名車再生!1974年式 フォード・トランジット マーク1 S17 EP 17 9/26放送 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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名車再生!クラシックカー・ディーラーズ
1974年式 フォード・トランジット マーク1 S17 EP 17 BS11

9/26放送

 

感想
商用車として各業態から「使い倒された」バン。
以前紹介した「ドーモビル」の雰囲気もあって好きなクルマ。
商用車の場合痛みがひどい事が多いが、これは消防車として巡回等に使われていたため走行距離が少なく、シートも新品同様。
ただし低速走行側のために、デフのギヤ比が高く要改造。なかなかデフまでバラす事はないので面白かった。
テストドライブでの、パトカーとのドロケー演出はダサダサ。
こういう時間潰しにはイラ付く・・・
買い手がスバっと言い値で買ってくれたのには拍手!


内容
20年間フォード・トランジット マーク1 を追いかけて来たと言うマイク。それがドイツで見つかった。

業務用として大いに活躍したと言うエルヴィス。ハリーに取りに行かせ、確認した上で買うかどうか決めるという。1965年に登場し50年間で800万台売れた。
ただ'70年代、この車は強盗の逃走用としても選ばれた。当時国内の強盗の95%はトランジットを使ったとイギリス警察は評価。

運ばれて来た車をチェックするマイク。年式の割りに状態がいい。走行は僅か1万7千キロ。ドイツの消防署で使われていた。そのため左ハンドルで塗装が赤。元の色は青みがかった灰色。

エンジンの状態は良い。テストドライブ。
マイクが8歳の頃、父が配達で乗る助手席に乗っていたという。時々ギヤチェンジをさせてもらった。記憶が蘇る。
走行時、左側へ傾く。これは「ギャングスタ・リーン(Gangsta Lean)」と言い、運転席側だけに乗る傾向の時、そちら側のリーフスプリングが劣化するために起こる。イギリス国内で売り易くするため、右ハンドル化を考えるマイク。

車を停め、売り手のジェイソンさんに電話するマイク。売値は11,500ポンド。


価格交渉は受け付けないとの返事に「お金を振り込みます」

マイクから右ハンドルにすると言われ「大仕事だ・・・」
車の傾きを直すのと再塗装が必要だと続けるマイク。
そして、消防車対応のためデフの減速比が大きく、高速走行が出来ないのを直したいという。

作業を始めるエルヴィス。右ハンドル化のためにエンジンルームをカラにして、ダッシュパネル側も全て外す。


バルクヘッド側に付いている部品取り付け穴を、右側に開けなくてはならない。この作業をするなら「キース」に聞けと言うのが業界の鉄則。実車から切り出した、右ハンドル用のテンプレートを持っている。200ポンドで貸し出すのが彼の商売。正確に位置を割り出すのは1日仕事のため、活用したエルヴィス。
スプレーで印を付けてから穴を開ける。

大きな穴はプラズマカッターを使う。左側の穴は溶接で塞ぐ。


右ハンドル用のパーツ入手のためピーターというトランジット・オーナーズクラブの代表を訪ねる。ほとんど揃える事が出来た。


費用は数百ポンドだと言い、小児がんの慈善団体に寄付してくれと話すピーター。

そして外した左ハンドル用パーツはこちらで引き取るとも。

計器類の取付け部を大きめに切り取って、左右入替えを行うエルヴィス。計器カバーの内側でカットし、そのカットした部品をゲージにして右側のパネルに穴を開ける。それを左側に持って行き穴を塞ぐ、計器カバーの方も同様に溶接。


マイクが右ハンドル用の部品を持って来た。
マウントを溶接して、順次部品を取り付けて行く。

アクセル、ブレーキ系統の作業も待っている・・・

完了し、ハンドルを回すエルヴィス。


ボディは仲間のデレクが持つ塗装工場に送られた。

サンダーによる研磨とマスキングを行い、オリジナルのグレーを3度塗りする。



スプリング会社を訪問するマイク。担当はケビン。
変形するのはバネ性を失うからとの説明。作業者はダンク。
仕様書と現物の差を割り出し、油圧プレスで形を整える。


その後炉に入れて250℃20分ほど加熱してから自然放熱。


その後塗装してブッシュを着けたら完成。

塗装を終えた車が戻って来た。デフに着手するエルヴィス。
フランジを開ける。リングギアとピニオンギアを外す。


現状は5.8:1のギア比。高速走行には不向き。
リングギアの歯数35をピニオンギアの歯数6で割ると5.8333…
ギアを交換する事でギア比が4.6:1に下がり改善される。
マニュアル指定通りのトルクでボルトを締める。



組付け時には、リングギアとピニオンギアの組合せ精度が重要。
その調整にシムを挟むが、着脱を容易にするため、旧ベアリングの内径を広げて利用する。シムが決まったら新しいベアリングを取り付けて組み込む。
次にバックラッシュの設定。良否を判断するためにマーキングコンパウンドを歯に塗って回す。ピニオンギアとの噛み合わせ具合いで塗料が部分的に剥がれ、判断材料となる→良好



最後にリーフスプリングの取付け。


感激のマイク。「一番のお気に入りになった」

費用一覧                                            £            円換算(¥208/£)
Vehicle                                        11,500      2,392,000
Parts Haul                                            200           41,600
Conversion Template                     200            41,600
Full Body Respray                            930          193,440
Lear Spring Refurbishment            85            17,680
Differential Parts                               200            41,600
Total                                             £13,115   ¥2,727,920

ドライブのため北の街グリムズビーにやって来たマイクたち。

いつの間にかパトカーにつけられている。

角を曲がってもついてくる。苦労の末にパトカーをまいた二人。


バンのディーラー アンディさんが見に来た。
交渉なしで15,000ポンドと言うマイク。
微笑んで「ええ、取引を」握手♪



バンに「さよなら」と涙するマイク。