ワインの神の名がついた白ワイン
今回も日本ワインを一本ご紹介をば。
新潟にあるワイナリー「フェルミエ」さんの白ワインです。
ご家族で経営されているワイナリーで、証券マンだった
旦那様がご自身の地元でのワイン造りを志されて
2005年に退職。その後ワイン造りを奥様と共に
学ばれて、2006年からワインをリリースされています。
http://fermier.jp/concept/index.php
先日、奥様が関西に来られた際に、ワインをご一緒させて
頂いたのですが、その時に飲んだ白ワインです。
●2008 バッカス
http://fermier.jp/shop/bacchus.php
バッカスという、ローマ神話のお酒の神様の名前のついた
ブドウから造られた白ワインです。
フェルミエの奥様から伺ったお話だと、元々はドイツの
ブドウ品種とのこと。
清涼感のある酸味と柑橘系の皮のような香り。
飲むと、まるでレモンやスダチの果汁のような清涼感のある
酸味。
柑橘系の風味がするところと爽やかな酸味のある味わいは
前々回ご紹介したニュージーランドのマヒ(Mahi)に
使われていたソーヴィニョン・ブランという品種にも
似てますが、あちらはもっと緑臭い感じがあるのに比べ
こちらは黄色い柑橘系(レモン、グレープフルーツあたり)
のイメージ。
いやあ、これが焼き魚と合いましたねえ♪
油ののった秋の魚、それこそスダチかけたり大根おろしの
辛味で食べたりするサンマとかバッチリだと思います。
その時飲んだボトルにはサインを頂いちゃいました♪
その後、また機会があれば飲もうと思って一本購入。
秋のうちに焼き魚とバッカス、オススメです。
フェルミエの奥様によると、「白身魚の刺身に塩」
とも美味しいそうですよ♪
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各国のワインのイメージ
いろんな国のワインを飲んでいて感じるのは、
「ワインは造られた国ごとにそれぞれの特徴めいたもの
が存在する」
ということです。今回はそれをご紹介しようかと思います。
・・・とは言ってもあくまで「その国のワインの傾向として
野中はこういうものがあると思う、あるいはそのように感じる」
というだけですので、絶対的な正しさがあるわけではありません。
また、当然ながら各国の中にも多種多様のワインがあるわけで
個々の味わいとしてはその傾向に当てはまらないものも存在
すると思います。
ただ、ある程度の傾向は表現できるかなと思いますので、
これを参考にあなたも各国のワインのイメージを追いかけて
みて下さい。
●フランスワイン
「芸術品」や「美術品」というイメージがあります。
奥深さがあり、もっぱら1人で鑑賞しながら静かにしみじみと
想いに浸る形の楽しみ方をするもの、といった感じです。
あるいは人に例えるなら「芸術家肌の人」です。
優れた感性や能力を持っているんですが、しかめっ面してる
ことが多かったり、自分のスタイルについての自負や誇り
を強く持ってたりするような人。
ワインから受けるイメージだけで言うのでしたら、
私はフランス人とはあまり一緒に酒飲みたくないですね(笑)。
なんか押し黙って自分の世界に入ったまま、あんまり
喋ってくれなさそうなので。
※↑こう言ってはいますが、現実にはフランスの人と一緒に
楽しくワイン飲んだりもしているので、あくまで
ワインから受けるイメージだけを考えたら・・、ってこと
ですよ。
●イタリアワイン
一言で言うなら、「陽気」ですね。
楽しく美味しく、気取らずに飲める感じで、友達と一緒に
居酒屋やレストランで料理も食べながら楽しく酔っ払ってる
ようなシーンを思い起こさせます。
それでいて、単に楽しさだけじゃなく酔った勢いで愚痴ったり
悲しんだり時にはケンカもしたり・・・といったような
人の悲喜こもごもの感情を内包してもいます。
酔っ払って色々と想ったり語ったりしながらも、最後は
「まあ楽しくやっていこうや!」と友と楽しく盛り上がる。
まさにそんな酔いの場がよく似合います。
実際、私も友達とワイワイやりながら飲みたいな~と
いう場合はイタリアワインをチョイスしたりします。
特にイタリアン食べながらとかならGOODですね♪
●アメリカワイン
とってもわかりやすく、万人に受ける美味しさです。
奥深さとかはあまりなくて、
「濃いねえ。旨いねえ。イェーイ!」
ってな感じであんまり深く考えずに盛り上がってる感じ。
ジャンクフードやファーストフード的なおいしさとでも
言えばいいでしょうか。
個人的には一般的なアメリカ人のイメージに近いです(笑)。
●アルゼンチンワイン
「自然の恵みをいっっぱい受けてます!」といった感じの
非常にのびのびとした素直な美味しさ。
人に例えるなら、陽光の下で大口開けて笑いながら
大量の洗濯物を干したり畑作業をしている、ちょっと太目の
肝っ玉母さんという感じ。
溢れる包容力で子供や近所の人にも好かれている、そんな
たくましくも豊かな女性のイメージ。
個人的にも要チェック&期待大のワイン産地です。
●ニュージーランドワイン
アルゼンチンと同じく、自然の恵みを感じます。
ただ、こちらがイメージさせるのは人ではなく自然。
豊かな大地、雄大な山地、あふれる陽光。そういった
中でのびのびと育ったブドウの美味しさを感じさせます。
気取らず、飾らない自然の豊かさを感じさせてくれる
ようなワイン。
●チリワイン
アルゼンチンの隣国なので、やはり豊かに育ったブドウ
を感じさせてくれはします。が、ちょっと加工品と言うか
工業生産品的な均質感や優等生さを感じます。
良くも悪くも自然の恵みに人の手が入っている感じですね。
●オーストラリアワイン
ニュージーランドと同じようなバックボーンを持って
いますが、こちらはもっと人の手が入っている感じが
強いです。チリのような感じとはまたちょっと違い、
作っている人の顔が見えるというか、自然のものをベースに
人の手と意思が造り上げたものというイメージが強いです。
例えば、映画スターのような感じですね。スター本人の
個人的な魅力や才能はもちろんあるとして、服装やPRの
仕方、ステージ演出などを加えて「皆が憧れるスター像」
をそこに造り上げている。そんなイメージです。
●南アフリカ共和国ワイン
個人的にはチリとアルゼンチンの中間な感じですね。
豊かに実った、わかりやすい果実の美味しさを持った
ワイン。でもそこに均質感とか、奥行きのなさとかを
感じたりもします。
誤解しないで欲しいのですが、私はチリやこの国のワインが
嫌いとか良くないとか言っているわけではありません。
「工場生産品」という例えを使ったりしましたが、
一定以上の品質を均等に持つものが多くの人に低価格で
流通・提供できるといった点で、工場生産品には
素晴らしい価値があります。あくまで一般的な特徴や
方向性の違いだということです。
●日本ワイン
色んな要素を内包しながらも、それが全体として
まろやかにまとまっています。あまり派手さや目だった点は
ないけれど、奥の方からじわっと盛り上がってくるような
慎ましくも力強い味わい。
いやあ、ワインにも日本人っぽさが現れているなあと
思います。日本料理にもよく合ったりします。
甲州というブドウを使った白ワインなんかだと、漬物とか
おコゲの入った炊き込みご飯なんかにもバッチリです♪
いかがだったでしょうか?
上記の文章内にもちょこちょこ表れていると思いますが、
ワインを飲んでいるとその向こうに造った人やお国柄などが
透けて見える感じがしてこれまた楽しいんですよね。
ちょっと大げさに言えば、室内にいながら世界を旅している
気分になれたりもするのです。
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ワインに世界の繋がりを想う
今回はワインを一本、いつもとはちょっと違った側面から
ご紹介したいと思います。
●エスクード・ロホ 2007
チリで造られた赤ワインです。
4種類のブドウ(カベルネ・ソーヴィニョン、カルメネール、
シラー、カベルネ・フラン)がブレンドされており、
濃くて重めの、いわゆるフランスのボルドー地方のスタイルの
味わい。
スモーキーな香りと上質のコーヒーのようなまろやかなほろ苦さ。
そして旨味のある黒赤い果実感と酸味。
飲んだのは最近ですが、もう2,3年経った方がむしろ
美味しいんではないかと思わせる味わいでした。
ある意味チリのワインらしからぬ重厚さがあります。
このワインのエチケット(=ラベル)には、ワインの名前が
ESCUDO ROJO(エスクード・ロホ)
と書かれています。これはスペイン語です。
なぜなら、チリの公用語がスペイン語だから。
ESCUDO → 盾
ROJO → 赤
という意味なので、エスクード・ロホ = 赤い盾という
ことになります。
それを示すように、このワイン名の上には赤い盾の
描かれた紋章がデザインされています。
ここでちょっと話は変わりますが、実はこのワイン、
バロン・フィリップ・ド・ロートシルト社
という会社(正確にはその会社のチリ支部)が造っています。
この会社、フランスはボルドーの五大シャトー
(第1級に格付けされている5つのワイナリー)のうちの1つ
シャトー・ムートン・ロートシルトを傘下に置いていることで
有名だったりします。
(ちなみに、五大シャトーのうちで日本で一番有名なのは
シャトー・マルゴーでしょうね。「失楽園」のおかげで(笑))
で、この「ロートシルト」なんですが、実は元はドイツ語です。
ロート(Rot) → 赤
シルト(Schild) → 盾 ※英語の「シールド(shield)」です
そうなんです。このワインの名前は、造っている所の名前を
スペイン語で書いたものだったんですね。
さらにさらに、この「ロートシルト」というのは英語だと
ロスチャイルド(Rothschild)
となります。
そう、あの有名な英国の「ロスチャイルド家」のことなんです。
ロスチャイルド一族の祖がドイツ人で、その紋章にはちゃんと
赤い盾が描かれています。
http://f.hatena.ne.jp/toxandoria/20070307063154
どうですか?
チリのワインの名前
↓
スペイン語
↓
フランスの有名ワイナリー所有者
↓
ドイツ語
↓
イギリスの有名一族
という風に、ワインの名前から出発して色んな国が
続々と絡んできました。そして、そんなワインがこの日本で
飲まれたわけです。
個人的にはこれに気づいた時、縁というか因果というかが
世界をぐるぐる回っている感じがしました。
ワインはその味わいはもちろんのこと、その背景に
色々な国の風土や文化、歴史などが透けて見えることが
あります。
そういった点も、ワインのたまらない魅力の一つだと
私は想うのです。
また折に触れ、ワインのこういった面もご紹介などして
いきたいと想っております。
感想やご要望などありましたらどうぞお寄せ下さい。
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