけれど、バス以外の声量が思ったほどではなかったような気もした。
ものすごい圧倒的な迫力のうちに終わった。
ちょっと残念だったのが、拍手早すぎ!!
終わると同時、指揮者がまだタクトを降ろしてないうちから拍手が始まった。もちょっと最後のザン!という余韻に浸っていたかったので残念だった。
ともあれ観客の興奮もおさまらず、この日もラトルのソロ・カーテンコールが2回ほどあったあと3回目(?だったかな?)にラトルが出てきたときステージの真ん前に立って、静かにしてください、というようなジェスチャーをしたあと、観客に向けてメッセージをくださった。
以下記憶をたどって書いてみると、
「(最初に日本語で)アリガトウゴザイマス。(以下英語で)私自身、(←from myselfといったかもしくはfrom my soulだったかもしれない) そしてベルリン・フィルの皆から感謝の念を申し上げます。皆様が示してくれた愛情、集中力、そして○○(この単語を聞き逃した!)は、素晴らしく、ここサントリーホールは世界でも一番の場所です。」
これ聴いたお客さんたちはまたまた感動で大きな拍手を送った
最終日の終演後のサイン会は、初日につづき再び樫本大進さんとフルートのパユさんだったようだ。
尚、ベルリン・フィルの公式ツイッターによると、この日の演奏はラトルも「会心の出来」とコメント、「長いオーケストラ人生のなかでもベストのひとつだった」と語る団員もいたそうだ。
終演後は急ぎ羽田空港まで行き、その足で帰福した
ベルリン・フィルの5日間のチクルスが終わって約1週間が経ったわけだが、いまだに興奮おさまらない・・・ 何物にも代えがたい本当に貴重な体験をさせていただいた。