日本の皆様
おはようございます。
今日は曇り空からスタートしてお昼頃からは雨のフィレンツェでした。
こんな日はこもりきりで制作に没頭。
雨音を聞きながら、しっとりとした繭に包まれているような静かな空気の中で、物作りに集中する。
フィオル ダ フィオーレシリーズのブレスレットパーツに彫りを入れてつるりとした花の形を立体的にして行く。
こちらは石が入った同じくフィオル ダ フィオーレシリーズのオーダーリングに最後の彫りをこれから入れるところ。
今回のオーダーでは、アメジストとタンザナイトが人気でした。
花びらの先から石までの数ミリに絹地加工をほどこし、ピカピカに磨いて、
メッキ工場へ持って行ける段階になる。
そして夕方になり、
雨のせいで、お蔭で?テニスのレッスンがなくなった次女と一緒に、お雛様を飾る。
今年の雨水の日だった月曜日に飾ろうと思いつつ、結局金曜日になる。
愛猫ルイが、家族に加わった年から、お雛様の飾り場所を本棚の一区画に変えていたが、
最近、この飾り棚に上る姿を見なくなったので、
思い切って、昔の場所に戻してみた。
外出中に、お雛様がボロボロになっていないことを祈る。
この飾り棚の横に、私の彫金作業台があるのだが、こちらにも上がることは、めっきりなくなり、
外出時には必ずカバーをかけていたのが、
今では、その日の作業終了時まで、そのままの状態でも、彼は全く興味なし。
これまた、試みである。
トライアンドエラーで、仕事も暮らしも良くなって行くのであるが、
もしもエラーが出た時が、
お雛様の場合、ちょっと損害が大きいかも知れない。
次女とお雛様を飾りながら、毎年のように話している、これを買ってもらった時のエピソードを語る。
長女が2歳の時、父の危篤で、日本へ呼び戻された。
高次治療室に毎日通い、意気消沈している母と一緒に、雛人形を求めに行った。
いつもなら可愛らしいものよりも、シックだったりクールだったりする綺麗系に惹かれる母と私が、
意外にも優しいまろやかな顔立ちのお雛様を選んだ。
このお雛様を見るたびに、その時の心境に舞い戻る。
「お父さんからの最後の贈り物よ。」
と母が言った。
今年はこれを一緒に買った母もいない。
お雛様を見ながら、なんとも切なくなる。
子供たちとの恒例のお雛様飾りも、あと何回できるだろうか?
本来ならばこれは長女のお雛様だが、もう彼女は一緒に飾り付けをしない。
しかし、このお雛様にまつわる祖父母のエピソードを忘れることはないだろう。
物と思い出と記憶は、
私の切ない思い出と共に、彼女たちに語り継がれている。
きっと父と母が、このお雛様を通じて、異国の孫たちを守り続けてくれるだろう。
今日も最後まで、読んでくださり、ありがとうございました。
フィオル ダ フィオーレ ブレスレット 925シルバー アメジスト 西洋彫り
VersiColori
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