ワイン飲み人口倍増計画(メルマガ)発行人 京都のワイン飲み 野中健吾のブログ -466ページ目

ワインの神の名がついた白ワイン



今回も日本ワインを一本ご紹介をば。


新潟にあるワイナリー「フェルミエ」さんの白ワインです。

ご家族で経営されているワイナリーで、証券マンだった

旦那様がご自身の地元でのワイン造りを志されて

2005年に退職。その後ワイン造りを奥様と共に

学ばれて、2006年からワインをリリースされています。

http://fermier.jp/concept/index.php

先日、奥様が関西に来られた際に、ワインをご一緒させて

頂いたのですが、その時に飲んだ白ワインです。


●2008 バッカス

http://fermier.jp/shop/bacchus.php


バッカスという、ローマ神話のお酒の神様の名前のついた

ブドウから造られた白ワインです。

フェルミエの奥様から伺ったお話だと、元々はドイツの

ブドウ品種とのこと。

清涼感のある酸味と柑橘系の皮のような香り。

飲むと、まるでレモンやスダチの果汁のような清涼感のある

酸味。

柑橘系の風味がするところと爽やかな酸味のある味わいは

前々回ご紹介したニュージーランドのマヒ(Mahi)に

使われていたソーヴィニョン・ブランという品種にも

似てますが、あちらはもっと緑臭い感じがあるのに比べ

こちらは黄色い柑橘系(レモン、グレープフルーツあたり)

のイメージ。

いやあ、これが焼き魚と合いましたねえ♪

油ののった秋の魚、それこそスダチかけたり大根おろしの

辛味で食べたりするサンマとかバッチリだと思います。


その時飲んだボトルにはサインを頂いちゃいました♪

メルマガ「ワイン飲み人口倍増計画」発行人 野中健吾のブログ-bcs

その後、また機会があれば飲もうと思って一本購入。


秋のうちに焼き魚とバッカス、オススメです。

フェルミエの奥様によると、「白身魚の刺身に塩」

とも美味しいそうですよ♪



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各国のワインのイメージ

いろんな国のワインを飲んでいて感じるのは、


「ワインは造られた国ごとにそれぞれの特徴めいたもの

が存在する」


ということです。今回はそれをご紹介しようかと思います。


・・・とは言ってもあくまで「その国のワインの傾向として

野中はこういうものがあると思う、あるいはそのように感じる」

というだけですので、絶対的な正しさがあるわけではありません。

また、当然ながら各国の中にも多種多様のワインがあるわけで

個々の味わいとしてはその傾向に当てはまらないものも存在

すると思います。


ただ、ある程度の傾向は表現できるかなと思いますので、

これを参考にあなたも各国のワインのイメージを追いかけて

みて下さい。


●フランスワイン


「芸術品」や「美術品」というイメージがあります。

奥深さがあり、もっぱら1人で鑑賞しながら静かにしみじみと

想いに浸る形の楽しみ方をするもの、といった感じです。

あるいは人に例えるなら「芸術家肌の人」です。

優れた感性や能力を持っているんですが、しかめっ面してる

ことが多かったり、自分のスタイルについての自負や誇り

を強く持ってたりするような人。

ワインから受けるイメージだけで言うのでしたら、

私はフランス人とはあまり一緒に酒飲みたくないですね(笑)。

なんか押し黙って自分の世界に入ったまま、あんまり

喋ってくれなさそうなので。


※↑こう言ってはいますが、現実にはフランスの人と一緒に

楽しくワイン飲んだりもしているので、あくまで

ワインから受けるイメージだけを考えたら・・、ってこと

ですよ。



●イタリアワイン


一言で言うなら、「陽気」ですね。

楽しく美味しく、気取らずに飲める感じで、友達と一緒に

居酒屋やレストランで料理も食べながら楽しく酔っ払ってる

ようなシーンを思い起こさせます。

それでいて、単に楽しさだけじゃなく酔った勢いで愚痴ったり

悲しんだり時にはケンカもしたり・・・といったような

人の悲喜こもごもの感情を内包してもいます。

酔っ払って色々と想ったり語ったりしながらも、最後は

「まあ楽しくやっていこうや!」と友と楽しく盛り上がる。

まさにそんな酔いの場がよく似合います。


実際、私も友達とワイワイやりながら飲みたいな~と

いう場合はイタリアワインをチョイスしたりします。

特にイタリアン食べながらとかならGOODですね♪



●アメリカワイン


とってもわかりやすく、万人に受ける美味しさです。

奥深さとかはあまりなくて、


「濃いねえ。旨いねえ。イェーイ!」


ってな感じであんまり深く考えずに盛り上がってる感じ。

ジャンクフードやファーストフード的なおいしさとでも

言えばいいでしょうか。

個人的には一般的なアメリカ人のイメージに近いです(笑)。



●アルゼンチンワイン


「自然の恵みをいっっぱい受けてます!」といった感じの

非常にのびのびとした素直な美味しさ。

人に例えるなら、陽光の下で大口開けて笑いながら

大量の洗濯物を干したり畑作業をしている、ちょっと太目の

肝っ玉母さんという感じ。

溢れる包容力で子供や近所の人にも好かれている、そんな

たくましくも豊かな女性のイメージ。

個人的にも要チェック&期待大のワイン産地です。



●ニュージーランドワイン


アルゼンチンと同じく、自然の恵みを感じます。

ただ、こちらがイメージさせるのは人ではなく自然。

豊かな大地、雄大な山地、あふれる陽光。そういった

中でのびのびと育ったブドウの美味しさを感じさせます。

気取らず、飾らない自然の豊かさを感じさせてくれる

ようなワイン。



●チリワイン


アルゼンチンの隣国なので、やはり豊かに育ったブドウ

を感じさせてくれはします。が、ちょっと加工品と言うか

工業生産品的な均質感や優等生さを感じます。

良くも悪くも自然の恵みに人の手が入っている感じですね。



●オーストラリアワイン


ニュージーランドと同じようなバックボーンを持って

いますが、こちらはもっと人の手が入っている感じが

強いです。チリのような感じとはまたちょっと違い、

作っている人の顔が見えるというか、自然のものをベースに

人の手と意思が造り上げたものというイメージが強いです。

例えば、映画スターのような感じですね。スター本人の

個人的な魅力や才能はもちろんあるとして、服装やPRの

仕方、ステージ演出などを加えて「皆が憧れるスター像」

をそこに造り上げている。そんなイメージです。



●南アフリカ共和国ワイン


個人的にはチリとアルゼンチンの中間な感じですね。

豊かに実った、わかりやすい果実の美味しさを持った

ワイン。でもそこに均質感とか、奥行きのなさとかを

感じたりもします。

誤解しないで欲しいのですが、私はチリやこの国のワインが

嫌いとか良くないとか言っているわけではありません。

「工場生産品」という例えを使ったりしましたが、

一定以上の品質を均等に持つものが多くの人に低価格で

流通・提供できるといった点で、工場生産品には

素晴らしい価値があります。あくまで一般的な特徴や

方向性の違いだということです。



●日本ワイン


色んな要素を内包しながらも、それが全体として

まろやかにまとまっています。あまり派手さや目だった点は

ないけれど、奥の方からじわっと盛り上がってくるような

慎ましくも力強い味わい。

いやあ、ワインにも日本人っぽさが現れているなあと

思います。日本料理にもよく合ったりします。

甲州というブドウを使った白ワインなんかだと、漬物とか

おコゲの入った炊き込みご飯なんかにもバッチリです♪

 
 いかがだったでしょうか?

上記の文章内にもちょこちょこ表れていると思いますが、

ワインを飲んでいるとその向こうに造った人やお国柄などが

透けて見える感じがしてこれまた楽しいんですよね。


ちょっと大げさに言えば、室内にいながら世界を旅している

気分になれたりもするのです。



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ワインに世界の繋がりを想う

今回はワインを一本、いつもとはちょっと違った側面から

ご紹介したいと思います。


●エスクード・ロホ 2007

http://tinyurl.com/yj3rfr8


メルマガ「ワイン飲み人口倍増計画」発行人 野中健吾のブログ-escr1

チリで造られた赤ワインです。


4種類のブドウ(カベルネ・ソーヴィニョン、カルメネール、

シラー、カベルネ・フラン)がブレンドされており、

濃くて重めの、いわゆるフランスのボルドー地方のスタイルの

味わい。

スモーキーな香りと上質のコーヒーのようなまろやかなほろ苦さ。

そして旨味のある黒赤い果実感と酸味。

飲んだのは最近ですが、もう2,3年経った方がむしろ

美味しいんではないかと思わせる味わいでした。

ある意味チリのワインらしからぬ重厚さがあります。


このワインのエチケット(=ラベル)には、ワインの名前が

ESCUDO ROJO(エスクード・ロホ)

と書かれています。これはスペイン語です。

なぜなら、チリの公用語がスペイン語だから。


ESCUDO → 盾

ROJO → 赤


という意味なので、エスクード・ロホ = 赤い盾という

ことになります。

それを示すように、このワイン名の上には赤い盾の

描かれた紋章がデザインされています。


ここでちょっと話は変わりますが、実はこのワイン、

バロン・フィリップ・ド・ロートシルト社

という会社(正確にはその会社のチリ支部)が造っています。

この会社、フランスはボルドーの五大シャトー

(第1級に格付けされている5つのワイナリー)のうちの1つ

シャトー・ムートン・ロートシルトを傘下に置いていることで

有名だったりします。

(ちなみに、五大シャトーのうちで日本で一番有名なのは

シャトー・マルゴーでしょうね。「失楽園」のおかげで(笑))


で、この「ロートシルト」なんですが、実は元はドイツ語です。


ロート(Rot)  → 赤

シルト(Schild) → 盾 ※英語の「シールド(shield)」です

そうなんです。このワインの名前は、造っている所の名前を

スペイン語で書いたものだったんですね。


さらにさらに、この「ロートシルト」というのは英語だと


ロスチャイルド(Rothschild)


となります。


そう、あの有名な英国の「ロスチャイルド家」のことなんです。

ロスチャイルド一族の祖がドイツ人で、その紋章にはちゃんと

赤い盾が描かれています。

http://f.hatena.ne.jp/toxandoria/20070307063154



どうですか?


チリのワインの名前

↓

スペイン語

↓

フランスの有名ワイナリー所有者

↓

ドイツ語

↓

イギリスの有名一族

という風に、ワインの名前から出発して色んな国が

続々と絡んできました。そして、そんなワインがこの日本で

飲まれたわけです。


個人的にはこれに気づいた時、縁というか因果というかが

世界をぐるぐる回っている感じがしました。


ワインはその味わいはもちろんのこと、その背景に

色々な国の風土や文化、歴史などが透けて見えることが

あります。

そういった点も、ワインのたまらない魅力の一つだと

私は想うのです。


また折に触れ、ワインのこういった面もご紹介などして

いきたいと想っております。

感想やご要望などありましたらどうぞお寄せ下さい。




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